まず石を投げよ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久坂部さんの作品なので厳しく☆2つです 内容がなんだか中途半端です 今までの作品から考えるとがっかりでした 医療ジャーナリストの菊川綾乃さんのポリシーもいまいち理解できない。 自らの医療ミスを認め謝罪した三木医師の人物像は病的な完璧主義。 結局最後はみんな死を選んでしまったりと飛躍しすぎな感じがしました。 ちょっと残念です
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月に3,4回通院する患者からすれば、そら恐ろしい話であり、最後までおもしろく読んだ。テレビは、真に受けないが、医師は、何となく信じているから、人間ドックにも毎年いく。最後は、やはり、エンターテイメントか。
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まず石を投げよ、という題名が気に入って借りました。内容は医療ミス。 ミステリーらしい内容で、最後まで息が抜けませんでした。タブーと思われる医者に対する実験の中で、医療ミスを認めた先生が、「だけどこんな胃の患者さんがいたかな?」と考えるシーンがあるのですが、これこそが医師があるべ...
まず石を投げよ、という題名が気に入って借りました。内容は医療ミス。 ミステリーらしい内容で、最後まで息が抜けませんでした。タブーと思われる医者に対する実験の中で、医療ミスを認めた先生が、「だけどこんな胃の患者さんがいたかな?」と考えるシーンがあるのですが、これこそが医師があるべき姿だと思いました。できればこんなお医者さまに最後は看取ってもらいたいものです。 そして三木先生のミステリー。彼は悪魔なのか、天使なのか?気持ちがクルクル変わっていきます。あと主人公の医療ライターですが、軽はずみな行動が多くないですか?いくら強引にされても、知らない男の車にのこのこ乗るなんて信じられない。北がマンションに押しかけて来たときもそう。自分の夫がいない時に、近所迷惑になるからと、玄関の鍵を開けるなんて!ルポライターって、そんなに周りの目が気になるんですかねぇ?
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「まず石を投げよ」(久坂部羊著) 医療ミスをテーマにした物語、三木医師の行為の謎を中心にして展開します。医療ミスの隠蔽という重いテーマであり人間観関係にメスを入れる物語でもあります。結末は読者の想像に委ねられていますが僕はみんな助かってほしいなと願わずにいられません。ある意味...
「まず石を投げよ」(久坂部羊著) 医療ミスをテーマにした物語、三木医師の行為の謎を中心にして展開します。医療ミスの隠蔽という重いテーマであり人間観関係にメスを入れる物語でもあります。結末は読者の想像に委ねられていますが僕はみんな助かってほしいなと願わずにいられません。ある意味魂の救済の物語でもあるように思います。 この書名は秀逸です。特にクリスチャンである僕にはこの書名自体がミスデレクションになってしまいました。こういう解釈もあるのかと登場人物が書名の元になった聖句を引用して自分の思いを述べたときに思いました。作者の名前からもなんか作者がクリスチャンのような感じはするのですがどうなんでしょうかねえ。
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医療ミスを認め自ら賠償を申し出た医師。 それを取材する主人公。 ん~面白かったけど、焦点がはっきりしないなぁ あまりにも主役然としている登場人物が多すぎるからかな。 一石を投じたのは、ミスを認めた医師なのか 罠をしかけてまで医師をおいつめる取材をするテレビクルーなのか 事が多い...
医療ミスを認め自ら賠償を申し出た医師。 それを取材する主人公。 ん~面白かったけど、焦点がはっきりしないなぁ あまりにも主役然としている登場人物が多すぎるからかな。 一石を投じたのは、ミスを認めた医師なのか 罠をしかけてまで医師をおいつめる取材をするテレビクルーなのか 事が多いわりには、最後まですっきりと読ませるのは さすが久坂部さんだな、と思った。
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図書館で借りた作品。医療ライターである主人公が自ら医療ミスを公表した医師の謎と医療ミスについて迫るサスペンスです。 作中の人間ドックの話や、医者がミスの隠ぺいを図ったシーンなんかは結構衝撃的でした。 どうもエピソードを詰め込みすぎて、主人公が活躍しきれてない印象でした。途中から作...
