人間の覚悟 の商品レビュー
(2009/5/8) 私が本を選ぶパターンとしては ・日経、神田昌典、村上龍、大前研一の各メルマガの紹介 ・日経ビジネス、ダイヤモンド、東洋経済等の雑誌の紹介 ・知人のブログの紹介 ・podcastでゲストに出た方の本 などがあるが、今回はpodcast。 五木寛之さんが大竹ま...
(2009/5/8) 私が本を選ぶパターンとしては ・日経、神田昌典、村上龍、大前研一の各メルマガの紹介 ・日経ビジネス、ダイヤモンド、東洋経済等の雑誌の紹介 ・知人のブログの紹介 ・podcastでゲストに出た方の本 などがあるが、今回はpodcast。 五木寛之さんが大竹まことゴールデンラジオのゲストに出て、この本を紹介していた。面白そうな内容だった。 そして読んでみると、、、自分の中で賛否両論。 全体的にトーンが暗いし、書いている内容があっちこっち飛ぶ。無論全体の幹はあり、それが今回参考になった部分ではあるが、読みにくい。いっては悪いが、老人の愚痴のような部分がある。 そこをこらえて読み進めると、一番いいたいことは 国や他人に任せ切りになるな。信じても、頼るな。 ということと解釈した。 著者自身、敗戦時家族で朝鮮に行っており、国の指示通り舞っていたら、幹部は我先に財産を持って逃げて、逃げ遅れた彼らはロシアからひどい仕打ちを受けた経験を持っている。以来、国を愛しても国を頼らなくなったという。天災があった場合には国の指示と逆のことをすると決めているという。 その体験は別としても、今の日本人は「国から与えられた権利」があると信じている人が多すぎると思う。そんなものはない。国は個の総体なのだから。「国」という実態がそんざいするわけではないのだから、絶対のものなどありえないのだ。 私がそれを最初に感じたのは、バブル崩壊時に急死した父の相続のときだったろうか。 今を百年に一度の経済危機というが、あの時もひどかった。 日経平均が10ヶ月で半分になったことを考えれば、今よりひどいとも言える。そんな中で、価値が半分になった有価証券と、住んでいる不動産を相続した私は、相続税はピーク時の基準で算出されたものを納めることを強いられた。29歳のサラリーマンに払えるわけが無い。当たり前だが株を売っても足りないのだ。延納でつないでいたがどうにもならず、1年後救済措置で住んでいる土地を物納した。 国に頭はないのだと思った。 話は逸れるが、バブル崩壊は日本ローカルの経済危機。今回は欧米を巻き込んだグローバルな経済危機。その辺は違うのだろう。 そのアメリカ、もう底打ちとか?それはないだろう。あの借金バブル消費は元に戻ってはいけない。先日もMXテレビで町山智浩さんの未公開映画紹介番組を見たが、(映画名 MAXED OUT)アメリカのカード地獄はひどい。寝たきり患者にカードで車を買わせようとしている、、。(来週も続きます)こんな状態では誰も幸せになれない。日本はアメリカ輸出を期待するのでなく、むしろ欧米以外の国々が幸せになれる程度の消費増をのぞむべきではないか。 松嶋×町山未公開映画を観るTV 日曜23:00- MX http://www.matsumachi.com/ 話戻って、そんなわけで、この本は頷けます。 ただ、先に書いたように、親鸞、無宗教、呆け老人、自殺、死の考え方など、いろんなことが、どちらかというと後ろ向きに書かれているので、読みにくいかと思います。 (現代が死を恐れすぎているというのは同感です) それでもいい方はどうぞ。 *** GWは高速1000円で利用1.2倍、JRは7%減。 去年の今頃はガソリンの暫定税を維持することはエコにつながるなんていってたのにね。国の政策で電車利用減らしてどうするんだか。そもそもなにが道路公団民営化だか。むちゃくちゃ。矛盾はっきり。 ここは民主案、いや、大前案に乗る。 そんな会社はいらない。無料化。ただし、赤字補填は受益者負担。車を持っているものに自動車税の形で払わせる。 大前案は高速乗る人と乗らない人で額を変え、ナンバープレートでわかるようにすればいいと。乗らない人は安くするが、絶対乗らせないと。 シンプル。 ただ、、、家族もちが電車を避け車に走るのは当然。携帯ではないが、大きく家族割引をすれば客足が戻ると思うが、JRさんいかが? *** 国家公務員賞与減額。 あったりまえだよ。日本全体が沈んでるんだから。 しかし、、、これだけ経済がグローバルになっているのに、公務員はその影響を受けないということが恐ろしい。 税収が減っても国債公債でしっかりもらうものはもらう。首は切られない。 それって、今の世にあわないんじゃないかね。 どうしたらいいんだろ。 一度壊して、皆が必要なものだけをくみ上げるしかないのでは、、。 *** 二重橋前ビル29、新橋まで歩いて仁助へ!山菜、ラム肉おいしかった。あ、山菜天ぷら食べなかった、また行こう。 14000歩 67キロはまあまあ。
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生きていることに価値があり、大変さと儚さを胸に、一日一日を感謝して生きていく覚悟が必要だとあった。読みごたえがある一冊だった。私も向上心ばかりでなく、毎日の無事に感謝する心を持って、寿命まで元気に健康で仲良く暮らしたいと思った。
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ちょっと前の本だけどコロナの混乱を予見したような記述もあり興味深く読んだ。 戦前戦後も含めた圧倒的な経験値は貴重だよな。 このような人達が亡くなると戦争抑止力が無くなってまた戦いが始まるような気がする。
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戦後50年間、ひたすら元気に坂を登り続けたこの国は、その後に続いた「失われた20年」によって停滞しているかのように見えるが、それはちょうど、頂上までゆっくりと登り続けていたジェットコースターが、これから始まる急降下に向けて一瞬止まるのに似ていると表現するのは作家の五木氏。折しも2...
