クラウドの衝撃 の商品レビュー
2011年10月の現在では、いささか古いこともあるが、出版の2009年2月の時点では、クラウドの本質をとらえて、その可能性と危険性を上手にまとめた良書だと思える。 基本的なクラウドの方向性に変わりはないが、例えば巻末のネットブックがこれからクラウド時代の主役に近いのではという表...
2011年10月の現在では、いささか古いこともあるが、出版の2009年2月の時点では、クラウドの本質をとらえて、その可能性と危険性を上手にまとめた良書だと思える。 基本的なクラウドの方向性に変わりはないが、例えば巻末のネットブックがこれからクラウド時代の主役に近いのではという表現は、現在では、スマートフォンとタブレットが席巻しているなど、2年半前では想像もできない状況の変化は読めないのは仕方がないと思う。 HaaS、PaaS、SaaS、事業規模における利用の可能性など、クラウドをしっかりと学びたい人にはお勧めではないか? what is cloud(computiing)?には答えてくれるが、 How to use?には答えてくれないので、その点は別途当たる必要があると思う。
Posted by
クラウドという言葉がバズワードになり、 今やCMなどでも一般的に使われるようになった今日。 この業界で働いているからには、 この言葉の意味や業界の動きを把握したいと思って、手に取った1冊。 少し古いものの、大変勉強になりました。 これで、ある程度、胸を張って、クラウドとは…と話...
クラウドという言葉がバズワードになり、 今やCMなどでも一般的に使われるようになった今日。 この業界で働いているからには、 この言葉の意味や業界の動きを把握したいと思って、手に取った1冊。 少し古いものの、大変勉強になりました。 これで、ある程度、胸を張って、クラウドとは…と話ができそうです。 とても良かった点が、 利用者側、提供側、さらに、それぞれの業態別に、 クラウド技術を利用する方式、メリット・デメリット、戦略などが書かれています。 クラウドの先頭集団であるAmazon、Google、SalesForce.com、 それを新たな戦略で追従するMicroSoft、企業戦略の展開を迫られるSIベンダー… しかも、書籍の記述内容が良いためか、理解に困らずに通しで読めました。 自分もSEという職業であるからには、 現在の業務にも活かしていかなければならないと感じたし、一方で焦りも感じました。 SIというビジネスモデルがなくなることはなくても、縮小することは間違いないだろう。 これから、1年先、2年先、本当に分からない。 でも、そういう意味でもこの業界はまだまだ、 面白いことがまっているんだ!と思わせてくれました。 第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル 第2章 雲の中身はどうなっているのか 第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング 第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるか 第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略 第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか 第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム
Posted by
技術系の本では比較的値段が安い(1,500円) わりに、中身は充実している。 前半部分はクラウドという概念の 基本的な説明に終始している。 この辺りで知識を改めて整理出来る。 中盤からはGoogleやAmazonの戦略について。 サービス提供側の思考回路もしっておきたい。 ...
技術系の本では比較的値段が安い(1,500円) わりに、中身は充実している。 前半部分はクラウドという概念の 基本的な説明に終始している。 この辺りで知識を改めて整理出来る。 中盤からはGoogleやAmazonの戦略について。 サービス提供側の思考回路もしっておきたい。 そして後半では、 「クラウド時代に対し、どのように向き合っていくか?」 という点について語られている。 この辺りはユーザー視点になるので、実際にサービスを 実装する役割を担う僕にとっては興味のあるところ。 各社のクラウドサービスを比較する上での勘所や、 実際にクラウド化すべきか否かを決断する上での 判断基準などについて参考になりそうな情報が 多々ある。 最後に、クラウドの流れを受けて、今後のビジネス、 特にIT業界内ではどのような変化が起こってきそうか、 その予測も立てている。 システム・インテグレータは・・・ あえてノーコメントにしておこう。 一つだけ言えることは、変化に対応できない組織は 間違いなく淘汰されるということ。それはサービス 云々の前に、意識レベルからである。 でもそれはIT業界に限ったことではない。
Posted by
買ったけど放置してた。でもまたIT関係に 近くなるかもと思ってよんだら久しぶりに IT系でカーネルジャンボパッチが知識として あたった。 まあずーとIT業界にいたらふーんだったかも。 でもIT業界は大変なことは確かだね。デジタルの 世の中なのでIT業界がなくなること...
