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アドルフに告ぐ 新装版(文庫版)(1) の商品レビュー

4.6

29件のお客様レビュー

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    16

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2015/11/05

世界レベルの傑作だと思います。 英訳、独訳はされているのでしょうか? カウフマン少年の造形は、人間の先天的でもあり後天的でもある「危うさ」を体現していて見事です。 「歴史の進歩とは?」そんな命題を突き付けられます。

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2014/07/29

全4巻のレビュー。先を読み進めずにはいられない、物語の展開。悪の出世学を読んで、この作品に行き着いた。時代の波によって、ドイツ人とユダヤ人の二人のアドルフの友情は、悲劇的な結末を迎えてしまう。人間は互いに憎悪する存在にしかなれないのか。国家の誇りという意地や、イデオロギーという大...

全4巻のレビュー。先を読み進めずにはいられない、物語の展開。悪の出世学を読んで、この作品に行き着いた。時代の波によって、ドイツ人とユダヤ人の二人のアドルフの友情は、悲劇的な結末を迎えてしまう。人間は互いに憎悪する存在にしかなれないのか。国家の誇りという意地や、イデオロギーという大義名分は、時に当たり前の人間の価値観をも、踏みにじってしまう。生きた時代が、時代ならば、我々はこの二人の体験ほどに物語性はないとしても、やはり悲劇性をはらんだ、役者とならればならないこともあるだろう。

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2014/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ナチの突撃隊でユダヤ狩りをしていたカウフマン少年と、神戸で幼馴染だったパン屋のカミル 狂気の独裁者ヒトラーとの共通点はみな「アドルフ」の名を持つ事だった… やがて、少年たちは大人になり、ナチの残党とユダヤの軍人として争う事となるが… 一概にユダヤ人を擁護する内容ではない所がいいです パレスチナで好き放題したユダヤの罪を断罪するかのような最後の決着!! 僕はナチのカウフマン少年に一番親しみをかんじました

Posted byブクログ

2013/08/12

3人のアドルフと、第二次世界大戦前後の世界を背景に描かれた作品。構成が非常にしっかりしており、このままドラマにしてもよいような見事な作品。他の同時期の作品と違い、しっかりと完結している点も評価が高い。 当時の世相の暗さや人種差別などを、見事にマンガで表現している。

Posted byブクログ

2013/08/07

命令に従う事と信念に従う事の違いについて考えさせられる。命令と信念が合致した時は厄介。信じる理由や目的がハッキリせず、盲目的になった時、人は暴走するんだろう。それが集団化した時は手がつけられない。それにしても組織に属すると人は命令に従うものだな。じゃあなんでその組織に属したいのか...

命令に従う事と信念に従う事の違いについて考えさせられる。命令と信念が合致した時は厄介。信じる理由や目的がハッキリせず、盲目的になった時、人は暴走するんだろう。それが集団化した時は手がつけられない。それにしても組織に属すると人は命令に従うものだな。じゃあなんでその組織に属したいのか?ってのが問題だけど、そこは深く考えない。 時代や歴史については周知の事なのでストーリーにはそんなに驚きはない。 それにしても絵が細かいな。殆どの人が読み飛ばすだろうし、ちょっと報われない仕事だなと思った。

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2012/02/13

小学生の時とは違う印象を受けた。 私たちは人種や宗教で差別しがちだけど、生まれた環境や教育に因る方が大きいと思う。日本人の血が入ろうとドイツで生まれ育てばドイツ人。反対もある。それと人生において大事なことは感情的になれるものだということ。子に、親に、恋人に対する愛に理屈はない。...

小学生の時とは違う印象を受けた。 私たちは人種や宗教で差別しがちだけど、生まれた環境や教育に因る方が大きいと思う。日本人の血が入ろうとドイツで生まれ育てばドイツ人。反対もある。それと人生において大事なことは感情的になれるものだということ。子に、親に、恋人に対する愛に理屈はない。そんなことを感じさせられた。

Posted byブクログ

2011/05/27

3人のアドルフの生涯。誰の視点で読むかで読後感も変わってくる。個人的にはカウフマン目線。 超個人的に手塚治虫作品ベスト3に入る!名作!

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2011/05/09

おい、一体何人いるんだよっ!とツッコむでしょう。シュマリと同じく、立ち上がりが神がかり的におもしろい。なかなかのタブーネタに挑戦した、歴史臭の人間ドラマ。友情・愛情・尊敬・畏怖、ものものしい言葉だが、全て人間同士において起こるものです。

Posted byブクログ

2010/11/01

小学生低学年の頃になんとなく読んだけど全く理解していなかった。今読んでも、子供には細かいところが難しいと思う。 手塚さんは、同じ生物同士が争うことの愚かさをいつも描いている。人間の恐ろしさ。一緒にいる人たちの影響で人は恐ろしく変わってしまう。その結果のさいたるものが戦争か。

Posted byブクログ

2010/08/15

不幸は恨みを生み、恨みは不幸を生む。 戦争は、その始まりを生み出す。 誰しもが自らの正義に命を賭け、そして誰しもが不幸だ。 戦争や差別。人間は時に目を背けたくなるほど醜い。

Posted byブクログ