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ティファニーで朝食を の商品レビュー

3.9

366件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/08/25

あらすじ 第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。 表題作ほか、端正...

あらすじ 第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。 表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。─Amazon作品紹介より 感想 もともと海外作品を読むのが得意ではないせいか、イマイチ物語の中に入ってはいけませんでしたが、その中でもこうして読了できたのは、村上春樹の訳のおかげだと思います。 「ホリー・ゴライトリー」という、とんでもない女性に恋をしてしまった「僕」。 相手がどんなに得がたい存在でも、愛してしまうところに人間臭さを感じます。 はて、今ごろホリーは何をしていることやら

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2023/08/19

うだつが上がらない作家志望の僕目線だから、ホリーがとびきりキュートに映るのだろう。撫でてたら爪を立てて足軽に逃げてしまう猫のようだ。傷つきながらもこんなに自分の思うままにできるだろうか。どの肩書きにも枠組みにも染まらないホリーであるとことは、あと2ヶ月で19歳になる彼女がもつ、ひ...

うだつが上がらない作家志望の僕目線だから、ホリーがとびきりキュートに映るのだろう。撫でてたら爪を立てて足軽に逃げてしまう猫のようだ。傷つきながらもこんなに自分の思うままにできるだろうか。どの肩書きにも枠組みにも染まらないホリーであるとことは、あと2ヶ月で19歳になる彼女がもつ、ひとときの瑞々しさがもたらすものであり、いずれ変化するものなのだろう。いずれにせよ、ホリーに愛された猫のように、どこかであたたかく幸せに暮らしていて欲しい。カポーティは素晴らしい作家なのだろうけど、村上春樹訳を読める私は幸運だ。

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2023/08/15

「ティファニーで朝食を」より 短編3本の方が良かった 狂言まわしの作家が 脳内では 村上春樹氏になってしまった アメリカのある時代の 風俗風景を たくみに描写した作品 新潮文庫の100冊2023

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2023/08/12

表題作、映画とはまったく違って驚いた。『クリスマスの思い出』は、ツリーの飾りを準備している場面が好き。

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2023/08/11

4.8 表題の『ティファニー』はポールオースター『偶然の音楽』を読んだ時以来の感動があった ストーリーはもちろん上手くまとまった都会的で洗練された素晴らしいものだし、なんと言っても文体が、その言語感覚がちょっと普通じゃ考えられないくらい優れている 僕の冷静であって内に籠った情熱...

4.8 表題の『ティファニー』はポールオースター『偶然の音楽』を読んだ時以来の感動があった ストーリーはもちろん上手くまとまった都会的で洗練された素晴らしいものだし、なんと言っても文体が、その言語感覚がちょっと普通じゃ考えられないくらい優れている 僕の冷静であって内に籠った情熱みたいなものに不思議と共感できて、ホリーゴライトリーの愛嬌はやはりしっくりと腑に落ちる いつか原文を読みたいし、翻訳も一年に一度の頻度で何度でも読みたい 他の『花盛りの家』『ダイヤモンドのギター』『クリスマスの思い出』も、カポーティの荒さや不安定さ、それでいてまとまりが良くて心地がいい終末観が存分に發されていて素晴らしい一冊だった!

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2023/08/09

ホーリーは、酷い女。 だって猫を捨てるのだもの。 でも、最後は猫が幸せそうでよかった。 つまり、これは猫の話。

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2023/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホリーの奔放さに振り回されっぱなしにされ、最終的には行方知れず。どこまでも自由。数多の男を右から左に流しながら生きる逞しさはピカイチ。 わたしとしてはこれだけ大変な人生だし将来的には幸せになっていてほしい。 短編は本人達が幸せならいいのかな、というようなお話など全体的にみんな生き方が逞しいです。

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2023/07/02

「ティファニーで朝食を」映画を観てなかったから小説を先に読んでよかった。ホリーという複雑なキャラをほぼ会話だけでここまで描けたのは、やはりカポーティという天才しか出来ないことだと強く感じた。読んでるうちにマリリン・モンローが浮かんできて、映画もモンローが演じたらよかったと思った。...

「ティファニーで朝食を」映画を観てなかったから小説を先に読んでよかった。ホリーという複雑なキャラをほぼ会話だけでここまで描けたのは、やはりカポーティという天才しか出来ないことだと強く感じた。読んでるうちにマリリン・モンローが浮かんできて、映画もモンローが演じたらよかったと思った。凄い作品なので強くお勧めします。

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2023/10/11

映画しか観ていなかったら、ヒロインがオードリー・ヘップバーンで想像するようなものとは全く異なるので、最初はびっくりするかと思います。原作は自由でありつづけようとする人間を描こうとし、映画は原作の持つおとぎ話的な面を美しく映像化したものではないかと思います。どちらも古典となるくらい...

映画しか観ていなかったら、ヒロインがオードリー・ヘップバーンで想像するようなものとは全く異なるので、最初はびっくりするかと思います。原作は自由でありつづけようとする人間を描こうとし、映画は原作の持つおとぎ話的な面を美しく映像化したものではないかと思います。どちらも古典となるくらいに大成功しているわけで、やはり原作の持つ力がすごいのでしょう。あと翻訳者である村上春樹氏の解説が素晴らしいです、トルーマン・カポーティの人物像、原作の解説など、氏のカポーティ愛がよく伝わるとともに、作品の理解を大いに深めてくれます。

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2023/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遅まきながら初めて読んだ。 ホリーは村上春樹作品に出てくる奔放でキラキラ輝く女性キャラクター(達)となんだか似ていたような気がする。(本作が村上春樹訳であることも関係している?) 個人的にはダイアモンドのギターが好きだった。先日に刑務所のリタヘイワースを読んだばかりでなんだか勝手に期待してしまったのだが、本作ではそううまくいかず、現実を感じた。 あとがきに書いてあったが、イノセンスの儚さ、切なさが胸に迫る感じ。 アメリカ文学、もう少し勉強してみたい。 次は冷血を読みたい。

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