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ハチはなぜ大量死したのか の商品レビュー

4.2

76件のお客様レビュー

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2011/02/03

長野の有機野菜農家であるkopei氏の http://www.goldengreen.jp/04/cat11/post_162.html を読んで、興味を持ったので読んでみた。 本の内容は上記ブログおよび下記の成毛眞氏ブログ http://d.hatena.ne.jp/foun...

長野の有機野菜農家であるkopei氏の http://www.goldengreen.jp/04/cat11/post_162.html を読んで、興味を持ったので読んでみた。 本の内容は上記ブログおよび下記の成毛眞氏ブログ http://d.hatena.ne.jp/founder/20090131/1233415202 を参照されたしw とりあえず中国産ハチミツを口にするのはやめようと思う。 あ、ハチミツじゃなくても、たぶん中国産の食品はたぶんだいたい同じだからやめよう。 危なすぎる。 いやいや、国産だって油断はできないぞ。 米や野菜は農薬・化学肥料の影響が心配だ。 有機・無農薬のものだけ口にすることにしよう。 もちろん、魚も養殖は危ない。あの密集した生簀で病気にならないためには抗生物質投与はさけられないだろう。 鶏肉は平飼いに限る。 できれば農家が趣味で庭に放し飼いにして、たまにガラスとか食わせてるるやつがいい。 当然、豚や牛は狭くて暗い豚舎・牛舎でなく、広い土地でのびのびと育てられた。。 って、無理だな、これ。 結局のところ、日本の国土は1.3億人分の安全な食料を供給できる能力を持たないし(←持つかもしれないが、俺を含めて国民はそれを選択しない)、地球は69億人分の安全な食料を供給できる能力を持たないのだろう。 まぁ、俺はそこそこ気を付けるくらいでいいや。 肉食いたいし。 さて。 著者が本書で指摘したハチの失踪も、大量単作による生態系破壊も、農薬汚染・抗生物質による影響も、最後は(長い目で見れば)市場が調整するはずだ。 調整する前に大量に人が死ぬかもしれないけど、まぁしょうがないよね。

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2011/07/14

中国産のハチミツはかなりやばい。 というか、やはり”食”をまじめに考えれば価格が安いものしか買えない日本の現状をなんとかしなければいけない。 そう、農業の所得保障ではなく食の保障に力をいれるべき。

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2010/12/28

小学生のときに習ったミツバチの習性について、ミツバチはこんなことを考えて行動していると推測の範囲で語られている文章がお茶目でほほえましい。ミツバチにも個性があったんだな。 どうしてハチが大量に死んでいったのかを、ミツバチの種類によっても習性の違い、養蜂家との関係、地球全体の環境...

小学生のときに習ったミツバチの習性について、ミツバチはこんなことを考えて行動していると推測の範囲で語られている文章がお茶目でほほえましい。ミツバチにも個性があったんだな。 どうしてハチが大量に死んでいったのかを、ミツバチの種類によっても習性の違い、養蜂家との関係、地球全体の環境の変化など憶測の部分もあるが、説得がありおもしろい。

Posted byブクログ

2019/01/16

推薦理由: 著者は、ミツバチの大量死の原因を追いながらミツバチの素晴らしさを述べ、人間との共生関係を説き、功利主義による弊害を訴え、環境問題を考えさせる。大量死の原因追及は「不可解な死、消えた死体、多数の容疑者、決定的証拠が無い、世界的な脅威」などの要素で、ミステリー小説さながら...

