日日是好日 の商品レビュー
茶道を通して著者が感じた事。気づきが書かれている作品です。 お茶をたてるという茶道の動作は一つひとつ丁寧に行われている一方で独立している訳でなく、一つの流れとして動くものだと思っていました。著者は初めの時は頭で覚えようとしており、何らかのきっかけで考えが止まった際に動作の連続性...
茶道を通して著者が感じた事。気づきが書かれている作品です。 お茶をたてるという茶道の動作は一つひとつ丁寧に行われている一方で独立している訳でなく、一つの流れとして動くものだと思っていました。著者は初めの時は頭で覚えようとしており、何らかのきっかけで考えが止まった際に動作の連続性が失われ、型を見失ってしまう経験が作中に書かれていました。お点前の動きを何度も繰り返し行うことで動きを頭ではなく体で覚え、感覚を通して『分かる』に至れるようになる事が書かれ、一つの気づきが得られました。 また、直感的な気づきで『周囲を見る・感じられる』感覚は、長年の経験の積み重ねからふとした瞬間に得られるものなのかと思いました。 日本の伝統芸能は奥が深いな…とほんのり感じつつ、五感で感じる事の大切さに気付かされる作品でした。
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高校生のとき茶道部に入部し、3年間で様々な掛け軸を目にしたが「日日是好日」という掛け軸が印象深かった。そんな言葉がタイトルとなっている本、私にとってはまさに運命的で思わず手に取り読み始めた。 3年間私はお点前を覚えるのに必死だった。もちろんお点前をするなかで風情、花やお道具から季...
高校生のとき茶道部に入部し、3年間で様々な掛け軸を目にしたが「日日是好日」という掛け軸が印象深かった。そんな言葉がタイトルとなっている本、私にとってはまさに運命的で思わず手に取り読み始めた。 3年間私はお点前を覚えるのに必死だった。もちろんお点前をするなかで風情、花やお道具から季節の変化を感じることはあったが、この本に書かれていた変化や気付きまで感じ取ることはできなかった。でもお茶から学ぶことはたくさんあって、その感覚を取り戻したような気持ちになった。この本を読んでもう一度茶道をしたい、教えてくれていた先生に会いたいという気持ちが高まった。お茶やお点前の偉大さを改めて感じた。 高校を卒業してから約3年たったが今でもお点前をしているときの温かい気持ちは忘れないし、本を読んで思い出したような気がした。 これから私も就職や人間関係など様々なことでつまずくことがあると思う。その時はお茶の世界に入って気持ちを落ち着かせたいと感じた。
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季節を五感で味わうことができる「お茶」。 悲しいことや不安なこともあるけれど、そばにお茶があることで、色々なことが見えてきた。 お茶を習っている人、これからお茶を習いたいと思っている人にオススメの1冊です。
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茶道家の娘として生まれたから、「お茶」が身近すぎて、考えたことあんまりなかったけど、生まれた時からお茶に囲まれて育った私は幸せなのかも!って思った! 家帰ったら全然してないお稽古しようかな、、、
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めっちゃ良かったです! この本を読んで、自分が、日常に埋もれてしまう小さな変化や気付きを大切にする、愛でる、みたいなことがすごく好きなんだなと初めて気付きました。ぼんやりしてたことがはっきり分かった感じです。 すごく茶道が習いたいなと思いました!型を作ってそこに心を入れて行くとい...
めっちゃ良かったです! この本を読んで、自分が、日常に埋もれてしまう小さな変化や気付きを大切にする、愛でる、みたいなことがすごく好きなんだなと初めて気付きました。ぼんやりしてたことがはっきり分かった感じです。 すごく茶道が習いたいなと思いました!型を作ってそこに心を入れて行くというアプローチにすごく興味があります。 いろいろ感じることが多かったのですが、うまく言葉にできない。私にとっては切り口が新しい本だったからだと思います。手元において何度も読み直して、自分の頭の中を整理したいな〜
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季節の移り変わりをきちんと味わって生きることを長らくしていなかったことに、この本を読んで気付いた。ハロウィンもクリスマスもお正月もセットでスーパーで見かけるようになった忙しない日々に、この本が手元に来て、ゆっくり「今」を感じながら過ごす心地よさを感じた。
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こちらも新潮文庫の100冊(2024)に入っていたので読んでみました。 「映画になってたな~」くらいの軽い気持ちで読んでみたのですが、『まえがき』から共感の連続で、一気読みしてしまいました。 一見、この本はお茶の本のように思えますが、それだけではありません。 人が何かを習得す...
