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宇宙創成(上) の商品レビュー

4.4

112件のお客様レビュー

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2014/06/28

S・シン & 青木薫 訳 の最強タッグ再び。別の本でホリエモンが、青木さんの訳もすばらしいのだけれど、原著者のS・シンは「数式の概念を、数式を使わないで表現できる稀有の才能の持ち主」と評していました。私も同感です。中学の数学で思考停止している私にも面白く読めました。宇宙創成と聞く...

S・シン & 青木薫 訳 の最強タッグ再び。別の本でホリエモンが、青木さんの訳もすばらしいのだけれど、原著者のS・シンは「数式の概念を、数式を使わないで表現できる稀有の才能の持ち主」と評していました。私も同感です。中学の数学で思考停止している私にも面白く読めました。宇宙創成と聞くと、なんだか仰々しいですが、本書の内容を一言でいうと、「宇宙の起源追求に端を発した、物理学の成立と発展における科学者たちのドラマ」というところでしょうか。

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2014/06/22

久々の宇宙モノ。 読み易く分かり易く、宇宙に対する各時代の考え方がするりと理解出来る。 こういうのを読んでいると、自分やこの世界の不安定さに怖くなる。でも、これは好きな怖さなんだよなぁ。定期的に欲しくなる。 著者には、出来るなら、素粒子についての科学史を書いてもらいたい。

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2014/04/09

正直、難しくて難しくて。これまで電車の中でしか本を読まないけど1週間ちょっとで1冊を読み終わるペースでいたのに3週間かかってやっと1冊読み終わりました。 でも、その分読みごたえがある。紀元前までさかのぼり、人類が宇宙の歴史をどのように考えてきたのかが分かる。地球の直径からビックバ...

正直、難しくて難しくて。これまで電車の中でしか本を読まないけど1週間ちょっとで1冊を読み終わるペースでいたのに3週間かかってやっと1冊読み終わりました。 でも、その分読みごたえがある。紀元前までさかのぼり、人類が宇宙の歴史をどのように考えてきたのかが分かる。地球の直径からビックバン理論が認められるまで、丁寧に歴史をたどっている。「ビックバン」何となくは知っているけれど、なぜビックバンが存在したと 言えるのか、そこにたどり着くまでのドラマが非常に面白い。

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2014/02/18

ビッグバンモデルはどのような経緯で論じられるようになったのか。まず紀元前3世紀にエラトステネスが地球の大きさを測りました、というところから始まって、偉大な科学者たちの功績を、人物像と概論とを交えながら教えてくれる本。 近年まで、星空はただ「見る」ことでしか情報を得られなかったと...

ビッグバンモデルはどのような経緯で論じられるようになったのか。まず紀元前3世紀にエラトステネスが地球の大きさを測りました、というところから始まって、偉大な科学者たちの功績を、人物像と概論とを交えながら教えてくれる本。 近年まで、星空はただ「見る」ことでしか情報を得られなかったというのに、光の速度や太陽の温度、宇宙の元素構成まで見出し、膨張宇宙モデル、そしてビッグバンモデルまで到達する。偉人達の知性と探究心に畏敬の念を覚える。 個人的に面白かったのは、研究が立ち往生すると皆「数学的に美しくない」とか「哲学的に気持ち良くない」といった理由で論説を取捨選択する、という局面が多くみられる点だった。一番大切なのは感性なのかもしれない。

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2014/01/22

・「家が石で造られるように、科学は事実を用いて作られる。しかし石の集積がいえではないように、事実の集積は科学ではない」―アンリ・ポアンカレ ・古代ギリシャ人たちは、太陽の直径を知るには太陽までの距離がわかればよく、太陽までの距離を知るには月までの距離がわかればよく、月までの距離...

・「家が石で造られるように、科学は事実を用いて作られる。しかし石の集積がいえではないように、事実の集積は科学ではない」―アンリ・ポアンカレ ・古代ギリシャ人たちは、太陽の直径を知るには太陽までの距離がわかればよく、太陽までの距離を知るには月までの距離がわかればよく、月までの距離を知るには月の直径がわかればよく、月の直径は地球の直径がわかればよいことを示した。距離や直径という足がかりは、北回帰線上にある深い井戸(エジプトのシエナに年に一日真上に日が昇るので底まで明るくなる井戸があるという。その同じ時間に離れた地点Aで地面に垂直に棒を立てる。その棒の傾き:360°の比はシエナと地点Aの距離:地球の全周と等しい)と、地球が月に投げかける影(皆既月食で欠け始め→真っ暗の時間と真っ暗の間の時間を比較すると月の直径と影としてかかる地球の直径の差が分かる。およそ4倍。太陽がとても遠くから光を放つので、地球から月にはほぼ真っ直ぐ影が落ちる。)と、半月のときには太陽、地球、月が直角三角形の配置になるという事実と、皆既日食のときには月がぴったり太陽に重なるという観察結果を利用して得られた。 ・「実験による結果がいよいよ尽きるまでは、思弁という夢の領域に踏み込む必要は無い」―エドウィン・ハッブル ギリシャ→中世から続く観測と地動説の解説からハッブルのドップラー効果を光に当てはめた赤方偏移による宇宙の膨張の発見まで。 下巻が楽しみ。

