バスジャック の商品レビュー
高校の図書館でハードカバーのを借りたのが最初だった。 何故か文庫版を持っている。 自分が文庫版を持ってるってことはそれなりにすきだったんだろう。 今回改めて読んだら、前ほどすきではなくなったみたい。 前は独特のきもちわるさというか、そういうのが良かったんだろうけど、今はそうでも...
高校の図書館でハードカバーのを借りたのが最初だった。 何故か文庫版を持っている。 自分が文庫版を持ってるってことはそれなりにすきだったんだろう。 今回改めて読んだら、前ほどすきではなくなったみたい。 前は独特のきもちわるさというか、そういうのが良かったんだろうけど、今はそうでもないようで。 その変化が少しかなしい。 「送りの夏」 あの「マネキン」たちまさにあの「不気味なもの」だと思った。 学生のときにこの話を課題に使ったんだ。 「二人の記憶」。 記憶は年表じゃなくて星のようなものなんじゃないか、という考え。 確かにそうかもしれないと思った。この本で一番共感した。 どれか一つを選ぶとしたら自分は「動物園」。
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短編集。 ・二階扉をつけてください すごく後味悪くてどうしようかと。 ・しあわせな光 あまり印象に残ってない。良い話だったような。 ・二人の記憶 これもあまり記憶に残ってない。二人の記憶がところどころ食い違ってるって話だったような。だけどそんなことは大したことじゃない。 ・バスジャック 表題作。オチが読めた。 ・雨降る夜に 人んちを勝手に図書館化。 ・動物園 これが一番好き。 ・送りの夏 泣いた。ぼろ泣きした。12歳にしては麻美は大人びてる気がしたけど、あの両親に育てられたならあんなものか。
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とても象徴的な話ばかりで必ずしも十全に理解出来たとは思いません。 ただ、この短編集のもつ、ぼんやりとした暖かさや日溜まりのような優しさは楽しむことが出来ました。
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三崎亜記 頭の中はどうなっているのか。どれもびっくり。「二階扉をつけてください」は衝撃的。「送りの夏」はじんわりくる。表題の「バスジャック」は三崎亜記作品らしく、日常とはずれている感じ。
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ちょっと強引な部分もあるけど、不思議な印象の話が集まった短篇集。 特に不条理な展開が続く「二階扉をつけてください」が一番好きかな。
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買って忘れていたのを発見して、読みました。 帯に「生きてる人間が一番怖い」みたいなこと書いてあって、その謳い文句に惹かれて購入しました。 2階扉の話は、ちょっと不気味な感じがして私が読む前にこの本に抱いていたイメージに近かったです。 でも他の短編は、ちょっとそのイメージと違ったよ...
買って忘れていたのを発見して、読みました。 帯に「生きてる人間が一番怖い」みたいなこと書いてあって、その謳い文句に惹かれて購入しました。 2階扉の話は、ちょっと不気味な感じがして私が読む前にこの本に抱いていたイメージに近かったです。 でも他の短編は、ちょっとそのイメージと違ったように思いました。 短編ごとに温度差があるというか…上手く言い表せられないけど; 多分、私の期待度が高すぎたんですね! うん。
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ありえない世界設定を真面目に頑なに描くこの作家の作品に共通の雰囲気が大好きです。「二階扉をつけて下さい」の違和感を積み重ねて積み重ねて漠然とした不安を膨らませておいての鳥肌ラストも良いし、「送りの夏」の静かで穏やかで寂しい雰囲気も良い。好きです。
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久留米市職員だった著者が小説すばる新人賞を受けた「となり町戦争」の翌年に発表した短編集です。雨の日に関連して「雨降る夜に」があります。いずれの短編も奇想天外な発想のストーリーであっという間に読み終えます。 Bozen
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最後の人形のような人たちが出てくる話はどこかで読んだような気がするんだけど…国語のテストとかかな? それはさておき、面白さは普通。途中で展開が読めちゃうストーリーばかりだったけど、読み終わるごとに少しにやっとしてしまうような雰囲気がある。 なんとなく、星新一のショートショートを思い出した。
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7つの作品からなる短編集。 何だか粒が不揃いでクオリティが揃っていない気がするな。 三崎亜紀ならではの、不条理&透明感は健在だが。 「しあわせな光」のように普通に幸せな作品は、この作家には誰も求めていない! 読者が求めているものを裏切りたかったのだろうか。 b...
7つの作品からなる短編集。 何だか粒が不揃いでクオリティが揃っていない気がするな。 三崎亜紀ならではの、不条理&透明感は健在だが。 「しあわせな光」のように普通に幸せな作品は、この作家には誰も求めていない! 読者が求めているものを裏切りたかったのだろうか。 book1st店員はポップでやたら薦めていたが。 どことなく村上春樹っぽい感じか。 さらにテクニックに走りすぎている感触もがっかりの要因。 三崎亜紀の立ち位置って非常に不安定なんですよね。 この人の描く世界はこの人にしか書けないわけで、オリジナリティ度は最強。 やっぱり嫌いになれない作家です。 そうは言っても、最後の一編「送りの夏」は本当に素晴らしかった。 小学生の女の子の、住み慣れた街を遠く離れての、一夏の奇妙な体験が、鮮やかに切なく清々しく、味わい深かった。 それでいて気持ち悪いし♪
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