日日是好日 の商品レビュー
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頭で考えず自分の手に従う。 「今」を五感全てで感じ取り、分からない時はお茶に聞く。 無の自分と正面から向き合う。 お湯と水の音の違いや季節による雨音の違い、風や水や雨の匂い等、自分の周りにある自然と向き合い感じる力。 普段見過ごしていた、当たり前にあるものに対峙する心の余裕をしみじみ思う。 森下さんが週に一度のお茶の稽古を何十年も続けることにより気づいたことは「長い目で今を生きる」こと。 森下さんに対する武田先生の無言の教えが私の心にもじっくりと染み渡る。 この本はこれからも手元に置いて何度でも読み返していきたい。 何も思わない、何も考えない。頭の中に、眠りよりも深い安息の数秒が訪れた。 「雨の日は、雨を聴きなさい。心も体も、ここにいなさい。あなたの五感を使って、今を一心に味わいなさい。そうすればわかるはずだ。自由になる道は、いつでも今ここにある」
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お茶室で感じられる匂い、音、色。全部が五感で感じられるようなみずみずしい文章で、読んでいてとても清々しい心地だった。エッセイなんだけど、小説のような…でも小説ではない、そんな風に感じた本。
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「タダモノではない」武田のおばさんにお茶を習い始め,手順の意味も教えてもらえぬまま,お点前を身につけていく。週に一度の稽古が億劫になりやめたいと思うことも何度かあったが二十数年,身のまわりの環境も随分と変わった。その途中でお茶をやっていたからこそ気づけたこと,お茶をやっていてよか...
「タダモノではない」武田のおばさんにお茶を習い始め,手順の意味も教えてもらえぬまま,お点前を身につけていく。週に一度の稽古が億劫になりやめたいと思うことも何度かあったが二十数年,身のまわりの環境も随分と変わった。その途中でお茶をやっていたからこそ気づけたこと,お茶をやっていてよかったなと思うことの数々。感動的でさえある。(週刊朝日に記事を書いていた典奴さん,だったとは知りませんでした)
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茶道とか縁もない生活でしたが、映画公開前に原作エッセイを読んで見たかった。 映画で樹木希林さんを観てみたいです。
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昨年、病気をして大きな手術を受けた時に、友達が送ってくれた言葉、「日日是好日」って言葉をしみじみ実感出来ました。今を生きること、言葉に表さなくとも伝わる伝えるとゆうこと・・・日本人の奥ゆかさをお茶と共に味わえました。ごちそさまでした。
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・ 樹木希林さんは、 この本のような女性だったのかなと この帯をお見受けして思いました。 ・ 季節を五感で感じ、 静寂を尊び、 自らと向き合う。 ・ 就職でしくじってから始めた 茶道を通して 日々是好日、 すなわち毎日が良い日だと 25年かけて気がついた筆者。 ・ 同じ学びでも「...
・ 樹木希林さんは、 この本のような女性だったのかなと この帯をお見受けして思いました。 ・ 季節を五感で感じ、 静寂を尊び、 自らと向き合う。 ・ 就職でしくじってから始めた 茶道を通して 日々是好日、 すなわち毎日が良い日だと 25年かけて気がついた筆者。 ・ 同じ学びでも「気がつける時」が違うし、「自分は何にも知らない」と言うことを知ることも、生きるよろこびですね。 ・ カリフォルニアでホームステイ中、 通学で使うバスの電光掲示板がいつも、行き先と「Have a nice day!」の交互表示でとても好ましかったことを思いだしました。 ・ 風味絶佳がオープンする前に、 紅茶専門店ニルマーネルのオーナー、 辻田幸代さんが薦めてくださった一冊。 ・ イケメン&コワモテな 読書人で編集者 のセンムこと HS(株)取締役 斉藤和則さんも オススメ本として 頻繁にご紹介されていらっしゃいます。 ・
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大学時代に茶室に通い始めた主人公の女性。 仕事、交際、父との離別。この本の中では主人公の過ごした20年間が描かれる。 だけど、その傍にはいつでも茶道があった。 彼女は茶道から、そして茶道の先生からたくさんのことを学ぶ。 それは決して知識として伝達されるものではなく、実体験としてしか得られることはできない。 長い年月をかけて1つ1つのことを理解していく主人公の様に、胸が熱くなった。 そしてその描写がなんとも綺麗。決して難しい言い回しではなく、絶妙な言葉の組み合わせが展開される。 日本には季節の移ろいがあること。そして人生の中にも季節のようなサイクルがあること。 僕らが見逃してしまいがちなありふれた事象を、お茶の世界を通じて学んでいく主人公がとても羨ましかった。 長い年月をかけて体得していくものってとても素敵だなと思わされた。 それが五感や歴史や自然と結びついたものなら尚更。
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長年お茶を習っている筆者によるエッセイ。ひたすら細かい作法を繰り返す中で見えてくるもの。茶道についてのエッセイだけど、人生についてのエッセイでもある。昔から茶道を習っていない人でも、四季折々の和菓子やお花を楽しんだり、道具を大事にしたり、季節の行事を祝ったりはしていただろうから、...
長年お茶を習っている筆者によるエッセイ。ひたすら細かい作法を繰り返す中で見えてくるもの。茶道についてのエッセイだけど、人生についてのエッセイでもある。昔から茶道を習っていない人でも、四季折々の和菓子やお花を楽しんだり、道具を大事にしたり、季節の行事を祝ったりはしていただろうから、こういうのは日本文化の一部なんだろう。 素敵なエッセイだった。映画化するそうなので見に行きたいな。
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雨を聴く。 季節を感じることっていいなぁと思える本でした。 私は茶道を習い始めて7年。 まだまだだけど、 あー確かに茶道以外に他のことで 時間つかえるだろうなぁとか思っちゃうけど なんとなく教室に来てしまうし、 来て良かったなぁと思う時ばっかり。 軸の言葉、文字の形、 お釜の沸...
雨を聴く。 季節を感じることっていいなぁと思える本でした。 私は茶道を習い始めて7年。 まだまだだけど、 あー確かに茶道以外に他のことで 時間つかえるだろうなぁとか思っちゃうけど なんとなく教室に来てしまうし、 来て良かったなぁと思う時ばっかり。 軸の言葉、文字の形、 お釜の沸く音、水の音 どれも繊細に書かれてて 読んでる間お茶が飲みたくなって しょうがなかった。 感想簡単に書ききれない、、笑 ノートに書くことにしよう。
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数年前から読みたいと思っていた本。 最近やたら目に付くなぁと思って購入。 映画化されたからだったのね・・・(笑)
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