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2014/01/19

著者の本は、いつもわかりやすくて、新たな発見を与えてくれる。 今回の本はほとんど数式が無く、また専門的な記述すらなく、宇宙観の歴史を詳細に概観したもので、著者の本の中でももっとも読みやすい本、と言えるんじゃないかな。 各章のあとのチャート図みたいなのはビジネス書っぽくて面白かった...

著者の本は、いつもわかりやすくて、新たな発見を与えてくれる。 今回の本はほとんど数式が無く、また専門的な記述すらなく、宇宙観の歴史を詳細に概観したもので、著者の本の中でももっとも読みやすい本、と言えるんじゃないかな。 各章のあとのチャート図みたいなのはビジネス書っぽくて面白かったけど、思ったのは、これほど綿密な取材を重ねて作り上げた本が、こんな値段でいいの~、てこと。思いつきをさらっと書いただけのビジネス書が、本書の倍以上の値段で売られているのにね。

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2013/11/16

個人的には数学は好きだけど、理科がダメだったので読めるか不安だったのですが…。 そんな心配は無用の長物だった笑 これ以外のサイモン・シンの著作も全部読みましたが、やっぱり外れないですね。 星までの距離など、数字で聞いたことはあってもどうやって測定したのかわからない数字や、ビッ...

個人的には数学は好きだけど、理科がダメだったので読めるか不安だったのですが…。 そんな心配は無用の長物だった笑 これ以外のサイモン・シンの著作も全部読みましたが、やっぱり外れないですね。 星までの距離など、数字で聞いたことはあってもどうやって測定したのかわからない数字や、ビッグバンとは何かがわかってすっきりします。理論的なことがわかりやすいうえ、科学者達の人柄やエピソードも知ることができる、濃い本だと思います。

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2013/10/26

フェルマーの最終定理を読んでこの作者の別の本も読んでみたくなり購入した一冊(上下巻なので都合2冊)。上巻は紀元前からの天文学に関する歴史を順次紐解いたもので、つながりがよく判り歴史として面白い。特にエラトステネスの所は新しい発見とも言うべき事柄があって呼んでいて楽しかった。

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2013/10/20

文系・理系という区別が本当に嫌いだ。あれは自分が理解できないものを安易な定義で対象化し、無知の壁に縮こまる傲慢な行為でしかない。何より、本当の知の営みとはその両方の要素が混じりあった場所にこそ存在するのだから。サイモン・シンの著作を読んでいると、そんな事を考えずにはいられない。人...

文系・理系という区別が本当に嫌いだ。あれは自分が理解できないものを安易な定義で対象化し、無知の壁に縮こまる傲慢な行為でしかない。何より、本当の知の営みとはその両方の要素が混じりあった場所にこそ存在するのだから。サイモン・シンの著作を読んでいると、そんな事を考えずにはいられない。人間の宇宙観の変化について歴史上の科学者達がいかに更新していったのかを時に人物像を深めつつ、時にそれを実証するための観測の重要性を説きながら、平易に興味深く描き出す。そう、ここでは科学的でありかつ人間的である事が見事に両立している。

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2013/09/23

サイモン・シンにハズレなし! 「宇宙は、ある爆発から生まれた。」 このビックバン理論はどのように生まれたのか? 登場するのは古代ギリシャからの知の巨人たち。 ガリレオに始まり、アインシュタイン、ハッブル。 彼らの人間ドラマと共にビックバン理論の発見までを追う上巻。 すぐに下巻を買...

サイモン・シンにハズレなし! 「宇宙は、ある爆発から生まれた。」 このビックバン理論はどのように生まれたのか? 登場するのは古代ギリシャからの知の巨人たち。 ガリレオに始まり、アインシュタイン、ハッブル。 彼らの人間ドラマと共にビックバン理論の発見までを追う上巻。 すぐに下巻を買ったのは言うまでもない。

Posted byブクログ