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どうで死ぬ身の一踊り の商品レビュー

3.5

47件のお客様レビュー

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2014/07/31

中卒・酒飲み・貧乏でDVばかりの文学愛好家、西村賢太の私小説。 もうこの人の小説の凄さは『暗渠の宿』を読んですっかりあてられてしまって、もう少しこの人の人生を覗きたくなって手にとった。 彼の藤澤淸造への信仰が伺える「墓前生活」とこれでもかと西村賢太節が味わえる「どうで死ぬ身の一踊...

中卒・酒飲み・貧乏でDVばかりの文学愛好家、西村賢太の私小説。 もうこの人の小説の凄さは『暗渠の宿』を読んですっかりあてられてしまって、もう少しこの人の人生を覗きたくなって手にとった。 彼の藤澤淸造への信仰が伺える「墓前生活」とこれでもかと西村賢太節が味わえる「どうで死ぬ身の一踊り」。 『暗渠の宿』でも書いたが、こんな人物を紙面を通じて知り、彼の立場に立つというのは、本当に面白い体験だと思う。 虚栄心、偏執狂、即物主義、傲慢・・・男の持つ欠点をとことんデフォルメしたような著者の私小説を読むことは、不思議とスカっとするし、でもやっぱり身につまされる。

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2014/07/01

酒、女への執着と暴力そして藤澤という作家への思い。大体感情を爆発させて失敗するオチ。 結末が読めても頁をめくってしまう暗黒の魅力がある。

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2014/01/13

自分のどうしようもなさをここまでさらけ出すのはすごいと思うのですが、どうしようもなさすぎてみていられませんでした。文学としてはすごいものなのかなあ。分からず。

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2013/05/18

読み進めていると、なんだかとても哀れな気持ちになった。 DVの表現はやけにリアルで落ち込んだ。 西村賢太凄いな。無頼。

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2013/05/01

藤澤清造への私淑も、荒んだ生活も、「徹底」している。「徹底」するとそれは文学に昇華されるのかも、と思わせられた。

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2013/03/22

初めての作家さん。 ずいぶん話題になった方ですね。 賛否両論あるとは思いますが、私は好きですね。 私小説と言う事で、他の作品もこんな感じなのかな? 気になるところです。 実際に関わるには嫌なんだけど、遠目で見てる分には嫌いじゃない。

Posted byブクログ

2013/02/18

タイトルは「何んのそのどうで死ぬ身の一踊り」との一句から。 私小説らしいが、DVあり、オナニーあり、買春ありで、情けない男を描いた秀作。本当に下らないことで女と喧嘩になるシーンなど職人芸を見ているようだ。藤澤清造は読んだこともないし、どうでも良いが、それ抜きに十分楽しめた。

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2013/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何だか凄い...なんとも言い知れぬ尊崇の念と言うか妄執と言うか...人はここまで他の誰かを追いかける事ができるんですね。感心しきりです。それとは別にこの文章とその卑屈な性格とのギャップたるや...西村賢太、恐るべし…他のも読んでみよ~

Posted byブクログ

2012/11/27

作者の人並みならぬ藤澤清造という作家に対する熱意とパッションを書いた本です。 小説というかエッセイ的な本でした。 こういうのを『私小説』って言うのかしら~? 藤澤清造なんて作家、ちょっとマイナーなので初めて聞いたけど、この本の作者は自分に似た清造にほれ込んでたみたいね~。すっご...

作者の人並みならぬ藤澤清造という作家に対する熱意とパッションを書いた本です。 小説というかエッセイ的な本でした。 こういうのを『私小説』って言うのかしら~? 藤澤清造なんて作家、ちょっとマイナーなので初めて聞いたけど、この本の作者は自分に似た清造にほれ込んでたみたいね~。すっごい情熱。 それには頭が下がるけど、作者も清造も一筋縄じゃいかない暴れん坊。 女に金せびって暴力ふるうのは最低。 でも、その女とのやりとりの場面は、かなり面白く読ませてもらいました~。 しかし、作者の西村賢太は中卒で作家として活躍し、それが芥川賞候補になったんだから、ほんとタダもんじゃないわ。JapaneseDreamだね。 賞を取れなかったのは、ちょっとした『これ!』っていうのがなかったからかな? 単なる自分の自慢と自分の女に対する馬鹿さ加減を書きたかっただけなのか?って思われても仕方ないかな~? 読者にうったえかけるものがなかった気がします。

Posted byブクログ

2012/09/09

あるフォロアーさんが言うには「中学生くらいまでは偉い人とか真面目に努力して成功した人の人生を学んだほうがいい。高校生ぐらいからは、全然ダメダメなんだけど、何故か楽しそうに生きてる人がこの世にいるってことを知っておくべきだ」とのこと。これには「そうかも」と共感している。 それで言え...

あるフォロアーさんが言うには「中学生くらいまでは偉い人とか真面目に努力して成功した人の人生を学んだほうがいい。高校生ぐらいからは、全然ダメダメなんだけど、何故か楽しそうに生きてる人がこの世にいるってことを知っておくべきだ」とのこと。これには「そうかも」と共感している。 それで言えば西村さんは完全に後者。変態DV文学青年なんだけど、こんな生き方で生きれちゃってる人もちゃんといて、こんなに心にズシンとくる小説も書ける。楽しそうかどうかは別として。

Posted byブクログ