日暮らし(上) の商品レビュー
「ぼんくら」の続編。一話完結だけどそれが次の話に繋がっていて、というスタイルは前作と同じ。ぽんぽんって感じで読みやすかったです。ただ、葵さんがああなっちゃったのにはびっくらこきました。最後まで大芝居打ってるんじゃないかと疑ってましたが。。。続編は出るのかなぁ。
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読み始めてから気付いた…これシリーズものだ。これ、「ぼんくら」シリーズとつながってるのか…。 「ぼんくら」未読のため、ところどころ分からない設定が出てきます。読めないほどではないですが、「ぼんくら」を先に読んでおいた方がいいですね。
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宮部みゆきの日暮らしを読みました。ぼんくらの続編でした。前作に続いて、平四郎、弓乃助、佐吉、お徳らのその後の物語でした。今回は湊屋総右衛門の妾である葵の物語でしたが、本編の最初であっけなく葵は殺されてしまいます。さて、下手人は誰だろうといろいろな推理が展開されていきます。脇役もキ...
宮部みゆきの日暮らしを読みました。ぼんくらの続編でした。前作に続いて、平四郎、弓乃助、佐吉、お徳らのその後の物語でした。今回は湊屋総右衛門の妾である葵の物語でしたが、本編の最初であっけなく葵は殺されてしまいます。さて、下手人は誰だろうといろいろな推理が展開されていきます。脇役もキャラクタが立っていて、面白く読むことができました。最初に短編をいくつか並べて登場人物の紹介をしながら、伏線も張っておき、その後本編で物語を語っていくという構成がうまくできています。宮部みゆきの小説を読んでいて気に入っているのは、物語がすっと頭に入ってくるということです。中には意識的に物語に集中していないと物語を追うことができない小説もありますからね。
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一応ミステリなんだろうな。 読んでいるとなんだか お約束勧善懲悪時代劇を見ているような感じがするけれど。 『ぼんくら』の続編なので登場人物は馴染み深い。 そしてその読者が抱く「馴染み深さ」は、 この作品を活かす要因の一つなのではと思う。 先に勧善懲悪時代劇と言ったけれど それ...
一応ミステリなんだろうな。 読んでいるとなんだか お約束勧善懲悪時代劇を見ているような感じがするけれど。 『ぼんくら』の続編なので登場人物は馴染み深い。 そしてその読者が抱く「馴染み深さ」は、 この作品を活かす要因の一つなのではと思う。 先に勧善懲悪時代劇と言ったけれど それはあくまで雰囲気のことであり、 ストーリーは立派なミステリです。 馴染み深さに見られる鷹揚さ、庶民的な親しみ易さの姿をしつつ、 しっかり世知辛さや矛盾や不公平などを描き 奇麗事で終わらないところがいい。 『ぼんくら』に続き、 最初は短編、 そしてその短編を伏線に(中)長編へ続く、 という構成。 (上)はその短編部。 解説を読むと『ぼんくら』よりも伏線の色彩が濃い、 とのことだったが、 言われて見ると、 確かに短編にはなんとなく不完全燃焼の事柄がチラホラと見え、 それが長編へ繋がっている。 うまい、 とは思うのだが、既に『ぼんくら』で見た構成だったので 深い感動もなく・・・。 『ぼんくら』では「うまいなー」と心から思ったものだが。 私は話的には『小盗り鬼』が一番好きである。 収録作品 ・ おまんま ・ 嫌いの虫 ・ 子盗り鬼 ・ なけなし三昧
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人の情はわかるし曲がったことは大嫌いだが真面目かというとちょっと一味違う、ぼんくら同心井筒平四郎のシリーズ。シリーズというより、解説の人も書いてましたが 『ぼんくら』 の完結編といった内容。登場人物についての印象は良く覚えていましたが話の筋など細かいことはスッカリ忘れていたので、...
人の情はわかるし曲がったことは大嫌いだが真面目かというとちょっと一味違う、ぼんくら同心井筒平四郎のシリーズ。シリーズというより、解説の人も書いてましたが 『ぼんくら』 の完結編といった内容。登場人物についての印象は良く覚えていましたが話の筋など細かいことはスッカリ忘れていたので、上巻を読んでいるときは植木職人佐吉があの長屋差配人の佐吉というのも気付かず、烏のことはキレイサッパリ覚えておらず、前作の内容を忘れていてもとても面白かったのですが、なんだかちょっと損をしたような気分がしました。できたら一息に読みたかった。
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ま、まずい。前作と話が続いているんですな。登場人物がかぶる程度かと思ってました。もう一度読み直してからでないとつらいかも。
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以前に出た「ぼんくら」の続編といってもいいだろう。 私は宮部みゆきには、はずれがないと思っている。
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面白かったです♪ でもこれを読む前に「ぼんくら」(上・下)を読んで下さい。 その完結編のような作りになっています。 ぼんくら同心・平四郎と超美形の甥っ子・弓之助のコンビが活躍する物語。 ほろ苦いラストですが、決して読後感は悪くないです。
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11/26-12/1 久しぶりに宮部氏の作品を読んだけど、いいね。 ここ3年ほど時代小説を読んでいるけど、彼女のの小説は深みがある。短編ものだけど記憶に残る。他の時代小説は読んですぐ忘れていく。時代物をもっと書いて欲しいね。
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外れの無い宮部みゆきの中でも、特に外れのない時代物ミステリー。いつものように全ての登場人物が個性豊かで、誰一人取っても印象深い。また、池波正太郎を思わせる食べ物の描写もおいしそう。謎解きの要素は今一だが、本格ミステリーでもないので、それを言うのは野暮というものだろう。 「ぼんく...
外れの無い宮部みゆきの中でも、特に外れのない時代物ミステリー。いつものように全ての登場人物が個性豊かで、誰一人取っても印象深い。また、池波正太郎を思わせる食べ物の描写もおいしそう。謎解きの要素は今一だが、本格ミステリーでもないので、それを言うのは野暮というものだろう。 「ぼんくら」の後日談という設定だったのだが、ぼんくらを読んだのはずいぶん前で、完全に内容を忘れていたので、鉄瓶長屋のくだりは訳わかめ。ぼんくらを読み直してから読むんだった...orz
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