「大人になりきれない人」の心理 の商品レビュー
初めて読んだ加藤諦三の本。何気なくAmazonでついでのように見つけたけれど、私の今後を変えるきっかけとなる1冊かな、と思った。 著者が若い頃から記載当時(2000年頃と思われる)に至るまでの、自身の精神的な変化についての記載が所々ある。ご本人も精神的な成長を経て生きることの辛さ...
初めて読んだ加藤諦三の本。何気なくAmazonでついでのように見つけたけれど、私の今後を変えるきっかけとなる1冊かな、と思った。 著者が若い頃から記載当時(2000年頃と思われる)に至るまでの、自身の精神的な変化についての記載が所々ある。ご本人も精神的な成長を経て生きることの辛さを克服してきたと述べているので、あまり昔に書かれた著作ではなく、直近のものから読んだ方が良いのかもしれないと思った。もっとこの人の本を読みたい。
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『周囲の人を見て、今日すべき事をひとつひとつしていく』 『大切なのは、自分が相手にしてあげたことも、相手からしてもらった事も覚えていること』との事。 私、してあげた事結構忘れてます…それって結局自己満足なんじゃないかと思っていて、私がしたいからしている。したくない事は極力しない...
『周囲の人を見て、今日すべき事をひとつひとつしていく』 『大切なのは、自分が相手にしてあげたことも、相手からしてもらった事も覚えていること』との事。 私、してあげた事結構忘れてます…それって結局自己満足なんじゃないかと思っていて、私がしたいからしている。したくない事は極力しない。よって、お礼を言われても何のことか思い出せない。 子供の頃、周りにこんな大人はいなかったが、今はいる。 皆んなが幸せなら、それが嬉しい。昔から変わらず思っている私は大丈夫かな? 思い当たる所は改善していきたい。
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体は成人でも精神は5歳児の男女がこの世の中に紛れ込んでいる。その5歳児に振り回されて不幸になってしまう人がなんと多い事か。精神の成長が5歳で止まってしまった原因の殆どは、幼少期の環境に有ると言う事がこの本の主旨だ。私の周囲にも思い当たる節が有り、「あるある」と納得しながら読ませて...
体は成人でも精神は5歳児の男女がこの世の中に紛れ込んでいる。その5歳児に振り回されて不幸になってしまう人がなんと多い事か。精神の成長が5歳で止まってしまった原因の殆どは、幼少期の環境に有ると言う事がこの本の主旨だ。私の周囲にも思い当たる節が有り、「あるある」と納得しながら読ませて貰った。
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私はまず、5歳児であることを認めなくてはいけないと思う。というか、今回この本を読んで、改めて心理的に大人ではないんだなって思った。 今までは、いい子でいなくてはいけないという強迫観念とありのままの自分でいてはみんなに受けいれてもらえないっていう思いがあった。それに、みんなから嫌われたくないと思って、我慢したり言いたいことを言えずに過ごしてることが多かった。 周りの人たちからは、いい子だよね、優しいよねって言われることが多かったけど、自分の中ではみんなが評価してくれる優しいって言葉にすごい違和感があったし、そんなに立派な人間じゃないよって思いながら過ごしてた。 今回、この本を読んで私が言われてきた優しいっていうのは本当の優しさではなくて、他人の評価を気にしてるが故の偽りの優しさだったんだなって納得したし、心の余裕を持って人の優しさに気づいて、自分も本物の優しさを提供できる人になりたいなって思った。 できないことを認めたり、自分のダメだと思ってる部分を曝け出すことは今の自分にとってはとても怖いことに感じる。でも、それをちょっとずつでもさらけ出して、助けてくれる人を見つけたり、自分のかけてる部分を分析して周りの人を観察していくことで何年後でもいいから、情緒的に成熟した大人になれたらいいなって思う。
