かけがえのないもの の商品レビュー
「正月や冥途の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし」に生老病死を受け入れること、自ら選ぶ人生は一つしかなく、かけがいのないものでありたいと思った。身についたものだけが財産か・・・考える。 意識の中に閉じこもることをやめれば、時間的な余裕も生まれてくるか・・・自然に親しみたいな...
「正月や冥途の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし」に生老病死を受け入れること、自ら選ぶ人生は一つしかなく、かけがいのないものでありたいと思った。身についたものだけが財産か・・・考える。 意識の中に閉じこもることをやめれば、時間的な余裕も生まれてくるか・・・自然に親しみたいなぁ。 「丈夫でないと病院なんかこれないな」のくだりに納得苦笑〜
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※このレビューにはネタバレを含みます
Y染色体によって無理に男性の方にすること 自然は無理して男を作っている 都市は四角 四角に囲まれた空間は自然を排除し人工物つまり意図的意識的なものが置かれる 都市化は意識されないものは置いてはいけなくなる おんな子供はより自然に近い人である 月経妊娠出産と"ああすればこうなる"でいかない自然を持つ女性代わりを食う 男性は女性ほど左右されない 都市化 未来を確定化したいので都市化が進むのか それは子供から未来を奪っているのか?
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あとがきにも書いてありますが、本書は一貫して自然と人工について書かれています。 人の意識でコントロール出来ないものを自然と呼び、産業化やIT化はその自然を平均化や数値化してコントロール出来るようにしていて、それは個人の幸福に繋がるのか?不確定な現実を、自然をありのまま受け入れるこ...
あとがきにも書いてありますが、本書は一貫して自然と人工について書かれています。 人の意識でコントロール出来ないものを自然と呼び、産業化やIT化はその自然を平均化や数値化してコントロール出来るようにしていて、それは個人の幸福に繋がるのか?不確定な現実を、自然をありのまま受け入れることが幸せな感覚なのではないのかと考えました。 人と比べずに自分の感覚に素直に生きれたらなと思いました。
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普遍的な目を持つ人が書いたのが、平家物語や方丈記。九相詩絵巻。 型、考えの入っていないもの。 囲いの中で住む都市が、更に電子世界に囲まれていく。時間も、空間も飛び越え情報の波は、洪水のように何もかも飲み込んでいる。
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都市化、人工、意識に振り回されてはいけない。考えてやることは、信用するな。いつも同じことをするとは限らないから。時が経つと無意識に同じ事を繰り返す。考えなしに。ゆとりの無い生活は、幸せとは呼べない。2021.2.2
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かけがえのないものとは、自然であり、無意識であり、予想のつかないもの。 人間は意識しよう、制御しよう、理解しよう、手を加えよう、とすることによって脳化、都市化してきた。 予測のできないものを大事にすることが必要なのでは。 人間として現代社会で生きるときにかけがえのないものを意識す...
かけがえのないものとは、自然であり、無意識であり、予想のつかないもの。 人間は意識しよう、制御しよう、理解しよう、手を加えよう、とすることによって脳化、都市化してきた。 予測のできないものを大事にすることが必要なのでは。 人間として現代社会で生きるときにかけがえのないものを意識することはとても難しいが、「だから美しい」ということを覚えておくだけで少し豊かな生活が遅れるのではないだろうか。
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2020/01/20 むずかしい。久しぶりに論評を読んだ。 養老先生の思想は私のおつむで考えられる範疇をとっくに超えていてる。時に当たり前のことをを言っていて、時に卑屈なことをも言っているように感じた。 100%理解!納得!共感!とまではいかなかったけど、自然と人工の違い、そし...
2020/01/20 むずかしい。久しぶりに論評を読んだ。 養老先生の思想は私のおつむで考えられる範疇をとっくに超えていてる。時に当たり前のことをを言っていて、時に卑屈なことをも言っているように感じた。 100%理解!納得!共感!とまではいかなかったけど、自然と人工の違い、そして自然はかけがえのないものであること。 ・都市は人間が作り上げたもの。 ・肉身と死体は同じものなのに違うものになってしまうこと。 ・ゴキブリは自然。 ・手帳に書いたことは現在。 ・子どもの特権は無限に広がる未来。 ・ブータンは良い国。 ざっとこれだけでも学ぶことはあった。本を見直していないからもっともっとあると思う。 また読み直してみよう。歳をとって知識を豊かにしてから読み直したら、もっと世の中のことを広い視野で見られるかもしれない。
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「かけがえのないもの」とは、手帳に記されていない未来、人間が手入れしていない自然。決して難解でなく、押し付けすることもない先生の文章を読むうちにすんなり理解できてしまう不思議。先生の本はまだ3冊目ですが、先生の深い知識と洞察には毎回驚かされます
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脳と身体、都市と自然の対比にもとづいて、「ああすればこうなる」という発想が支配的な現代文明を批判し、日本の伝統的な発想のなかに根づいていた「手入れ」という考え方の有効性を説くなど、これまで著者が考えてきたことのエッセンスがわかりやすく簡潔にまとめられている本です。 「私の本をす...
脳と身体、都市と自然の対比にもとづいて、「ああすればこうなる」という発想が支配的な現代文明を批判し、日本の伝統的な発想のなかに根づいていた「手入れ」という考え方の有効性を説くなど、これまで著者が考えてきたことのエッセンスがわかりやすく簡潔にまとめられている本です。 「私の本をすでに読んでくださっている読者は、同じことをいっているとおわかりであろう」と「あとがき」に書かれており、それについて著者は「それは当然で、私が考えていることだからである」と説明しています。その著者がずっと変わらず説いていることとはいったいなんだったかというと、「私」の意識は変わらないが、私の身体は変わるということなのでした。そうだとするならば、本書で著者が説いている「変わらないもの」に執着していてはならないと考えるのが、正しい読者の受け止め方だといわなければなりません。それを著者の立場から見ると、「それではどうすればいいんですか」と著者に尋ねてくる読者への不満になり、さらに「現代社会が意識の世界であり、それは都市化だということ、それに対して身体をどうするか、それは実行の問題だということ、その種の「あたりまえ」を私はひたすら説いてきた」という表現になり、こうして話は元のところへ返ってくることになるのですが、それではこの話はいったいなんだったのか、と読者はふたたびキツネにつままれたような気持になり、当然のことながらそれに対する答えなどなく、以下無限につづくことになります。 こうした著者の議論の構造については、池田晶子が『唯脳論』(ちくま学芸文庫)に対する批評としていち早く指摘していたのを記憶していますが、なるほど著者はずっとおなじことを語っているのだなあ、ということがわかります。
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『バカの壁』がベストセラーになる前の著者の、講演の話をまとめたもの。 かけがえのないものは、自然の一部としての人間ということを、自然と人工、心と身体と対比しながら、述べている。 あとがきで面白いことを書いている。日本女性の寿命を延ばしたのは、後藤新平である、と。 彼がまず東京から...
『バカの壁』がベストセラーになる前の著者の、講演の話をまとめたもの。 かけがえのないものは、自然の一部としての人間ということを、自然と人工、心と身体と対比しながら、述べている。 あとがきで面白いことを書いている。日本女性の寿命を延ばしたのは、後藤新平である、と。 彼がまず東京から水道の塩素消毒を始め、それ以降、女性の寿命は延びっぱなしだとか。
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