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借金の底なし沼で知ったお金の味 の商品レビュー

3.9

61件のお客様レビュー

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2017/08/21

フリーターだった著者が何気なく、うっかり足を踏み入れてしまったレッドゾーン超えの世界(金利払いが年収を軽く凌駕!)。 人並の夢や希望を持つことなど想像も出来ない状態。 そこから見事生還する過程で、どんな心理状態におかれどのような行動をしたかの記録が淡々と描かれている。 誇張する...

フリーターだった著者が何気なく、うっかり足を踏み入れてしまったレッドゾーン超えの世界(金利払いが年収を軽く凌駕!)。 人並の夢や希望を持つことなど想像も出来ない状態。 そこから見事生還する過程で、どんな心理状態におかれどのような行動をしたかの記録が淡々と描かれている。 誇張することもなく押さえた描写だが、借金の蟻地獄におちていく様や身近な協力者の変貌等、リアルで生々しくとても迫力がある。 自己破産も出来ない絶対絶命な状況から借金完済の為にもがく過程で揺るぎない実力を得た著者は、 説得力抜群の様々なお金の味(資本主義社会の真実)やお金の稼ぎ方(ビジネスの鉄則)を示してくれる。 どんぞこ時代の金森氏のフィルターを通して語られる事例はどれもエッジが効いていて突き刺さる。 例) ・財閥/電鉄系以外のマンションデベの構造的欠陥 ・高級車の買い方 ・不動産の買い方 ・簿記(会計)/マーケティングの重要性 ・営業が成功する為に一番必要なもの ・借金額に応じた人種の違い ・金の亡者と化した債権者との戦い ・東大生の実態 もっとも特筆すべきは、借金を背負った当時は何の社会経験も実力もないフリーターであったにも関わらず、 誰かのせいにするわけでもなく、諦めずに僅かな可能性に賭け、淡々と勉強&行動を続けたことである。 借金返済成功者に片っぱしから訪問したり、毎日仕事後にマックで終電迄独立の為の勉強をしたそうだ。 本書を読んでしまうと、現状に不満を言うこと自体とても恥ずかしくて言えなくなる。 また、本気になれば誰でも無限の可能性があることも分かり、勇気付けられ前向きなエネルギーをもらうこともできる。

Posted byブクログ

2017/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【総合点】9.0/10点  よくある借金返済系だろうと思ったら違った。いや、借金返済なのはそうなんだけど、内容がもっと濃いし生々しかった。なので非常に面白かった。  濃い部分として金森さんの場合、自己破産などはせず(する意味がない)、利息を真正面から返しているところが凄いしヤバい。これがどのくらい凄いことかと言えば、毎月30万稼いでいる一方で、借金の利息「だけ」で毎月39万上乗せされ続けているということ。つまり、フルに頑張ってもずっと-9万ずつ上乗せされてしまうということだ。シーシュポスの神話を彷彿とさせる。  落ちるところまでは正直「この人おバカなんだな」と思えてしまうところも見受けられる。人の言うことに流されすぎだし、借金できた現実から目を逸らしてパチンコでさらに散財とか、もう本当にダメじゃんって感じ。  でも仕事を始めてからの輝きっぷりは凄い。普通なら数人がかりで作成する書類をまとめてこなしたりという辺りは流石東大というべきか。  そこから凄い勢いで発見を重ねて、希望の光を見出していく過程が素晴らしいし参考になる部分。本当にお手本にしたいレベル。  何が凄いって「物語としても面白い」し、「発見を重ねる過程が非常に参考になる」という二重にお得な内容。あと、リアルに借金を抱えてる人からしたらこれほど光明になる本も少ないのではないだろうか。文句なしの優良本。

Posted byブクログ

2016/03/24

ギャンブルとテレビとゲームには、嵌らないようにコントロールできる自信がない限り近づかない。 確実に不確定要素をつぶしていって、極限までリスクを抑えるのが事業というもの。 ギャンブルのように中毒性の高い事業(繰り返し売れるもの)をすることは、ビジネスの基本。 必要なのは、集客の技...