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「大人になりきれない人」を今の言葉で分かりやすくいうと「生きづらい人」。 そのような自覚があったので読んでみた。 作者に言わせれば自覚しているだけで「5歳児の大人」を抜け出すための大きな一歩は踏み出せているという。 自分が感じている生きづらさの正体が分からず苦しんだまま死んでいく人が少なくないことを考えたら私は恵まれている方なのだと感じた。 「5歳児の大人」とは肉体的・社会的には大人であることが求められる年齢にも関わらず、精神的には5歳児の段階で成長が止まってしまっている状態の人を指す。 その肉体的・社会的年齢と精神的な年齢のギャップで生きづらさが生まれるのだという。 一般的に精神年齢が低いと聞くと好き勝手に生きてきたろくでもない人というイメージを持つだろうが、実際は幼少期に「母なるもの」と接することができずに満足できなかった、そのために精神的には成長の段階を踏めずに止まってしまった不遇の人なのだ。 決して本人のせいではない。 子供の頃に子供らしい無責任な一方的に無償の愛を求めるような生き方ができずに大人になってもそれらを求め続けている。 そして子供らしい生き方をさせてくれなかった親や環境に深い深い憎しみを持って生きているのが「5歳児の大人」。 大人であることが求められるから憎しみを撒き散らすわけにもいかず抑圧する。 そして生きづらさの原因が分からないまま苦しんで生きている。 健康な精神を持った大人になるにはその憎しみをなくさなければいけない。 自分を傷つけた人々を許さなければいけない。 心の奥底に抑圧した憎しみがあるままでは全てのものがマイナスにしか感じられず、何をしてもストレスを受け続ける人生になってしまう。 疲れて疲れて仕方がない。 子供の頃、本当は愛してくれるはずの親に傷つけられた。 自分は何も悪くないのに精神的に大きなハンデを背負って生きなければいけなかった。 でもそれは過去のこととして割り切って許すことで憎しみから開放されて生きづらさが消えていくだろう。 実際にこれらを頭で理解しても簡単に憎しみを捨てるなんてことはできるものではないし、体で理解するためには色々な人と触れ合って迷惑をかけながらも精神の成長の段階を確実に一歩一歩のぼっていくことが必要だろう。 精神の健康を手に入れるまでには人生の大半を使うのかもしれないというのが当事者である私の実感。 様々な「母なるもの」に触れていきながら少しずつ成長できればいいなと思った。
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つらい生き方をしている大人のための処方箋。 なぜ、心豊かに、人にやさしく、満足感をもって生きられないのだろうか? そんな「大人になれない大人」たちの心を成長させるヒント。 五歳の子どもに、三十歳のビジネスマンのような生き方はできない。しかし「五歳児の大人」は、何の責任も負うこ...
つらい生き方をしている大人のための処方箋。 なぜ、心豊かに、人にやさしく、満足感をもって生きられないのだろうか? そんな「大人になれない大人」たちの心を成長させるヒント。 五歳の子どもに、三十歳のビジネスマンのような生き方はできない。しかし「五歳児の大人」は、何の責任も負うことなくチヤホヤされていたいと願いながらも、「大人として」生きなければならないのだ。大人になりきれない人にとって、自信もなく、人を許せず、軽蔑を恐れながら過ごす日常は辛い。それに振り回されるまわりの人もまた、辛いはずだ。 ▼本書は、大人のフリに疲れた人の困った言動とその原因を分析し、今より心豊かに、人に優しく、満足感をもって生きるための方法を、自身も「五歳児の大人だった」という著者が説き明かす。彼らを上司や同僚、家族や友人に持ってしまった人たちにも役立つ心理学。 ▼「最近の日本の親は五歳児の大人が多い」「五歳児の大人を救う3つの条件」「幼稚さを認める勇気を持とう」など、現代社会の問題点や問題解決のための具体的アドバイスを満載した人生論。 ▼『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』を改題。 ●はしがき 子どものまま、大人になってしまった人々へ ●第1章 「五歳児の大人」とはどんな人なのか ●第2章 五歳児の大人は、五歳児の愛を求める ●第3章 五歳児の大人が、自立するときの苦しみ ●第4章 「母なるもの」にしがみつきたい ●第5章 五歳児の大人たちと「心の支え」 ●第6章 自分と向き合えば、生き方が変わる
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作者自身のことも含め、五歳児の大人とは?から精神的な成長をするための事が書かれていた。同じ文言が繰り返しあり、読んでいて作者もどれだけ苦しんでもがいて悩んでいたのかが伝わってきたが、読んでいて息苦しく感じる事が多く、読み進めるのに時間要した。
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くどく無ければ星5の出来だと思う。 今の大人になりきれてない宙ぶらりんな自分に刺さる内容が書かれている。 優しい人とはどういうものか、成熟した大人とはどういうものか、そういった心の成長という観点に対して定義付けをしてくれている。 人に与えることに喜びを見出せるようにならなければ...
