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元職員 の商品レビュー

3.4

71件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

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2009/10/07

栃木県の公社職員・片桐は、タイのバンコクを訪れる。そこで武志という若い男に出会い、ミントと名乗る美しい娼婦を紹介される。ある秘密を抱えた男がバンコクの夜に見たものとは。

Posted byブクログ

2009/10/04

公社に勤める片桐がタイに到着するところから物語が始まる。偶然知り合ったバンコクに居ついて3年たつという武志とその友達ミントとのバンコクでの数日の話の間、間に日本での生活、できごとが差し込まれる。なんのためにタイにきたのか、タイで何をするのかしたいのか、そんなところがそれらの挿話の...

公社に勤める片桐がタイに到着するところから物語が始まる。偶然知り合ったバンコクに居ついて3年たつという武志とその友達ミントとのバンコクでの数日の話の間、間に日本での生活、できごとが差し込まれる。なんのためにタイにきたのか、タイで何をするのかしたいのか、そんなところがそれらの挿話のたびに見えてくる。吉田さん、前2作から続いて、犯罪者のこころの動きをとってもリアルに描くなぁと感心。青森の住宅供給公社だったか、コロンビアの女性に数億?貢いだ男がいたけれど、彼もこんな気持ちだったのかななんて思ったりした。動悸が違うからちょっと違うかな。バンコクでの道先案内人、武志のことば「嘘はつくほうが本当か決めるのではなくて、つかれたほうが決めるものだ。決める権利があるっていうか」が印象に残る。

Posted byブクログ

2009/10/07

 少し読んで、タイトルを意識すると内容 というか、「ああ、そういうことか」と分かる。  人間 って怖いなあ、怖いなあ。  ミントが癒し。

Posted byブクログ

2011/09/20

題名がストレートすぎて 内容が見える感じ世間で こんな極悪非道な といってるような犯人だって 514えん から はじめるのかも知れない虐待だって最初は ぽん ぐらいからかもしれないし殺人だって 最初は ほんとにふざけてはじめるのかも知れないそして 隣にいる人が 殺人犯でも 誰も気...

題名がストレートすぎて 内容が見える感じ世間で こんな極悪非道な といってるような犯人だって 514えん から はじめるのかも知れない虐待だって最初は ぽん ぐらいからかもしれないし殺人だって 最初は ほんとにふざけてはじめるのかも知れないそして 隣にいる人が 殺人犯でも 誰も気づかないのかも知れない

Posted byブクログ

2009/10/30

吉田修一さんの最新作ということで読書。 ・あらすじ 栃木県の公社職員・片桐は、タイのバンコクを訪れる。 そこで、武志という若い男に出会い、ミントという女性を紹介される。 世界観がガラリと変わったと話題の吉田修一さん。 この作品は、どちらかというと以前の小説に近いかも。 この片...

吉田修一さんの最新作ということで読書。 ・あらすじ 栃木県の公社職員・片桐は、タイのバンコクを訪れる。 そこで、武志という若い男に出会い、ミントという女性を紹介される。 世界観がガラリと変わったと話題の吉田修一さん。 この作品は、どちらかというと以前の小説に近いかも。 この片桐さんがタイに来た目的が徐々に明らかになっていくという手法なんですけど、とりあえず特に面白くはなかったです。以前の気だるい雰囲気は感じられるんですが、前はもっとひんやりとした雰囲気だったんですけどね。う〜む。

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2011/07/20

休暇を取ってタイへ旅行。現地での出来事の合間に主人公の置かれている状況がだんだんと明らかになる。主人公の職場におけるエスカレートしていく課程の心理、実際そういうものなのかもしれない、と怖くなるほど。読んでいくほど、結末が気になって気になって、でも拍子抜けするような結末だった。バン...

休暇を取ってタイへ旅行。現地での出来事の合間に主人公の置かれている状況がだんだんと明らかになる。主人公の職場におけるエスカレートしていく課程の心理、実際そういうものなのかもしれない、と怖くなるほど。読んでいくほど、結末が気になって気になって、でも拍子抜けするような結末だった。バンコクで関わった、男女がもっと何か仕掛けてくるようなそんな気がしていたのに。でも題名が「元職員」なので、そういう結末なのだろう。

Posted byブクログ

2012/02/21

何の話だか,容易に想像できちゃうから,読みにくいね〜15年前に金もないのに来たことがあるバンコクに降りた途端に崖淵に立っている錯覚を憶え,焼身自殺と思える現場を見たことを思い出した片桐は,日本人のバーテンダーに誘われて,留学の為に金を必要としているミントという素人女性を紹介された...

何の話だか,容易に想像できちゃうから,読みにくいね〜15年前に金もないのに来たことがあるバンコクに降りた途端に崖淵に立っている錯覚を憶え,焼身自殺と思える現場を見たことを思い出した片桐は,日本人のバーテンダーに誘われて,留学の為に金を必要としているミントという素人女性を紹介された。栃木で公社に勤め,妻と公団住宅の2DKに住まいながら,数千万円の横領を働き,露見しそうな予感に震える自分を思い出す〜「最初は514円だった」で始まると白けるけどね。青森の住宅公社の横領事件の事だよね。本州の最北から関東の最北に場所を変え,物語を紡ぎ出している。前に一ページだけ読んで止めた本だ。今回は偉かったね・・・えっ,図書館で最初のページだけ読んで借りるのをやめたのかも知れない・・・きっとそうだ

Posted byブクログ

2009/10/04

へどがでるようないやらしさ。 自分だけはそんないやらしさとは無縁だと思いながら、そう思うことによって優越感に浸ることのいやらしさ。 蔑まれる立場にいるからこそ、そのいやらしさから逃れることはできない。 でも、蔑まれる立場にいない人間などいるのだろうか。 結局、人間は「優越感」と...

へどがでるようないやらしさ。 自分だけはそんないやらしさとは無縁だと思いながら、そう思うことによって優越感に浸ることのいやらしさ。 蔑まれる立場にいるからこそ、そのいやらしさから逃れることはできない。 でも、蔑まれる立場にいない人間などいるのだろうか。 結局、人間は「優越感」というはけ口から逃れることはできないのかもしれない。

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2009/10/04

吉田修一はすごい。公社職員がバンコクを訪れ、日本の青年に出会い、売春婦を紹介してもらう。そして、その女とのバンコクでの日々。ストリーはあくまでシンプル。その女との関係の向こうに彼が日本で起こしてきた使い込みが見えてくる。男と欲望と日常からの脱出願望、そして人間が奥底に持つ欲望と狂...

吉田修一はすごい。公社職員がバンコクを訪れ、日本の青年に出会い、売春婦を紹介してもらう。そして、その女とのバンコクでの日々。ストリーはあくまでシンプル。その女との関係の向こうに彼が日本で起こしてきた使い込みが見えてくる。男と欲望と日常からの脱出願望、そして人間が奥底に持つ欲望と狂気の描写が見事。

Posted byブクログ

2011/07/24

氏の作品は、多分、ほとんど読んでいます。すいすいと読了しましたが、途中で展開がわかってしまいました。

Posted byブクログ