天と地の守り人(第二部) の商品レビュー
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チャグムとバルサは、カンバル王に会うために北へ向かう。 タルシュの刺客に追われ、追いつかれ、カシャルに助けられ、牧童たちに助けを請い・・・ これまでの物語で出てきた人たちが再び登場して、チャグムとバルサに関わってくる。こんな楽しさはこのシリーズが長く、壮大だからこそ。 絶大な力を誇るタルシュに北の国々はどう立ち向かっていくのか。もう八方ふさがりか、枝国になるのが最善でなくても生き残る道なのか、ハラハラしながら読み進めた。 まるで歴史小説のようだったところに、異なる世界ナユグの影響がこちらの世界にも大きな影響を及ぼすことがわかってくる。絶妙なタイミングで上橋ファンタジーが・・・! 北からは天災が、南からは戦が。 バルサに新ヨゴ皇国への伝令は任せて、カンバル兵に扮してロタへ向かうチャグム。立派になって・・・(涙) いよいよ、最終巻へ進む。
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守り人シリーズ最終章の、中巻。カンバル王国編。 精霊の守り人以来の、バルサとチャグムの二人の主人公が一緒に旅する物語。というか、実は精霊とこの天と地の中巻だけだよね。 なんといってもホイ(捨て荷)のエピソードが秀逸。 途中でこの話が出てきたときは、なんでここにこの話が必要なんだろ...
守り人シリーズ最終章の、中巻。カンバル王国編。 精霊の守り人以来の、バルサとチャグムの二人の主人公が一緒に旅する物語。というか、実は精霊とこの天と地の中巻だけだよね。 なんといってもホイ(捨て荷)のエピソードが秀逸。 途中でこの話が出てきたときは、なんでここにこの話が必要なんだろうかと訝しんだが、あとで出てきたときはめちゃくちゃ納得!!チャグムの、実は持っていた皇太子としてのプライドとの葛藤が、ホイの話で見事に辻褄があって、震えました。 しかしこの二人、先にも書いたが、これまでのシリーズで互いに常に想い合いながら話が進んできたのに、ここでともにバルサの故郷を旅しながら、また分かれ、最終章ではまったく会わない。なんだか不思議。最後にバルサがチャグムにかける話もすてき。母上だったらもっと優しい言葉をかけてやれたろう、って、バルサはチャグムの母上というよりも父的存在なんだろうなぁ。
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引用 ーものすごく高いところを夢みて、そこへとどかないと、自分を責めている。 でもね、なにもかも背負える人なんて、この世にはいないし、だれも傷つけず、だれにとっても幸福な解決なんてもの、きっと、この世には、ありはしないんだよ。」
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カンバルに向かって旅をする2人の物語。シリーズではこれが最後の2人の旅になる。精霊の守り人で旅した頃からなんてチャグムは成長したのだろう。
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刺客に狙われるチャグムを守りつつ、カンバルを目指す二人。 カンバル王に会い、ロタ王国との同盟を頼む。 一方、ナユグでは大いなる春の季節を迎えてきた。その影響の恐ろしさに気づいたバルサとチャグムは、別々な旅路に出る。。 チャグムの「捨て荷」。 バルサとチャグムのなにげない会話がよかった。 親子でも恋人でもないが、太い信頼関係で結ばれているようすがわかる。仲良し。
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(2015年1月30日 再読) 予定外に一気読みしてしまい、3巻が手元にないという失態... 明日、朝一で図書館行ってきます。
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11月-11。3.5点。 最終章直前。チャグムとバルサ、戦争回避のために奔走。 ナユグ(異界)の異変や、裏切りなどなど。 とにかく、次作でラスト。楽しみだ。
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最後のチャグムのホイが出た時、なるほど~とうなってしまった。このシリーズを読み始めた時は、これこそファンタジー!って感じたけど、最後のこの話はすごい現実感がある。地に足がついているというか、うまく言えないけど。もう次でラスト!読みたいけど、終わってほしくない!
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ほっ。 チャムグとバルサの旅。 少しの望みをかける旅。 そのなかにカシャル(猟犬)のシハナも登場。 ロタ王国とカンバル王国が飲み込まれる~っと思いながら、 早く両国ともチャグムに遭って~って願いながら。 カンバル王国は、1とは違い、ナユグの世界にとても近い民が多...
ほっ。 チャムグとバルサの旅。 少しの望みをかける旅。 そのなかにカシャル(猟犬)のシハナも登場。 ロタ王国とカンバル王国が飲み込まれる~っと思いながら、 早く両国ともチャグムに遭って~って願いながら。 カンバル王国は、1とは違い、ナユグの世界にとても近い民が多くすんでいるから、そして権力者とこの民が共存している国だから、戦いや戦略だけでなく、楽しかった。 ナユグの世界が徐々に重なってきている。 3冊め即突入です。今夜は読み終わってすっきりして寝るぞ♪
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カンバルである。カンバルではへたれな王と世間知らずな「王の槍」がタルシュがしかけた情報戦にひっかかりピンチ。だが、バルサとチャグムの必死の説得で翻意。カンバル王はロタ王国との同盟を結ぶ。 エンディングでは、チャグムをカンバル騎馬軍を連れてロタ王国へ向かう。バルサは新ヨゴに危機を知...
カンバルである。カンバルではへたれな王と世間知らずな「王の槍」がタルシュがしかけた情報戦にひっかかりピンチ。だが、バルサとチャグムの必死の説得で翻意。カンバル王はロタ王国との同盟を結ぶ。 エンディングでは、チャグムをカンバル騎馬軍を連れてロタ王国へ向かう。バルサは新ヨゴに危機を知らせに行く。ナユグが北の大地で春を迎えたため新ヨゴとカンバルでは気温が高くなり、雪解けによる水害の恐れがあるという。それでチャグムが行くと目立つのでバルサが行くということになった。 カンバル編は「王の槍」の中の裏切り者(タルシュとの内通者)があの人物だった!? という意外さと、カンバル王の予想以上のへたれっぷりが際だったわけで、大きな盛り上がりみたいなところは特に感じなかった。ただ、本編ではカンバル国内での進行状況意外なところ、新ヨゴとタルシュでそれぞれストーリーが語られているがそこは面白かった。それぞれの国の事情にもいろんなパターンがあるのだな、と。 タンダは頑張ってほしい。
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