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探偵伯爵と僕 の商品レビュー

3.7

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2010/04/07

児童向けの小説だけあって、文章も簡単、ストーリーも難解ではないので、すらすらと読み進めることができました。大人が読んでも十分楽しめる内容じゃないだろうか? これまで読んできた森博嗣の小説とは雰囲気が違うけれど、これはこれで良かったです。 本作には、小さな仕掛けと大きな仕掛けが施...

児童向けの小説だけあって、文章も簡単、ストーリーも難解ではないので、すらすらと読み進めることができました。大人が読んでも十分楽しめる内容じゃないだろうか? これまで読んできた森博嗣の小説とは雰囲気が違うけれど、これはこれで良かったです。 本作には、小さな仕掛けと大きな仕掛けが施されています。小さな仕掛けというのは、劇中で起こった事件の、犯人の正体のことです。普段ミステリーを読んでいると自然と犯人探しに注意がいってしまいがちですが、今回はこれを逆手に取られた感じでした。というのも、作中の登場人物の多くがミステリアスに描かれていたので、疑い出したらキリがなくて大変だったんです。探偵伯爵から始まって、その秘書チャフラフスカさんやハリィ、しいては主人公自身も怪しく思えて、結末が気になって仕方がありませんでした。 大きな仕掛けというのは、あまり詳しくは言えませんが、本作自体に仕掛けられたもの、ということです。最後にそのことが分かったとき、本作の持つ意味合いがまったく異なってきたところがとても驚きでした。今まで児童向けと侮ってきたのが、嘘のように重たい作品になったんです。おそらく、その部分が作者の主張したいところであり、本作のもっとも魅力的なところだと思います。 本作は最初にも申し上げた通り、森博嗣の作品のなかで異質です。が、もしかすると、森博嗣の小説のなかで最高傑作と呼んでもいいかもしれないくらい、素晴らしい小説かもしれません。これはぜひ他人に勧めたい一冊となりました。

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2010/03/28

森さんのシリーズには今までいなかった感じのキャラ、探偵伯爵アールが結構ツボでした。 最後で明らかになっていく事件の真相と伯爵の正体が切ない。 あと最後に明らかになるある仕掛けには驚かされ、また納得させられた。

Posted byブクログ

2010/03/25

夏休みに新太が出会った探偵伯爵とチャフラさん。消えてしまう新太の友達2人。狙われる新太。  2010年3月24日読了

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2010/03/27

子供の文体で書かれたミステリィ、だと思ってナメてかかったのが大間違い。さすがは森博嗣、子供向けだからって単純なハッピーエンドにまとまったりはしない、ってところまではまだ想定の範囲内だったんだが……ラストはやっぱりそういう意味なんだろうか?しばらく考えたのだが他の解釈が見つからない...

子供の文体で書かれたミステリィ、だと思ってナメてかかったのが大間違い。さすがは森博嗣、子供向けだからって単純なハッピーエンドにまとまったりはしない、ってところまではまだ想定の範囲内だったんだが……ラストはやっぱりそういう意味なんだろうか?しばらく考えたのだが他の解釈が見つからない。ネタバレしてる書評サイトでも同じような結論のようだし。 ちょっと読後感の重い一冊。

Posted byブクログ

2010/01/07

子供という視点で書くことで選べる言葉の幅が狭くなるのではないかと考えていましたが、むしろその逆で小学生でも読める言葉で変わらない森カラーが出ていました。森氏の凄いところではないでしょうか。 個人的にはラストは事件の解決だけでも成り立ったのではないかと思います。

Posted byブクログ

2009/12/30

『お話よりも現実の世界には、ずっと突飛なものがあるのに、誰もそれを期待していないし、誰もそれを喜ばない。』 本書は、原作は児童書だったらしく、子供の視点から書かれている。作中には、子供の主観という絶好の皮を被った高尚な社会風刺が幾重にも散りばめれられている。美味しすぎる。ミステ...

『お話よりも現実の世界には、ずっと突飛なものがあるのに、誰もそれを期待していないし、誰もそれを喜ばない。』 本書は、原作は児童書だったらしく、子供の視点から書かれている。作中には、子供の主観という絶好の皮を被った高尚な社会風刺が幾重にも散りばめれられている。美味しすぎる。ミステリーとしては特筆すべきことはないけれど、この人のことだから、きっとそっちがメイントリックではないんだろう。

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2009/12/28

小学生の子どもの視点で描いたミステリーです。 最初はひと夏の冒険風味ですが、徐々に友達が消えていきます。 「僕」は探偵伯爵とその秘書チャフラさんと協力して、犯人を捜しますが 徐々に「僕」も犯人から狙われて・・犯人は一体誰?というストーリー。 SMシリーズの中期のような展開にドキド...

小学生の子どもの視点で描いたミステリーです。 最初はひと夏の冒険風味ですが、徐々に友達が消えていきます。 「僕」は探偵伯爵とその秘書チャフラさんと協力して、犯人を捜しますが 徐々に「僕」も犯人から狙われて・・犯人は一体誰?というストーリー。 SMシリーズの中期のような展開にドキドキしました。 (以下 ネタバレあり) 最後は醜さを出さない為の演出だと解釈しましたが ひと夏の体験は別の恐怖も伴っていた事実に気付きました。 先生も両親も伯爵も、不謹慎と受け取られそうな小説を褒めたのは 「僕」自身が自分で行った自己流のカウンセリングの一種だったから。 それを考えると、これが小説で良かったと思ってしまいました。 後からゾッとするお話です。

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2010/03/15

表紙に惹かれて買ってしまった森博嗣氏の短編ミステリ。氏の作品はスカイクロラシリーズしかまともに読んだことがなかったのですが、今をときめく作家さんなだけあって、普通に面白かったです。ただ、なんか…最後の手紙は蛇足だった気がする。あの展開の必然性がちっともわからん。でも伯爵と主人公君...

表紙に惹かれて買ってしまった森博嗣氏の短編ミステリ。氏の作品はスカイクロラシリーズしかまともに読んだことがなかったのですが、今をときめく作家さんなだけあって、普通に面白かったです。ただ、なんか…最後の手紙は蛇足だった気がする。あの展開の必然性がちっともわからん。でも伯爵と主人公君の会話はかわいくて好きです。

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2009/10/26

一番初めに読みました。 子供の目線で書かれたミステリーってそんなにないかも、と思いながら、最後はちょっと悲しい。

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2009/10/25

子供向けにやさしく書いてはいるけれど、内容は森博嗣節が炸裂しています。森博嗣先生の本に触れたことのない方にも勧めやすい一冊かも。

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