死なないでいる理由 の商品レビュー
あえて言おうと思う。鷲田さんのここでの議論はすでに古い。 というか、この問いが湧きあがってきた時への応答としては 端的に間に合っていない。 死なないできた理由を挙げておられるが、 それらが自明でなくなったからこそ、ではないか。 変わらず、生命は人のあいだにあるとしても、 自明...
あえて言おうと思う。鷲田さんのここでの議論はすでに古い。 というか、この問いが湧きあがってきた時への応答としては 端的に間に合っていない。 死なないできた理由を挙げておられるが、 それらが自明でなくなったからこそ、ではないか。 変わらず、生命は人のあいだにあるとしても、 自明でなくなった感覚は取り返しようがないように思う。 そして、それにもかかわらずいまだに我々は生きながらえるだろう。
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烏兎の庭 第四部 書評 9.25.10 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1009.html#0925
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死ぬとわかっていて何故か人間は生きていけるのか、そういう根源的な問いに答えを出していくのが文学部の仕事だ。
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タイトルはタイミング的に親にはみせられないが、 すばらしい本だと私は思う。 しかし、かゆいところに手は届いたのだけれど、 まだ掻きたりない。 「個性という幻想」に書かれていることは、わたしもやった勘違いである。 そこで鷲田氏は憤り、私は喜んだのである。 そして、勘違いした個性のま...
タイトルはタイミング的に親にはみせられないが、 すばらしい本だと私は思う。 しかし、かゆいところに手は届いたのだけれど、 まだ掻きたりない。 「個性という幻想」に書かれていることは、わたしもやった勘違いである。 そこで鷲田氏は憤り、私は喜んだのである。 そして、勘違いした個性のまま、すすんだ現在、悩めるのである。 しかし、そこで勘違いしたのも、なにかの運命であったようには思う。
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森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』の発売日だったので実家近くの書店に。あろうことか見当たらない。しかも何故か同日発売のうちの大学の総長の本なぞ売っている。哲学者の本は売るが売れっ子作家の本は売らないというような高尚な書店に行ったわけではない。TSUTAYAである。田舎のTSUTA...
森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』の発売日だったので実家近くの書店に。あろうことか見当たらない。しかも何故か同日発売のうちの大学の総長の本なぞ売っている。哲学者の本は売るが売れっ子作家の本は売らないというような高尚な書店に行ったわけではない。TSUTAYAである。田舎のTSUTAYAは本も売るのである。そんな不思議な出会いからこの本を購入。鷲田清一は話を聞いたり、教科書や模試などでしか読んだことがなく、本を買うのはこれが初めてである。
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