ギャンブルとテレビとゲームには、嵌らないようにコントロールできる自信がない限り近づかない。 確実に不確定要素をつぶしていって、極限までリスクを抑えるのが事業というもの。 ギャンブルのように中毒性の高い事業(繰り返し売れるもの)をすることは、ビジネスの基本。 必要なのは、集客の技術(マーケティング)である。 行けば、いつでも商品を買ってくれるお客さんを大量に抱えていることこそが商売の要。 「営業はセンスだから、トークが大切」という場合の営業と、名簿(顧客リスト(見込み客含む))による営業は、同じ営業という名前だがまるっきり違うタイプの営業である。 節税もかねて車両を購入する場合は、4年落ちの車を2年ごとに購入するのがベスト 資本家精神モデル(質素倹約を旨とした生き方) 消費や余暇からだけ満足感を得るのではなく、富を蓄積することからも満足感を得る 資産が多くなればなるほど、さらに多くの資産形成のために努力する 「華美な生活は慎み、何事にもみっともなく生きる。」がポリシー。何から何まで金がかからない方法でやっていますが、これもみっともない生き方をしたいという僕のポリシーの表れ。消費にはほとんどお金を使わない。 自分の運命のハンドルから手を放して他人に委ねた人間は、その他人に人生を無茶苦茶にされても文句は言えない。(自分がコントロールできないものはダメだ、借金の保証人なんてもってのほか) 答えが見つからないと焦るよりも、寝てしまった方がいい。 傍らにいる人間の方が神経が参るような事態で僕が平然としていられるのは、単純に、許容量を超えたものは、許容しないで受け流すから。 八方ふさがりの状況でも、平然として起死回生の一撃を打ち込める図太さ、これがないと前へ進んでは行けません。 毒を以て毒を制す(収入も多くなったけれど、借金も多い)

Posted byブクログ

2015/04/22

★25才で5400万円の借金を負い、金利で膨らんで1億2千万円にもなったが、それを跳ね返して返済した話。一読に値するだろう。

Posted byブクログ

2015/02/27

非常に面白い世界観がこの本には詰まっています。 普通の人では味わえない、 理想とは真反対の世界を知れます。 そして、お金というものの正体を少しは感じれるかもしれません。 どんな人にもおすすめできる本です。

Posted byブクログ

2015/02/15

読み物として面白いし、モチベーションに繋がる。 無知は罪という点に共感できる。 読んでく上では、自慢っぽさが混ざってくるのを我慢できるかどうかが大切。

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2014/05/14

金森氏の著作の中ではナンバー1。氏がどのようなきっかけで現在のような仕事をするようになったのか、不動産投資を開始したのかがわかる一冊。

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2014/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これまでの人生で最も影響を受けている本といって間違いない。仕事等で行き詰まったときはこの本をふと読み返す。 そうすると本書の名言「どうにもならない時は寝てしまえ」を思い出し、どうにもならないタスクはいい意味でスルーできるようになった。 本書のみどころ、東大卒フリーターの著者金森さんVS上場企業経営資本家K氏。先物取引で発生した借金1億2千万円・利息24パーセントがのしかかる悪夢のような現実の中で金森さんは知力を尽くしてK氏に対し逆転の一打を模索します。 これが本当に現実に起こった話だっていうんだから、 事実は小説より奇なりとはよくいったものです。

Posted byブクログ

2013/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

通販大家さん」という不動産投資情報サイトを開設し、不動産業などを営んでいる金森氏の自伝です。 ただタイトルから分かる通り、上京してから成功までの半生が書かれた、どちらかと言うとかなり生々しいお話。 ここまで壮絶な借金生活をしているときの状況や心境、考えていたことや体験などを読むと、一度底辺を味わった人間のリアルな内容を知ることができ、非常に参考になります。 (自分がしたいとは思わないですけど。。) 逆に言えば、このような状況だったからこそ普通の対応や行動では挽回不可能であり、そこにヒントが見つかるのかも知れません。 またこれを読むことで、まだまだ自分は甘いと感じることでしょう。 その意味でも読む価値のある一冊です。 以下、赤線を引いた部分です。 ・人生はその人の器の大きさに応じた試練を人に与えるようにできている  あなたに与えられたその試練は、たとえそれがどんなに大きくても、きっと乗り越えられる壁なのです。 ・環境の影響を受けていることに気づくことは、その環境の中にいる限り非常に困難である ・学校では教えないお金の知識の一つは、税の仕組みです。 ・人間の面白さは、行動を起こしていくことで現実を変容していくところにあります。 ・「無知は罪なり、知は空虚なり」(ソクラテス) ・「問題は、それを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」(アインシュタイン) ・お金を消費する活動は「自傷行為」です。 ・人生の問題は、自分で解決できなければ誰も解決してくれない  現象に対応するだけでは、問題の根本的な解決は永久にできない  偶然に左右されるやり方ではこの問題は決して解決しない ・既知の問題の解決方法は、一般的・普遍的な前提からより個別的・特殊的な結論を得る推論方法であり、一言で言えば演繹です。この演繹においては、前提条件が正しいとすれば、その結論は絶対的、必然的に正しいわけです。  しかし、見通しのつきにく未知の問題の解決はこのような対応では処理できません。  個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする帰納的アプローチによってしか、未知の問題に対応することはできないわけです。

Posted byブクログ

2013/07/20

借金を返済したことは立派だが、先物で借金を作るのはいかがなものか。 尊敬はできない。 自分で考えることを放棄すると人生とんでもないことになるという見本ですね。 とは言え、本人は再起できてよかったね。

Posted byブクログ