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小さい“つ"が消えた日 の商品レビュー

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50件のお客様レビュー

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2024/01/01

小学生のときに同級生が教えてくれた思い出の本。 特別ってなんだろう、必要とか不必要ってなんだろう。 それは誰が決められるんだろうって考えるきっかけになった。 今22歳になって読み返すと、小学生でこの本に出会えたのは大きいことだったのかなって思う。 SNSが普及して、いろんな...

小学生のときに同級生が教えてくれた思い出の本。 特別ってなんだろう、必要とか不必要ってなんだろう。 それは誰が決められるんだろうって考えるきっかけになった。 今22歳になって読み返すと、小学生でこの本に出会えたのは大きいことだったのかなって思う。 SNSが普及して、いろんなことが数字で出るようになってるからこそ、五十音村でおきたこの出来事を心に留めときたいなと思う。

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2023/11/30

泣いたり、笑ったりしながら読んだ。 かわいい物語。 五十音村に住む言葉の妖精たち ちっちゃい、っ、は しゃべれない。 お前は役に立ってない、何もできないと言われ 1人村を出る。 ここでぽろり。 っ、が使えなくなった村は大騒ぎ。 ことばの大切さ、そして沈黙も大事さ。 どちら...

泣いたり、笑ったりしながら読んだ。 かわいい物語。 五十音村に住む言葉の妖精たち ちっちゃい、っ、は しゃべれない。 お前は役に立ってない、何もできないと言われ 1人村を出る。 ここでぽろり。 っ、が使えなくなった村は大騒ぎ。 ことばの大切さ、そして沈黙も大事さ。 どちらも。 いい本だなぁ

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2023/08/24

小さい「つ」って発音はしてないんだけど、小さい「つ」がなくなったら、「ベッド」が「ベド」になったり、言いたいことがめちゃくちゃになるから、小さい「つ」は大事なんだなと思った! 「こ」さんが頭がいいなと思った!

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2022/12/26

登場人物は「文字」たち 活版印刷所のおじいさんに会いにいくことが好きだった「私」は、ある日、文字の片づけを手伝いながらおじいさんに尋ねた。「もし、小さい“つ”に音がないのなら、なくてもいいんじゃないの?」。おじいさんは「いやいや」と答え、私に、小さい「つ」が消えてしまった数日間...

登場人物は「文字」たち 活版印刷所のおじいさんに会いにいくことが好きだった「私」は、ある日、文字の片づけを手伝いながらおじいさんに尋ねた。「もし、小さい“つ”に音がないのなら、なくてもいいんじゃないの?」。おじいさんは「いやいや」と答え、私に、小さい「つ」が消えてしまった数日間の話をしてくれた。 ーーー それぞれの文字たちには性格があって、いいやつも悪いやつもいるし、強みもあれば弱点もある、という作者の発見に引き込まれた。 「あ」さんは、自慢好きのおじさん。あいうえお順でもアルファベットでもいちばん初めにくる。つまり偉いと思っている。 「を」さんはいつも文字と文字の間に自分を置き、中立的な立場をくずさない。 「か」さんは優柔不断。「やろうか? それとも、やめておこうか?」と、いつも悩んでいる。 「は」「ほ」「ひ」「へ」「ふ」さんは、みんな笑うことが大好き。「ははは」「ほほほ」「ひひひ」「へへへ」「ふふふ」って笑い出す。 というように。 ある日文字たちが「だれがいちばんえらいか」で言い争うのだけど、なかなか決まらない。そんなときに誰かが叫ぶ。「誰が一番えらいかはわからないけど、誰が一番えらくないかは知ってるぞ。それは小さい“つ”さ。だって、彼は音を出さないからな。そんなの文字でもなんでもないさ」 悲しくなった小さい「つ」は家出をし、新聞、雑誌、本、手紙、ノート、ポスター、人の会話からも小さい「つ」が完全に消えてしまう。このときの人間たちや文字たちの混乱ぶりがとてもユーモラスでおもしろい。 文字はどれ一つとして欠けてはならない大切な存在だということがすごくわかりやすく伝わってくる物語だった。

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2022/10/09

沈黙がいかに重要で会話に欠かすことのできない存在か。 この物語が、日本語を母語としない著者から生まれたのがすごい。

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2022/02/23

ドイツ人作家さんが描く、ひらがな擬人化の本。 母国語ではないのにこんな話を書けるとは…! 五十音村に住む五十音たち、 ちいさい「つ」は話すことが出来ない。音がないから。そして、音がないために、『ちいさい「つ」は役に立たない存在だ』と言われてしまい、悲しみ、家出をする。 さて、...

