日日是好日 の商品レビュー
お茶から学んだたくさんの事。とても分かりやすく書かれていた。どれをとっても当然の事のように思えるけど、身をもって感じる事はなかなか出来ずにいるな、と感じた。自分ではたと気づき、学んでる人の強いこと!
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映画がとても良かったので、原作エッセイも読んでみた。映画と同様、たいへんに心地よいエッセイだった。映画の脚本は予想以上に原作に忠実で、95%くらいは原作に書かれた要素の再構成であることに驚かされた。映画オリジナルは、父親や美智子との関係が少し深く描かれていることと、樹木希林に合わ...
映画がとても良かったので、原作エッセイも読んでみた。映画と同様、たいへんに心地よいエッセイだった。映画の脚本は予想以上に原作に忠実で、95%くらいは原作に書かれた要素の再構成であることに驚かされた。映画オリジナルは、父親や美智子との関係が少し深く描かれていることと、樹木希林に合わせて武田先生の年齢が一回り上になっていることくらいか。 お茶会での席の取り合い(譲り合い)など、映画だけ見ていると分かりにくいことが、原作を読むと「ああ、そういうことだったのか」と分かるところ多数。そういう意味でも、映画を見て気に入った人は原作をぜひ読むべきだろう。その一方で、文字で読んだだけでは何がどうなっているのかよく分からないことも多数で、その点では、実際のお茶の所作や掛け軸などを目に見せ、お湯や水の音を耳に聞かせてくれる映画は強い。 映画で残念なのは、原作に出てくる「茶事」が省かれていること。あれは、典子がようやく茶道の全体像を理解する重要なエピソードだし、視覚的にもとても魅力的になるはずなのに、何故カットされたのだろうか。狭い茶室での撮影が困難だったから?。 そしてこのエッセイ、解説にも書かれているが、黙読するよりも声に出して読むと、さらに魅力が増しそうだ。特に第十三章「雨の日は、雨を聴くこと」など、音として聞いてこそという感じがする。つまりあの映画の大きな魅力が、黒木華のナレーション(モノローグ)の美しさにあったことが、原作を読んでよく分かった。 様々な意味で、映画と原作が互いを補い、ワンセットになってさらに魅力を増す作品だと思う。映画が気に入った人は、ぜひ原作も呼んで欲しいし、この原作が気に入った人は、ぜひ映画も見て欲しい。長くなるので触れないが、原作・映画とも、茶道が「禅」一つの表現形態である点も非常に興味深かった。
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映画はこの原作をかなり忠実に映像化してあったんだ! すごくほっこりした。お茶は自分にはハードル高いけど、無の境地はヨガの瞑想に近いのかな?と思ったり。こんなに便利な世の中だからこそ、日本の良さ、自然、大事にしたいなと思いました。
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ずっとランキングの上のほうにあって気になっていたのだが、皆さんの評判も良かったので買ってみた。 よく見ると10年前に出た本で、どうして今頃と思っていたが、映画になる訳ね。 作者が25年前から習い始めた茶道について、習い始めた時から今に至るまでの出来事と折々の心境が綴られる。 茶...
ずっとランキングの上のほうにあって気になっていたのだが、皆さんの評判も良かったので買ってみた。 よく見ると10年前に出た本で、どうして今頃と思っていたが、映画になる訳ね。 作者が25年前から習い始めた茶道について、習い始めた時から今に至るまでの出来事と折々の心境が綴られる。 茶道のことは全く知らなかったけど、最初に作者が感じたように、まあ面倒臭いもんだというのが第一印象。 その面倒臭い作法を、覚えるより慣れろということでひたすら繰り返していくと、ある時、頭で考える前にスッと体が動くようになる時が来て、加えてそれだけでなく、季節折々の風や草花や光や空気や水の、音や匂いも感じるようになる。 全編通じてちょっと綺麗過ぎる気もするが、この道でそれなりの時間と経験を経てきた人の感覚というのは、書かれてあるようなことなんだろうな。 「60の手習い」などという言葉もあるが、とっくに還暦過ぎた私は、これを読んで若い時のことを反省することはあっても、今から何か新しいことを学び始めようという気には全くならないところがどうしようもないところ。 “日々是好日”とは、全ての拘り囚われをさっぱり捨て切って、その日一日をただありのままに生きる清々しい境地、とのことだが、自分にそんな境地に至る日が来るとは思えず、ため息が出るばかり。 しかし、これをして、どんな映画になるだろう、ねぇ?
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なるほど名著。落語の小三治師匠がSAPIOの記事で紹介していたので。「お茶も落語といっしょだ」ということらしい。型からはいるところだろうね。
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会いたいと思ったら会わなければいけない。 好きな人がいたら好きだと言わなければいけない。 作中で1番響いた。 お茶の世界、奥深い。
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映画を先にみてしまった 93年にはじめて、2018年いまにいたる 主人公と一緒 お茶にかかわる私たちと等身大 そのままだった すぐわかるものと、時間かけてわかることがあると ゆうこと ひとつひとつの所作が「ねれていく」 きづいていく楽しみ 「飽きないでつづけてください」と お茶の先生にいわれるけど、そうやって ずっとそばに、よりそいつづけて、 勉強しつづけるもの、お茶の道は。
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語り口がとてもさわやかな作品。当然ながら茶道への興味が湧く。確か家のどこかに柳宗悦の茶道に関する書籍があったはずだ。それを読んでみよう。
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ちょっと立ち読みのつもりがすっかりハマってしまい即購入 20数年前?!自分のお稽古の日々を思い出しながらクスっと笑ってしまったり、そうそう!と大きく頷いたり… 実は2つ持ってるお免状、また改めて習いに行きたいなぁ~とちょっと思ったりして(*ノωノ) 樹木希林さんの遺作となった映画も観たいっ!!
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学校はいつも「他人」と比べ お茶は「きのうまでの自分」と比べることだった。(本文より) 人と比べてもしょうがない。 去年より、先月より、昨日より 成長できるほうが大切ですよね~
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