買ったけど放置してた。でもまたIT関係に 近くなるかもと思ってよんだら久しぶりに IT系でカーネルジャンボパッチが知識として あたった。 まあずーとIT業界にいたらふーんだったかも。 でもIT業界は大変なことは確かだね。デジタルの 世の中なのでIT業界がなくなることはないと思うけどね。
Posted by
IT業界に居ながら今頃読み終わりました。二年前に書かれたことが今現実になるなど、IT業界の変化も結構時間がかかりますね。IT屋さん諸氏にはぜひトレンドを流行と片付けず本当に良いものはいいのだと腹を括って取り組んで欲しいですね。
Posted by
とても詳しく調べてあり、情報量がすごいと感じた。クラウドコンピューティングがどのようなものかなんとなくは理解した。が、まだ自分の勉強不足を感じたので、また勉強してから読み直そうと思う。
Posted by
クラウドの現状から、技術的な説明、ASPやグリッドコンピューティングとの比較、各ベンダーの動向など、わかりやすくて良い。 特に5章は良かった。
Posted by
復習のつもりで・・・と思って読んだら案外知らないことや忘れていることがあってビビった。 ちょっと前の本だからさらに進んでいるのだけど、一応当時の詳細なデータとして参考になった。 それにしてもほんとワークステーションの再来感が強い・・・。
Posted by
国内メーカーまでがこぞって「クラウド」と姦しい今日、それでもクラウドコンピューティングって何、と頭がハテナマークになっているビジネスマンは多いと思う。この本はクラウドの3巨頭ともいえるグーグル、アマゾン、セールスフォースドットコムの3社を中心に、業界周辺を丹念に取材した良書。この...
国内メーカーまでがこぞって「クラウド」と姦しい今日、それでもクラウドコンピューティングって何、と頭がハテナマークになっているビジネスマンは多いと思う。この本はクラウドの3巨頭ともいえるグーグル、アマゾン、セールスフォースドットコムの3社を中心に、業界周辺を丹念に取材した良書。この分量でクラウドの概念から利用実態まで端的に理解することができる。 たった数台の巨大コンピュータが世界を支配する・・・そんな20世紀のSFで流行ったような世界も実現不可能ではない、という妻の感想に妙に納得してしまったのだが、今日まで我々は(特に大企業に勤めるビジネスマンであればあるほど)大事な情報は社内の安全な区域に囲い込むものだと思っていた。ただ筆者が最初に指摘するように、コンピュータ自体が希少資源だったメインフレーム時代まで遡れば、現在の固定観念も相対化が可能だ。コンピュータも通信回線も飛躍的に能力向上した今日においても、ある意味希少資源であること自体は変わっておらず、妙にバカ高いSIの時間単価がそれを表しているのだと思う。SOHOや中小企業がサーバを購入してSEに作業させることは不可能だし、市販ソフトを市販PCで利用してきたその延長線上に「サービスとして」ハードウェアまで提供するビジネスが誕生しても、確かに何の不思議もない。 さすがのクラウド論者である筆者も、コア業務のシステムまでクラウド化することは勧めていない。問題は今後、大企業マーケットまで含めてどこまでその影響力が拡大するかだが、バカ高いシステム開発コストを払いながら容量制限に悩まされる現状を思えば、アウトソースの選択肢も浮上してくることは間違いない。ただ、「米国内にあるデータセンターは世界で最も安全」という現在の固定観念に基づくビジネスだけに、将来も「グーグルゾン」が勝ち続ける保証はないと思う。
Posted by