くどく無ければ星5の出来だと思う。 今の大人になりきれてない宙ぶらりんな自分に刺さる内容が書かれている。 優しい人とはどういうものか、成熟した大人とはどういうものか、そういった心の成長という観点に対して定義付けをしてくれている。 人に与えることに喜びを見出せるようにならなければ、与える側、背負える側にならなければ、家庭を築いたり、人の上に立つべきではないのかもしれない。 大人になるためというか、人生を進めていく中で必ず遭遇する、別れ道・困難・問題点に対してのレスポンスとして、他人頼りの選択は確かに楽だしスピーディーに物事を解決することに長けるが、自己解決能力の成長や、選択の失敗の教訓を得られないのである。 まさに自分の悪いところが浮き彫りだなと、反省させられた。 また、自分の身の回りの大人たちの中で、強く逞しく頼りがいのある人とそうでない人とでどのような差があったのか、今までモヤモヤしていた疑問が解け、視界がスッキリ晴れたような心地がした。 余談ではあるが、シン・エヴァを見た時期が重なったことで、心の成長・大人になるための落とし前という観点に重ね合わせて作品を楽しむことができたと思う。
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読んでいて悲しくなった。 今を生きるということが何よりも大事、これだけ思っていたい。 世間体とか捨ててしまえ...楽しく生きたもん勝ちや...
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途中で気持ちが悪くなった。心で感じる気持ち悪さではなく正真正銘の吐き気の方。言葉で体調を崩しにくるなんてもはや感動すら覚える。読み終わってからもしばらく頭がぐわんぐわんしていた。 このタイトルに惹かれ何らかの解決策を求めて読んだ人は多かれ少なかれ具合が悪くなるんじゃないかなと思う...
途中で気持ちが悪くなった。心で感じる気持ち悪さではなく正真正銘の吐き気の方。言葉で体調を崩しにくるなんてもはや感動すら覚える。読み終わってからもしばらく頭がぐわんぐわんしていた。 このタイトルに惹かれ何らかの解決策を求めて読んだ人は多かれ少なかれ具合が悪くなるんじゃないかなと思う。大人になりきれない人の本当の心の内を見て見ぬふりをし続けてきたあれやこれやを何度も何度も多様なやり方である意味執念深く非常に的確に表現してあるのだ。 しかし不思議なことに読後しばらく経つと妙な自信が湧いてきた。読書中は吐き気しか感じなかったにも関わらずだ。自分5歳なのに毎日ほんとによく頑張っている、ずっと5歳のままなのに周囲の無茶振りに耐えてよくぞここまでサバイブしてきた、という妙な自信だ。他人から面と向かってお前は精神年齢が低いと言われればきっとダメ出しをされている気持ちしか湧かないだろうが、著者自信が5歳の大人経験を持っているため見下されている気がしないのだ。むしろありのままの自分を受け止めている清々しさを感じるのだ。 ということで、 5歳なのに今までよく頑張ってきたし今もよく頑張っているぞ。 もし上手くいかなくても5歳なんだからしょうがないではないか。 を自己肯定感の土台にして今後積み重ねて行けそうな気がしている。この土台が脆く崩れ去らないことを願っている。
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