まほろ駅前多田便利軒 の商品レビュー
テンポよく進む話であっという間の一気読み。続きも楽しみ。 でもあんまり危険なことはやめてほしい、まほろ市のお年寄りたちの味方になってあげて欲しい、私の願望です。
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映画化、ドラマ化、漫画化と各種メディア展開されたヒット作。何より主役の二人、多田と行天のキャラクター造形が素晴らしいのだ。そりゃ実写や漫画で見てみたくなるよね。 人生のサニーサイドじゃない側(何と言うんだろう?ダークサイドだと犯罪色が強すぎるような、、、)を飄々と歩む二人を、三...
映画化、ドラマ化、漫画化と各種メディア展開されたヒット作。何より主役の二人、多田と行天のキャラクター造形が素晴らしいのだ。そりゃ実写や漫画で見てみたくなるよね。 人生のサニーサイドじゃない側(何と言うんだろう?ダークサイドだと犯罪色が強すぎるような、、、)を飄々と歩む二人を、三浦しをんが冷徹に坦々と、でも愛情を持って描き出す。2作目、3作目と作者が書き連ねたのも納得の完璧なバディ。 「俺は、あんたは要領よく大学を出たあと、堅実な会社に入って、料理がうまい女とわりと早めに結婚して、娘には『おやじマジうぜえ』とか煙たがられながらもまあまあ幸せな家庭を築いて、奥さん子どもと孫四人に囲まれて死んで、遺産は建て替え時期の迫 った郊外の家一軒、って感じの暮らしをするんじゃないかと思ってた」 行天の軽口が図らずも炙り出す、多田が目指した平凡だけど幸せな人生。
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高校時代の同級生、多田と行天のコンビが痛快で面白かった。 性格が似てる訳でも、相性が良い訳でもないのにお互いに通じ合う部分があるんだろうな。 文中の「愛情と言うのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを相手からもらうこと」 という言葉にはっとさせられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
多田と行天の飄々とした会話や空気感が心地よい。 2人には、表面には決して表現されないけれど、その根底には優しさを隠し持っている。 傷つき、出口が見えない暗いトンネルさまよって苦しんだ人には、優しさという生ぬるい言葉には表現できない「愛」がある。 最後の一文がとて好きで、何度か繰り返し読んだ。 この表現がこの物語の真髄を表現し、また、読了後の満足感という幸せを感じ取ることが出来る。 ↓ 今度こそ、多田ははっきりと言うことができる。幸福は再生すると。形を変え、様々な姿で、それを求めるひとたちのところへ、何度でもそっと訪れてくるのだ。
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なんか面白そうだからと 三浦しをんさんの作品というだけで手に取った。 しかしながら、一気に引き込まれて読み切ってしまったという感想。
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#46奈良県立図書情報館ビブリオバトル「長編・シリーズもの」で紹介された本です。チャンプ本。 2014.9.20 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=923223917692050&id=100064420642477
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再読。 多田と行天のバランスが絶妙。 他の登場人物たちもみんなキャラが立っていて本当に大好きな作品。
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多田、行天それぞれのキャラクターに魅力があり楽しめました。三浦しをんさんらしい描写の仕方で楽しめました。 塾に通う男の子の話、取り違え親子のはなしが好きでした。 続編も読んでみたと思います
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久しぶりに人が死なないほっこりした小説を読んだような?人のことほっとけない多田の優しさにほっこりしたり、謎多き男のすっとんきょうな行動にびっくりしたり笑 展開がそんなに早くないからなかなか本を開けずに読むの時間かかったけど、どこか知らない小さな町を少し覗けたような、そんな気持ち。
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多田便利軒に舞い込む様々なお仕事依頼に対応しながら、2人の妙なコンビが奮闘する物語。 便利屋を営む多田啓介のもとに、ふとした再会で高校時代の同級生 行天春彦が転がり込んでくる。 謎めいた居候を始めた行天は、多田の仕事を手伝うわけでもないのに、常に多田について回る。 一方、多田の...
多田便利軒に舞い込む様々なお仕事依頼に対応しながら、2人の妙なコンビが奮闘する物語。 便利屋を営む多田啓介のもとに、ふとした再会で高校時代の同級生 行天春彦が転がり込んでくる。 謎めいた居候を始めた行天は、多田の仕事を手伝うわけでもないのに、常に多田について回る。 一方、多田の方も秘密にしている過去があり・・ 多田の秘められた過去が小出しにされるので、 気になって一気読み。 更に、実は行天にも知られざる過去がある。 おまけに2人の高校時代においても蓋をしている過去がある。 便利屋に舞い込む一筋縄ではいかない依頼に、 真摯に取り組む多田と 飄々と大胆な応対をする行天。 事件簿というに相応しいような依頼が繰り広げられながら、終盤に仕掛けられた『親子関係は血縁か心か』という予想外の展開には驚いた。なかなか重めのテーマも幾つか盛り込んである。 2人の微妙な距離感が付かず離れずなのに、いつしか必要な存在に変わっていく様子は、文書構成が緻密に計算されているからこそ描けるんだろうと思う。 多田と行天の明確なキャラクターと、それぞれの魅力がしっかり感じられるのもまた素敵だ。 ヒューマン系かと思いきや、ミステリー要素だったり、コメディタッチな部分もある。 はたまたDV彼氏やら麻薬の密売やら、家庭内暴力やら風俗に殺人事件など、てんこ盛りなのに 軽快で疾走感もある。 何とも濃密で満足度の高い読書タイムだった。 これは是非、次シリーズも読んでみよう♪
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