図書館で借りた作品。医療ライターである主人公が自ら医療ミスを公表した医師の謎と医療ミスについて迫るサスペンスです。 作中の人間ドックの話や、医者がミスの隠ぺいを図ったシーンなんかは結構衝撃的でした。 どうもエピソードを詰め込みすぎて、主人公が活躍しきれてない印象でした。途中から作品に出てくる宍村に最後の見せ場も持っていかれた印象です。(でもこの見せ場は結構好きですが) 医者といっても人間だもんな、と読み終えて感じました。
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宍村さんのラストかっこよすぎた。それに比べて、主人公にあまり魅力がなく、どこか中途半端。自分の仕事に対しても、夫に対しても。結局仕事は宍村さんにいいところ持っていかれてるし、夫のあやしい態度にも追及していない。でも、この本に書かれているいわゆるテーマ的なものは面白い。三木先生がい...
宍村さんのラストかっこよすぎた。それに比べて、主人公にあまり魅力がなく、どこか中途半端。自分の仕事に対しても、夫に対しても。結局仕事は宍村さんにいいところ持っていかれてるし、夫のあやしい態度にも追及していない。でも、この本に書かれているいわゆるテーマ的なものは面白い。三木先生がいう、患者と医者の憎み合う関係とか、すごく興味深かったし、三木ではなく宍村さんで医療ミス隠蔽の本質に迫ろうとしているのも予想外だった。確かに患者は医者にパーフェクトを求めすぎているし、患者は医者の苦労をあまりわっていない。でも、命に関わることだからパーフェクトにしてほしいのもわかる。やっぱり、三木の考える医者と患者の関係の蟠りが、医療ミスに繋がるのかも。
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医師兼作家として医療問題を投げかける作品を発表し続ける著者による、医療ミスをテーマにしたミステリー小説。医療ミスを自ら表明した医師の真意に迫ろうとする医療ライターが主人公。 以前読んだ「廃用身」の衝撃を再び期待したが、手当たり次第に事件が発生した結果、まとまりがつかなくなった感...
医師兼作家として医療問題を投げかける作品を発表し続ける著者による、医療ミスをテーマにしたミステリー小説。医療ミスを自ら表明した医師の真意に迫ろうとする医療ライターが主人公。 以前読んだ「廃用身」の衝撃を再び期待したが、手当たり次第に事件が発生した結果、まとまりがつかなくなった感がある。エンタメ性を重視したために、無駄な事件と登場人物が多すぎるような・・・。 著者は、一般人が安易に使う言葉「医療ミス」がいかに複雑で多様なものであることを言いたかったのだろうけど、その説明と物語が絡み合っていない。
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医療ミスを題材にしたミステリー。 医療ミスを当事者である医師自らが告発し賠償金を支払ったというニュースを聞き訝しく思い取材を始める医療関係のフリーライターが主人公。 医者の三木がカコイイ。 セリフ抜粋 医療ミスは医師から患者への無意識の復讐なんです。医師と患者は常に敵対してい...
医療ミスを題材にしたミステリー。 医療ミスを当事者である医師自らが告発し賠償金を支払ったというニュースを聞き訝しく思い取材を始める医療関係のフリーライターが主人公。 医者の三木がカコイイ。 セリフ抜粋 医療ミスは医師から患者への無意識の復讐なんです。医師と患者は常に敵対していますから。 医師はいくら治そうとしても治らない患者を無意識に憎み、同じく患者も病気をなおしてくれない医師を憎んでいます。患者は医師にとって手を煩わせるやっかいな存在であり医師は患者にとって頭を下げねばならない不快な存在です。そして最後には必ず両者がともに忌避する死に至る。 医師と患者は死という絶対の壁をはさんで永遠に敵対する宿命にあるのです。 強者が弱者に抱く殺意…医師が患者に、政治家が庶民に、母親が赤ん坊に…、それはすべての弱者が同じ強さで強者に殺意を抱いているからです。 間違いを許せない潔癖さを持つ三木医師は最善を尽くしても治せない(結果殺してしまうような)、最善を尽くしたのに責められる矛盾と葛藤している(???) 面白かったのが医師に対する心理実験。 我が身がかわいいのは当然で、責任+金+将来…を考えればいけないと思っても保身を計るのが真意。良心に勝るのが保身。 面白かった。ラストがちょっと物足りないけど…。
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登場人物の心情を深く掘り下げる事も無く、あっさり中途半端に描きすぎの様な気がした。最後は、バタバタ納得がいかない終わり方。
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