わが闘争(文庫版) の商品レビュー
帰ってきたヒトラー(Er ist wieder da)を映画で見始めたことと、Amazonのセールが重なって読み始めた。 映画を見て思ったことでもあるが、 ・ヒトラーの腹落ちしていることによる自信満々の発言は、倫理的に認められるか否かは置いておいて民衆を導く求心力を感じさせる。...
帰ってきたヒトラー(Er ist wieder da)を映画で見始めたことと、Amazonのセールが重なって読み始めた。 映画を見て思ったことでもあるが、 ・ヒトラーの腹落ちしていることによる自信満々の発言は、倫理的に認められるか否かは置いておいて民衆を導く求心力を感じさせる。 ・正しいのかどうかは歴史が判断する、という考え方がグサっと来た。ユダヤ人大量虐殺は許されることではないが、ドイツ国民が仮に生命の危機にあり、他国民や他の民族にやられる前にやった、という観点でものを見ると何とも言えない気持ちになる。 ・第一次世界大戦後のドイツは、国民が日々生きている社会に対して不安を抱いていたことから、ヒトラーのようなカリスマ的リーダーシップを持った人物を求めていたような背景を感じるが、Er ist wieder daでも描かれていたように、現代のドイツ社会(特にテロや難民の流入が活発であった2015年以降)にも通ずるものを感じる。 ・最近の関心事の1つとして、”多様性を破壊する、もしくは害を及ぼす多様性”というのを認めるべきか否かという論点がある。アメリカ大統領選挙のトランプ支持派を認めないリベラリストなど。多様性がなぜ必要かという原点に返れば、他者を排除する思考の持ち主は社会において危険なのではないだろうか...
Posted by
総統=フューラー ユダヤ人は金貸しによる利息で生んだ資本を投資して工場の大部分を所有し… オーストリアはセルビアに宣戦布告した ナチス党 本能に訴えかけるような…我々の闘争を示すシンボルを ハーケン・クロイツはアーリア人の象徴… ハイパーイフフレ 最早紙幣の価値は失われマルクは紙...
総統=フューラー ユダヤ人は金貸しによる利息で生んだ資本を投資して工場の大部分を所有し… オーストリアはセルビアに宣戦布告した ナチス党 本能に訴えかけるような…我々の闘争を示すシンボルを ハーケン・クロイツはアーリア人の象徴… ハイパーイフフレ 最早紙幣の価値は失われマルクは紙屑同然となった ミュンヘン一揆 ヴェルサイユ条約に卑劣にも調印し戦争を終結させた 法廷でのヒトラーの演説は国民に共感を齎した 聴衆 回顧録 口述筆記 敵が我々を倒すか我々が敵を倒すかだ‼︎ 世界恐慌 委譲 主導者兼首相 隔離 ユダヤ人絶滅計画(ホロコースト) アウシュビッツ こうしてヒトラーは人間の姿をした悪魔となった
Posted by
ヒトラーがこれほどまで反ユダヤ主義になった過程を、もっと詳しく知りたいと思った。そして今の日本の状況は、少しずつナチスに近づいている気がする……
Posted by
まんがで読破を読破するシリーズ。 このシリーズお約束の勝手に伝記を足しているのかと思ったら、ヒトラーは自分で自分の自伝を書いていたのね。 ドイツでは、まだ発禁処分になっているということですが、歴史を学ぶのは、同じ過ちを繰り返さないためです。この各国が右翼化してナショナリズムが高ま...
まんがで読破を読破するシリーズ。 このシリーズお約束の勝手に伝記を足しているのかと思ったら、ヒトラーは自分で自分の自伝を書いていたのね。 ドイツでは、まだ発禁処分になっているということですが、歴史を学ぶのは、同じ過ちを繰り返さないためです。この各国が右翼化してナショナリズムが高まってきている今だからこそ、行き過ぎるとどんな失敗が待っているかを気づく材料にしてもらいたいと思います。
Posted by
文字だと読みにくそういだから、マンガで読んでみた。 ヒトラーは、思想はおかしかったけど、すごく能力のある人だよね。
Posted by
これもやはり自伝的構成となっているようで、批判が多い。 又彼の思想をこの一冊で表現しようとするのは、やはり無理があったのではということか。 しかし、時代に翻弄されながらも、一時代を駆け抜けていくヒトラーの一端は紹介できていると思う。
Posted by
「光か…だが俺には人間の姿をした悪魔のようにも見える……」 まんがで読破シリーズ2冊目 ヒトラーの生い立ち・ナチス党の結成・どのように成り上がっていくのかが描かれている。 ホロコースト等、ヒトラーの所業を許容するわけでは決してないけれど、彼の辿った運命には同情したくなるような...