ドイツ人作家さんが描く、ひらがな擬人化の本。 母国語ではないのにこんな話を書けるとは…! 五十音村に住む五十音たち、 ちいさい「つ」は話すことが出来ない。音がないから。そして、音がないために、『ちいさい「つ」は役に立たない存在だ』と言われてしまい、悲しみ、家出をする。 さて、ちいさい「つ」がない世界。 あなたも読んで、体験してみてください。

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2021/12/05

小4の娘に薦められて読んだ。 ある村に住む日本の文字達は、人間の文字や言葉を司る妖精のような存在で、一人でも欠けてしまうと人間はその欠けた文字を書くことも話すこともできなくなってしまう、という世界の話。 驚きなのは作者が外人で、この話も日本人の協力を取り付けつつ書き切ってしまった...

小4の娘に薦められて読んだ。 ある村に住む日本の文字達は、人間の文字や言葉を司る妖精のような存在で、一人でも欠けてしまうと人間はその欠けた文字を書くことも話すこともできなくなってしまう、という世界の話。 驚きなのは作者が外人で、この話も日本人の協力を取り付けつつ書き切ってしまったこと。すごい日本への理解とパワーだな、と思った。 文字の重要性を語り合い、そしてケンカになったある日、音を発することのない「っ」は役立たずと馬鹿にされてしまう。失意の「っ」は村を出ていく。 果たしてこの後世界はどうなってしまうのか。 どんな存在であっても、世界を作る一人である以上、存在に優劣はなく欠けてはならないものである。 それが本来は当たり前であり、しかし現実は当たり前でない世の中にいる自分には、「役に立たない存在は何もない」考え方に改めて感じるものがあった。 捉え方次第であるが深い話に感じた。

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2022/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014年5月2日 かわいい話。 あとがきに、 "大人になってから外国語を習うと、面白い現象が起こります。いろいろな意味で子どもに戻るのです。(中略)大人になって何も感じなくなってしまっていた些細なことにも感心、感動することができるのです。" とあったのですが、外国語として日本語を学んだ作者だからこそ、この物語が作れたのでしょうね。

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2021/02/24

・子供が小学生2〜3年になったら一緒に読みたい・日本語それそれが擬人化(妖精)した短編物語 ・小さいつが消えると、言葉の意味が変わるり、言葉が成り立たなくなる。 ・小さいつ=沈黙も、他の言葉と同様に重要である ・小さいつが帰ってきたあと、みんなで1日だけ休んで言葉全員で温泉に出か...

・子供が小学生2〜3年になったら一緒に読みたい・日本語それそれが擬人化(妖精)した短編物語 ・小さいつが消えると、言葉の意味が変わるり、言葉が成り立たなくなる。 ・小さいつ=沈黙も、他の言葉と同様に重要である ・小さいつが帰ってきたあと、みんなで1日だけ休んで言葉全員で温泉に出かけた 。それにより日本人は1日言葉を発することができなくなった。→ しかたなく外でスポーツをしたり学校閉鎖になったり言葉と関わらなくてよい1日を過ごせたことが日本人にとっても良い経験になった。 →いまのコロナの状況に照らし合わせると、これまで会わなくてもよかった人や通勤など不要が強制的に制限されたことが、この物語とつながり良い気付きとなった。

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2021/02/13

子が買った本が 面白そうで 読んじゃった。 ビックリしたのが 作者が 日本人じゃないって事。 なかなか 面白い本でした。

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