戦後50年間、ひたすら元気に坂を登り続けたこの国は、その後に続いた「失われた20年」によって停滞しているかのように見えるが、それはちょうど、頂上までゆっくりと登り続けていたジェットコースターが、これから始まる急降下に向けて一瞬止まるのに似ていると表現するのは作家の五木氏。折しも2008年、リーマンショックによる100年に1度の経済恐慌が起こった直後に書かれたこの本は、資本主義という巨大な恐竜が断末魔の叫びを上げ、格差社会や年金崩壊などの災いが人々に襲いかかってくる近未来を予見する。「国を愛することと、国家を信用することは別である」と主張する著者が、現在のような混沌の時代における「諦める覚悟」の重要性を説く。しかしその「諦め」とは「投げ出す・ギブアップする」ことではなく、「明らかに究める」という意味。目の前に起こっている真実を真正面から受け止め、人間としての「覚悟」を決めた生き方について提言する。
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『世間は「あきらめない」ことを賞賛しますが、「あきらめる」は決して弱々しい受け身の姿勢ではなく、正しい覚悟をきめる上では不可欠なのだと思います。』 あきらめる覚悟かぁ なんか重石をとってくれる本でした。 #人間の覚悟
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人生の岐路に立っている自分にとって、この本の如くどかにいても這いつくばって地獄に縋るように生きると覚悟すれば、なんとでもなるのかもしれないと思った。今も昔もあまりこの世は変わらない。
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「あきらめる」→「明かに究める」 に全て集約されているような気がする。 今の日本人にとって大事なのはいかに「あきらめる」かが問題なんだろう。
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人生を登山と下山になぞらえて語る五木寛之さんです。頂上目指して希望に燃えて歩を進める登山、歩いて来た道の景色を眺めながら達成した満足感と心のゆとりを持ってゆっくり歩を進める下山。戦後50年、特に平成の世になってからは日本の社会全体が下山の空気に。自殺者年3万人超、生活保護世帯10...
人生を登山と下山になぞらえて語る五木寛之さんです。頂上目指して希望に燃えて歩を進める登山、歩いて来た道の景色を眺めながら達成した満足感と心のゆとりを持ってゆっくり歩を進める下山。戦後50年、特に平成の世になってからは日本の社会全体が下山の空気に。自殺者年3万人超、生活保護世帯100万超、病気の氾濫と鬱の医学・・・。そんな時代を生きるには「覚悟」が必要と。健康、安全、安心はあり得ない。死を見つめながら一日一日を充実させていくよりほかはないと。著者は悲観的に考えているわけではなく、覚悟の必要を説いてます!
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ただ生きている、そのことに価値がある、と。 「如何に生きる」かはともかくとして。 確かに「如何に」生きるか、については深く考えることがある。 まず地位や名誉といった虚構を追い求めて努力をする「人生は仕事だ」という馬鹿馬鹿しさ。 また一方で善意や優しさといった疑いようのない尊さ。...
ただ生きている、そのことに価値がある、と。 「如何に生きる」かはともかくとして。 確かに「如何に」生きるか、については深く考えることがある。 まず地位や名誉といった虚構を追い求めて努力をする「人生は仕事だ」という馬鹿馬鹿しさ。 また一方で善意や優しさといった疑いようのない尊さ。 要するに人生は、そう簡単じゃないんでしょう(超強引)。 また、一人で生きていくことについて、素晴らしい見解が述べられておりました。 読了後に心が軽くなる、という副作用が、私にとってはありました。
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鬱な感じがしっくり来ず、斜め読みになった。心に響かないということは、私がまだバリバリ元気という事かも。戦争体験のくだりは勉強になり「国に動くなと言われた時は逃げるべし」と心に留めた。
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