「光か…だが俺には人間の姿をした悪魔のようにも見える……」 まんがで読破シリーズ2冊目 ヒトラーの生い立ち・ナチス党の結成・どのように成り上がっていくのかが描かれている。 ホロコースト等、ヒトラーの所業を許容するわけでは決してないけれど、彼の辿った運命には同情したくなるような気もした。 もし、ヒトラーの父アロイス・ヒトラーが絵に理解があったなら、世の中が不況でなかったなら、あるいはヒトラーに演説の才能がなかったなら…何か一つが違っていたらユダヤ人の迫害はなかったのかもしれない。 絵描きとして成功できなかったことや母を亡くしたこと等、様々な苦しみ・辛さが全て引っくるめて、ユダヤ人に向いてしまったようにも思った。
Posted by
ドイツでは未だに販売に制限がかけられ続けている『我が闘争』。 偏った人種差別の論理を強く正当化していることを遠くから捉えて眺めてみることが大事。 その点漫画はとても読みやすかった。 生産活動に秀でたドイツ人にユダヤ人が入り込むことで、自らは生産しないにも関わらずドイツ人を...
ドイツでは未だに販売に制限がかけられ続けている『我が闘争』。 偏った人種差別の論理を強く正当化していることを遠くから捉えて眺めてみることが大事。 その点漫画はとても読みやすかった。 生産活動に秀でたドイツ人にユダヤ人が入り込むことで、自らは生産しないにも関わらずドイツ人を社会契約のうえで支配していくユダヤ人のせいでドイツが滅亡するという思想。 神様は何のためにヒトラーに天才的な演説の才能を与えたのか。 貧困のなか力強いリーダーを心から求めていた民衆の前に現れたヒトラーは一筋の光に見えた。 全てのカラクリが悪魔の存在を肯定し、揺るぎないものへと育ててしまった。 彼自身、虐待を受けていたという過去があるせいか、感情の激昂ぶりはちょっと異常。 TVで観たヒトラー特集では、彼が一目ぼれした女性に宛てた手紙が紹介されていた。 会話もしたことがなかったのに一方的に手紙を送り続け、脳内結婚していたそう。 もともとは純粋に画家の道を目指していた青年だったのにね。 彼一人が悪いわけでもなく、とにかくいろんな社会の陰鬱な不満や憎しみが彼を震源にして響いていってしまったんだと思う。 とにかくヒトラーは本気で闘争してました。
Posted by
歴史の授業の資料に使えるなと思いました。 「漫画」でそこまでゴッチャゴッチャした詳しさとか、議論を抜きにして、単に「知識」を知るだけならもってこいです。 なぜ、当時の世界最高の民主主義的なヴァイマル憲法があった国家において、ヒトラーが投票において議席を獲得し、独裁体制を敷く...
歴史の授業の資料に使えるなと思いました。 「漫画」でそこまでゴッチャゴッチャした詳しさとか、議論を抜きにして、単に「知識」を知るだけならもってこいです。 なぜ、当時の世界最高の民主主義的なヴァイマル憲法があった国家において、ヒトラーが投票において議席を獲得し、独裁体制を敷くことが可能になったのかということ。 「Mein Kamph」はドイツでは現在でも出版が規制されているようです。 ちなみに、NAZISは Nationalsocialistische Deutsche Arberterparteiの略 国家社会主義ドイツ労働者党 長い・・・。
Posted by
私は、デスノートっぽい!なんて思いました。 和訳のわが闘争を読む暇ないので漫画で・・・なんて思ってみたら。 入門書的な感覚でした^q^ たぶん、いずれ、原作と呼ばれる和訳を読むと思います。 でも、興味本位で知りたいのは、わが闘争執筆後の ヒトラーなのだけれど。
Posted by