こちらも新潮文庫の100冊(2024)に入っていたので読んでみました。 「映画になってたな~」くらいの軽い気持ちで読んでみたのですが、『まえがき』から共感の連続で、一気読みしてしまいました。 一見、この本はお茶の本のように思えますが、それだけではありません。 人が何かを習得する時に必要な気づきがふんだんに盛り込まれています。わたしは占星術を勉強し続けていますが、そことも通じるものが数多くありました。 気になる箇所に付箋を貼って読むのが習慣になっているのですが、付箋だらけに! 柳谷小三治氏の解説も本当にすばらしくて。(もっと語彙力のある表現したい・・・) この本と出合えてよかったと心底思います。 あれこれ言うよりも、特にコレ!という箇所を紹介したいと思います。 ”したいことが見つからないまま焦り続けるより、何か一つ、具体的なことを始めた方がいいのかもしれない” ”「やめる」「やめない」なんて、どうでもいいのだ。それは「イエス」か「ノー」か、とはちがう。ただ、「やめるまで、やめないでいる」それでいいのだ。” ”気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。 「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。” 著者の経験・気づきを通して生まれた人生観が1つの価値を生んでいます。なので、言葉の一つ一つがじんわりと沁みわたっていく、そんな本なのです。 この本の『まえがき』にはこんなフレーズがあります。 ”世の中には、「すぐにわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。” この本は後者について書かれた本です。 季節がうつろいゆく中で、気持ちが揺れながらも1つの事を継続し続ける。 時間をかけたからこそ得られる気づきと成長。 著者がお茶を通して得た気づきは奥深いものがありました。 本に登場する和菓子の写真。 森下さんのエピソードもあってか、美しさが際立って見えますし、より季節感を感じました。 文脈があると美しいものもより一層美しく見えますね。
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#42奈良県立図書情報館ビブリオバトル「雨」で紹介された本です。 2014.6.21 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=871700252844417&id=100064420642477
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きっかけは、樹木希林さんの映画でした。 この本から学んだことは、頭でばかり考えずに繰り返して身体を動かすことで自然に身体が所作を覚えていくこと、長年続けてやっていくことで人生が分かっていくこと。それがたどってきた道になっていること。 作者の茶道にあたるものは、わたしだとピアノ...
きっかけは、樹木希林さんの映画でした。 この本から学んだことは、頭でばかり考えずに繰り返して身体を動かすことで自然に身体が所作を覚えていくこと、長年続けてやっていくことで人生が分かっていくこと。それがたどってきた道になっていること。 作者の茶道にあたるものは、わたしだとピアノとか外国語学習とかかな。もちろん、読書も。 続けてきて良かったと思えることがあるのは幸せ。 わたしにとって、聖書のような存在になっている本です。
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まず全ての章のタイトルが好き。 第一章 「自分は何も知らない」ということを知る 第二章 頭で考えようとしないこと 第三章 「今」に気持ちを集中すること 第四章 見て感じること 第五章 たくさんの「本物」を見ること 第六章 季節を味わうこと 第七章 五感で自然とつな...
まず全ての章のタイトルが好き。 第一章 「自分は何も知らない」ということを知る 第二章 頭で考えようとしないこと 第三章 「今」に気持ちを集中すること 第四章 見て感じること 第五章 たくさんの「本物」を見ること 第六章 季節を味わうこと 第七章 五感で自然とつながること 第八章 今、ここにいること 第九章 自然に身を任せ、時を過ごすこと 第十章 このままでよい、ということ 第十一章 別れは必ずやってくること 第十二章 自分の内側に耳を澄ますこと 第十三章 雨の日は、雨を聴くこと 第十四章 成長を待つこと 第十五章 長い目で今を生きること
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