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アドルフに告ぐ 新装版(文庫版)(1) の商品レビュー

4.6

29件のお客様レビュー

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2024/09/08

手塚治虫のアドルフに告ぐ。ヒトラーがユダヤ人だったらという究極のタブーをストーリーの軸に設定して昭和10年代の大戦前夜からストーリーを展開する。最初はドイツ、次いで日本の神戸と舞台を移しながら2・26事件や盧溝橋事件、当時の日本の雰囲気を伝えながら、共に日本で暮らすドイツ人の少年...

手塚治虫のアドルフに告ぐ。ヒトラーがユダヤ人だったらという究極のタブーをストーリーの軸に設定して昭和10年代の大戦前夜からストーリーを展開する。最初はドイツ、次いで日本の神戸と舞台を移しながら2・26事件や盧溝橋事件、当時の日本の雰囲気を伝えながら、共に日本で暮らすドイツ人の少年とユダヤ人の少年関係を描く。 これだけ書いただけで舞台設定からして素晴らしすぎるのだけれど、これって手塚治虫が1人で考えたんだろうか。すごすぎる。 神戸の洪水もストーリーに絡んでくるんだけれど、これは谷崎の細雪にも登場する有名な出水で、三宮が水に浸かったというんだから、それだけ被害が大きかったし、関西の人には記憶に残る洪水だったんだろう。

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2024/08/12

漫画なんだけど重厚感あっておもしろい。 2人の友情がどうなっていくのか気になるし、 謎が多くて先が気になる。

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2024/06/05

宝塚に在る「手塚治虫記念館」を訪れる予定ができた。 漫画好きを自称しながらも、実はこれまで手塚治虫の作品をまったく読んだことがない私。記念館を訪れる前に、少なくとも一作は読破しようと考え、あれこれタイトルを巡るうち、かつて父が本作を薦めてくれたことを思い出した。 当時は「ナチス」...

宝塚に在る「手塚治虫記念館」を訪れる予定ができた。 漫画好きを自称しながらも、実はこれまで手塚治虫の作品をまったく読んだことがない私。記念館を訪れる前に、少なくとも一作は読破しようと考え、あれこれタイトルを巡るうち、かつて父が本作を薦めてくれたことを思い出した。 当時は「ナチス」や「ヒットラー」がテーマと聞くと、もう手が出なかった。重苦しい作品であることは明らかだし、世界史に対する興味がとにかく薄かった。 しかし、当時から数年経った今になって、「最初に読むなら絶対にこれ」という運命じみた縁を感じたのだ。記念館訪問を控えたこのタイミングを逃せば、おそらく一生読まないだろう気がして、近場の図書館で2巻まで借りた。 …難しい話だろう。途中で投げ出しそうな気がする。 そう思いながら、えいやと開いたのだが、30分後には無我夢中でページをめくっている自分が居た。 高揚のあまり、眠気を忘れたのはいつぶりだろう。 これは、今年出会った作品の中で早くもベストに入るかもしれない。 今は三巻、四巻の入手を待ち侘びている。

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2023/04/25

これもまた、今頃読んでるの???って感じかもしれませんが、そうです。 アドルフってヒットラーだけでなくて、2人の少年のことも劇中では指してるんですね…。 ”ヒットラーがユダヤ人の血を引いている”という機密文書を手にした男たちが、その情報に翻弄され、時代の戦火に巻かれていく… さ...

これもまた、今頃読んでるの???って感じかもしれませんが、そうです。 アドルフってヒットラーだけでなくて、2人の少年のことも劇中では指してるんですね…。 ”ヒットラーがユダヤ人の血を引いている”という機密文書を手にした男たちが、その情報に翻弄され、時代の戦火に巻かれていく… さすがの手塚治虫。そ、壮大だ…。

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2023/02/08

昭和11年(1936)ベルリンオリンピック〜昭和13年(1938)7月 アドルフ・カウフマンがドイツに行くまで。 ヒトラー出生に関わる文書を中心に、色んな人の運命が大きく動き出す。

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2022/04/01

そもそも誰がヒットラーの秘密を知ったのだろう?ワーグナーの彫刻を作ったユダヤ人?共産主義の組織?この手の秘密は今ならネットですぐに拡散されるのだろう。

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2020/07/07

恥ずかしながら「アドルフ」がヒトラーの名前だと知らずに読み始めました。 ヒトラーのある秘密に関する文書をめぐってお話が進みます。 手塚作品は心痛む作品ばかりですが過去の過ちに目を背けてはいけないと教えられている気がします。

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2019/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっとずつ読み進めるつもりだったけど、色々な時間削って一気読みしてしまった。 面白かったなぁ。 今度「火の鳥」が小説になるっていう記事に、未完の構想プロットが載っていた。 手塚治虫をきちんと読んだ記憶があまりなかったんだけど、 ストーリーテラーとしての手塚治虫に興味が湧いて、読んでみようかなと思ったのがきっかけ。 同じ記事の中で紹介されていた手塚作品の中では「アドルフに告ぐ」が一番今の自分が興味が持てそうだった。 「アドルフに告ぐ」では、手塚治虫の描く人間たちが率直で愛おしい。 ヒトラーでさえ。 一人ひとりの人間たちが自分に一生懸命なことがよく分かる。 どんなにダメな辛い状況でも、人はその時の精一杯でやっている。 できてないというときでも、そのできてなさが精一杯。 かつて愛した親友を憎む時の人の心はどんな風になっているんだろう。 わたしには、切実に求めているように見えた。 どんな形でも、彼を、求めているように。 人間の良いところも悪いところもたくさん詰まっている、切実なストーリー。

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2017/09/07

2010年8月に宝塚の手塚治虫記念館を訪れたのが、本書を購入したきっかけ。第2次大戦直前にナチスドイツの陰謀に巻き込まれる日本人が語る、戦争の悲惨さ。文庫版は、当然ながら絵も文字も小さく、著者の繊細な筆致が生かされないことがわかった。

Posted byブクログ

2016/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

留学生の弟は””RW"のダイイング・メッセージを残して何故殺されたのか、この弟とアドルフの父親が懇意にしてた芸者も殺されその共通点は爪に挟まっていた石膏の白い粉の謎。 ユダヤ人少年と友情を育んできたアドルフ少年は、この後 父親が勝手に入学を決めたナチ養成学校に行くことになるみたいだけど、どうなってしまうのか… 2巻が楽しみ。

Posted byブクログ