推薦理由: 著者は、ミツバチの大量死の原因を追いながらミツバチの素晴らしさを述べ、人間との共生関係を説き、功利主義による弊害を訴え、環境問題を考えさせる。大量死の原因追及は「不可解な死、消えた死体、多数の容疑者、決定的証拠が無い、世界的な脅威」などの要素で、ミステリー小説さながらの展開に引き込まれる。これは経済成長にしか目が向かない人間社会の問題である。 内容の紹介、感想など: 2006年秋ごろから、主にアメリカとヨーロッパでミツバチの異変が続いている。大量のミツバチが失踪し、2007年の春までには、その数は実に北半球のミツバチの4分の1に及んだ。養蜂家達は、突然、何故かハタラキバチが見当たらず、女王蜂と幼虫、そして大量の蜂蜜だけが残された多くの巣箱を発見して愕然とした。周囲にハチの死骸がないので、天敵のダニに寄生された事が原因ではない。熊などに襲われたのなら、巣箱は壊され蜂蜜が奪われているはずだが、どちらも手つかずの状態だ。それどころか、普段蜂蜜目当てに巣箱を襲う外敵は、大量に蜂蜜が残されたこれらの巣箱に近づこうともしなかった。一体ミツバチに何が起こったのか、何故ハタラキバチだけが失踪したのか、何処に行ってしまったのか。この現象はColony Collapse Disorder(蜂群崩壊症候群)と名付けられ、CCDと呼ばれるようになった。 CCDの原因には様々な説が挙がった。携帯電話の電磁波説、地球温暖化説、遺伝子組み換え作物説、原虫の感染説、ウイルス説等々、多くの研究者が色々なデータを集めて原因を突き止めようと研究を重ねたが、原因を確定することは困難だ。しかし、あらゆるミツバチは、今、驚くほど多くの病気を持って弱っているという事が判明した。 世界で今最もよく売れている殺虫剤の多くに使われているのが、昆虫の神経伝達物質を狂わせる毒薬のネオニコチノイド系農薬で、世界中の国で多くの農作物に使用されている。これは神経の興奮を狂わせ、情報の伝達を阻害し、方向感覚の喪失、短期記憶喪失、食欲の減退が生じ、震え、痙攣、麻痺と進行して死を招く作用がある。失踪したミツバチは、大規模に使われたこの農薬の影響で神経疾患になり、コロニーを維持できなくなったのではないだろうか。決定的な証拠はまだ得られないものの、状況を見ればこの農薬は限りなく黒に近い。また、農薬は一種ではなく、数種類が使われる。それら一つ一つの毒性は軽微であると検証されていたとしても、相互作用に関する調査はされておらず、複合汚染の影響は計り知れない。 トラックに乗せられ4000キロの旅をしながら、花粉交配のためにアーモンド畑のような1種類の植物のみが延々と続く不自然な農地を連れ回され、偏った栄養と数種類の農薬を取り続けるミツバチのストレスは、最早自然に備わった復元力で回復できる許容範囲を超えている。CCDは、自然の生物であるミツバチを人間の都合に合わせて進化させ、経済活動に組み込み、功利主義により生態系が破壊され続けている環境で、本来の生態を無視して酷使し続けたことによる複合した要因によるものだろう。 農作物の多くが、その花粉交配の全て、あるいは一部を養蜂家のミツバチに頼っており、ミツバチがいなくなれば収穫が望めない現状において、CCDがいかに世界的に重大な脅威になっているかを理解でき、生態系や生物の多様性を護ることの大切さを認識できる。ハチの、集団としての優れた知性や養蜂の歴史についての記述も興味深い。 日本のミツバチは欧米とは種の異なるトウヨウミツバチで、CCDに関して今の所顕著な被害は確認されていないが、CCDを対岸の火事と見ることは明らかに間違いであろう。 農薬などの化学薬品の乱用が生態系を破壊する恐ろしさを初めて告発したレイチェル・カーソンは、1962年に出版された名著『沈黙の春』で既に、「花を咲かせたリンゴの木に訪れるミツバチはおらず、花粉は運ばれず、リンゴはならないだろう。全ては人間が自ら招いた禍だ」という未来図を描いて人々に警鐘を鳴らしている。人間も地球の生態系の一部として、他の生物との相互関係の中で存在することを忘れてはならない。

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2011/02/20

ミツバチの重要さ。食物連鎖の土の部分をみても、ミツバチ以外にも重要さはあるだろうけど、の働きたるや、すごい!この状況はこわい!安全でおいしいはちみつが食べたいと思った。

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2010/10/28

ミツバチのおはなし。 その向こうのいろんな問題。 読み物としてもたのしかった。 眈々と語られるからかな

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2010/10/20

ちょっと前に話題となったミツバチの大量死に関する本。 未だに原因の分かっていない問題に対し、様々な視点から原因を探っていく。その過程で人間の農業がいかにこの1種類の昆虫によって支えられているのかも浮き彫りとなってくる。 昆虫と植物の共進化の関係は面白く、1対1でお互いがいない...

ちょっと前に話題となったミツバチの大量死に関する本。 未だに原因の分かっていない問題に対し、様々な視点から原因を探っていく。その過程で人間の農業がいかにこの1種類の昆虫によって支えられているのかも浮き彫りとなってくる。 昆虫と植物の共進化の関係は面白く、1対1でお互いがいないと生存できないペアも存在するようだ。イチジクとイチジクコバチの関係などは両方合わせて1個の生物としか思えないな。 バニラなどは相方の昆虫が絶滅したので、季節労働者を雇って人工授粉させているのだとか。 本書のテーマとは離れているが、中国製のハチミツの危険性についても触れられている。ミツバチもウイルスや細菌などに感染したり、ダニの被害を受けるため、巣箱の中に抗生物質や殺虫剤が入れられるらしいのだが、中国の養蜂では使用量がハンパないのでハチミツにも混入してしまっているらしい。ハチミツの産地なんて調べようが無いと思うので怖い話。 中国の養殖では抗生物質が使われまくりで、耐性菌を生み出さないように管理されているはずの強い抗生物質まで使っているとかで、将来的には重大な問題を引き起こす、とか。

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2012/03/20

ハチが消えた あなたのその朝食は 集団としての知性 何かがおかしい 犯人を追う 夢の農薬 おかされた巣箱を見る 人間の経済に組み込まれた 複合汚染 ロシアのミツバチは「復元力」をもつ もし世界に花がなかったら? 実りなき秋 初霜

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2010/09/09

2006年からの、北米におけるミツバチ異変を追いかけた本。 久々面白かったなぁ! 結局は、自然をコントロールできると思い上がったことのツケなのかな? そんなに興味のある分野でもないのに、さくさく読めました。 蜂の生態についても分かりやすく書かれていて面白かった。

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2010/09/08

米国での生じたハチの大量死は、CCD(蜂群崩壊症候群)であった。その原因は?農薬なのか、ダニなのか、疫病なのか、そして解決策を模索した作品。

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