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かけがえのないもの 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/12/22 |
| JAN | 9784101308357 |

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かけがえのないもの
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商品レビュー
3.5
29件のお客様レビュー
◼️コメント 初めて読んだ養老本。最初の感想は結局何が言いたいのか分からんだったが、「現代人は何でもああすればこうなるの思考をしたがる」との話があったことを思い出し、当然のように話の結論を求めようとする自分に反省はしつつも、とはいえそれは詭弁じゃないのかと思ったりもした。 しかし...
◼️コメント 初めて読んだ養老本。最初の感想は結局何が言いたいのか分からんだったが、「現代人は何でもああすればこうなるの思考をしたがる」との話があったことを思い出し、当然のように話の結論を求めようとする自分に反省はしつつも、とはいえそれは詭弁じゃないのかと思ったりもした。 しかし、読後も何か引っ掛かるものがあり、つい一回読み返し、二回読み返し、としてるうちに徐々にクセになっていた。今では養老本を読み漁る立派な養老信者に、、、。 ◼️メモ 3章:かけがえのない未来 ・未来の予定が現在に組み込まれる。未来の予定によって現在の動きが制限される。予定された未来が現在に含まれるので、現在が大きくなり未来が逆に削られていく。エンデのモモも似た話。子供が持っているのは何もない未来。目的を持って生まれてきた訳ではない。子供は意味のないこともする。未来を決められると子供が割を食う。 ・社会は「ああすればこうなる」という未来予測をもとに物事を進めていく。これを進歩と呼んで何でも管理するようになった。何でも管理できると思うようになった。 ・覚悟という言葉は死語になった。覚悟は先行き不透明な時に使う。この先どうなるか分からないが、それでもしないといけない時に。現代は危機管理が前提になって覚悟はなくなった。 ・手入れは目的のためが全てではない。やらないと気が済まなかったり落ち着かないからやっている。手入れをしていると勝手に出来てくるモノがある。美しい田園風景など。子育ても手入れのようなもの。 ・都会は生老病死が隠されている。みんな嫌なので考えたくない。普段の生活から切り離して見えないようにしている。生老病死は全て施設の中に匿われている。これにより人は老いてやがて死ぬということを考えなくなった。これは古今東西いつでも同じ。仏陀は都会から出て生老病死に出会った。東洋では諸行無常、西洋ではメメントモリ(死を忘れるな)として啓示されている。 4章:わけられない自然 ・言葉を使うと物事が切れて見える。自然の物事はきれいに切り分けられない。腸は大腸小腸直腸に分けられるが、実際に解剖すると境目なんてないことがわかる。名前をつけるために切る。生と死や男と女も厳密には分けられない。 ・現代人は言葉の世界、意識の世界を生きている。意識は脳の働きの最上位にある。脳は言葉しか使えない。都市は意識の世界。人が意識して作ったものに囲まれる。自然があると管理できないので自然を排除しようとする。自然は美しい面もあるが、恐ろしく、不気味で、醜い面もある。自然の定義は人間が設計しなかったもの。 5章:かけがえのない身体 ・脳の特徴。一つは合目的的な行動をする。もう一つは意識というものを持つ。もう一つは現実とは何かを決めてしまう性質を持つ。この現実とはその人間が何かをする時に影響を与えてくるもの全て。これは現実は人によって異なることを意味する。脳が現実を決める。脳に現実がコントロールされる。現代人は唯一客観的な現実が存在すると思い込んでいる。統計で調べた結果が正しいと思い込む。 ・もう一つの脳の特徴は機能の共有。自分の感情や考え、思い出などを他人に伝えることが出来る。これのマイナス面は何でも共有すると自分にしかないものがなくなってしまう。だから若い人が個性を探そうとする。自分というものが心や脳の働きだけだったら全てが共有され自分というものがなくなってしまう。身体の存在を忘れかけている。 9章:意識からの脱却 ・虫は合目的的行動をとる。小さい脳でありながら非常に理に適った動きをする。脳で考えている訳ではないので本能的な行動である。人間が同じように合目的的行動をするにはわざわざ脳で意識的に考えて動く必要がある。現代ではみなが合理的であろうとするが、虫にでもなろうとしているのか。合目的的じゃないことをすればバカだと思われる。 ・都市化とは人間の意識が優先していく世界。意識の中にないものは無くなっていく。全てが管理され理解できるものでないと気が済まない。不都合なのがゴキブリ。なぜゴキブリが気に入らないのか?なぜあそこまで執着するのか?何か根深いものがあるのでは。
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静かで惹きつけられ続ける本だったなぁ 満遍なく理解できたとは思えないけれど、わかった方が良い部分は繰り返してくれてあるので、その点で易しいと思う。わかりやすく、人生の指南書的に勉強になる一方で、不思議ではなかった。そうだよな、とすんなり飲み込める話が多かった。 もちろん全てを支持...
静かで惹きつけられ続ける本だったなぁ 満遍なく理解できたとは思えないけれど、わかった方が良い部分は繰り返してくれてあるので、その点で易しいと思う。わかりやすく、人生の指南書的に勉強になる一方で、不思議ではなかった。そうだよな、とすんなり飲み込める話が多かった。 もちろん全てを支持しようという気になるわけでもない、養老孟司の考え方全てを飲み込むというより、もう少し枠組みの話だと思う。
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・波や地面、虫など何でもいいから、人間が意識してつくったものでないものを、一日に一回、15分でいいから見てほしい。 ・人間が作っていないものや事象もそれなりに意味があって、存在感、活動している。これらを観察し、自らの解答を探し出すようにする。 ・そういう生活、考え方が基本的にはゆ...
・波や地面、虫など何でもいいから、人間が意識してつくったものでないものを、一日に一回、15分でいいから見てほしい。 ・人間が作っていないものや事象もそれなりに意味があって、存在感、活動している。これらを観察し、自らの解答を探し出すようにする。 ・そういう生活、考え方が基本的にはゆとりを生んでいくのではないか。 ・意識の中に閉じこもることをやめれば、時間的な余裕も生まれてくる。そこからかけがえのない未来もひらけてくる。
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