クラウド化する世界 の商品レビュー
クラウドだけの話ではなく今後のITの行くべき方向を考える良い本 ・仮想化。ハードウェアからソフトウェアへ。留守番電話機能。 ・物理的な形状を失いバラ売りされることで、評価は個別の経済的価値で決まる。新聞は全体のパッケージから個別記事へ。
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優先度下げちゃいましたけど、正月じっくり読もうと思ってます。⇒ということで、読了。著者がいうのは、ようやくインフラの整備が実用に供するところまできたため、「クラウド化する」コンピューティング環境が「普通」になるということ。それを、「電気」というものがどのようにインフラ整備され「普...
優先度下げちゃいましたけど、正月じっくり読もうと思ってます。⇒ということで、読了。著者がいうのは、ようやくインフラの整備が実用に供するところまできたため、「クラウド化する」コンピューティング環境が「普通」になるということ。それを、「電気」というものがどのようにインフラ整備され「普通」になってきたか?という歴史を紐解きながら、今後のクラウド・コンピューティング世界について述べている。著者がいう話にもあったが、最近思うのは、この環境整備が進む過程で「人の心はどうかわったか?」という点だ。電気の普及については、結局何十年も掛かっているのだが、クラウド化のスピードはその比では無いだろうと思う。けれども、人の心の変革はそのスピードで進むのだろうか?進めるのだろうか?という疑問がうまく紐解けないでいる。それ程に技術やサービスの進化は速いと感じている。ただ、昨今あまり触れられることが少なくなってきている、「デジタル・デヴァイド」なんて言葉にも象徴されるように、電気と違ってクラウド化に必要なリテラシーが備わっているのは40代以下に限られているのではないか?それ以上の人たちは死ぬまでそれらの本当の力によるメリットを享受できないのではないか?なんて思ってしまう。60〜70代が主力の政治家では、それこそ到底受け止められないだろう。そうか、逆説的に、クラウド化が進めば、そういう国にとっての「老害」が排除されていくのか?(笑)まあ、政治家はさておき、行政機関はしっかりついてきてもらわないとこまるなあ、老後。
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ITの本というより歴史の本に近いと感じた。 これからくる未来に如何に対応していこうか考えさせられます。 操る者になるか操られる者になるか。 はたまた完全なアナログの生活をするか。
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今後のコンピューティングの在り方が書かれている。そもそも仮装化とはクラウドのミニチュア版であるのかと錯覚してしまう。セキュリティ問題と運営する側に立った見方と利用者側との見方が興味深い。
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[関連リンク] クラウド化する世界の憂鬱 | WIRED VISION: http://wiredvision.jp/blog/yomoyomo/200810/200810151400.html
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これまでの歴史を交えつつ、現状を分析、エジソンからの電気の普及の流れ、それによる生活の変化なんかは面白かった。 googleがDocs and Spreadsheetsをオンラインで提供したように、今後は個人がPCにソフトをインストールするのではなく、全部あちら側に任せるよう...
これまでの歴史を交えつつ、現状を分析、エジソンからの電気の普及の流れ、それによる生活の変化なんかは面白かった。 googleがDocs and Spreadsheetsをオンラインで提供したように、今後は個人がPCにソフトをインストールするのではなく、全部あちら側に任せるようになりつつあるという話。マイクロソフトも、Officeをオンラインで提供する流れになりつつあるみたい。 そうなると、ベンダーは大きく転換する必要がある。既存のモデルが大きく変わりつつある。規制に守られ、国際競争とは無縁でもない限り、同じビジネスモデルで何十年も稼ぐことはできないんだなぁ。まぁ、それで良いのだと思う。日本を見渡してみても、日本の景気を牽引してきたのは、厳しい国際競争にさらされ続けた製造業だったし。 この手の話題では、必ず出てくるGoogle、Amazonは革命的なんだなぁと改めて感じた。 良いことばかりではない。例えば新聞。収益は広告料になるわけなんだけれど、紙媒体と違って、ネット上の記事はピンポイントで読まれる。広告もピンポイントで付く。そうすると広告は付きにくいが、重要な記事(貧困や紛争なんか)にお金がまわりにくくなるとか。結果的に広告の付きやすい記事、何かの販売を促進するような記事ばかりが出回るようになるかもしれない。 youtubeなんかは、たくさんのボランティアによって莫大なコンテンツが提供されているおかげで、ごくごくわずかな運営者が莫大な利益を得た。みんな好きでやってるし、その仕組みは素晴らしいのだけど、なんとなく違和感を感じてしまう。その他にもスパムやプライバシー、テロ、電力供給など、問題はまだまだあるよう。 後半は、理解がイマイチなんだけれど、多分こんな感じ。 多少自覚していたことなんだけど、僕らはネットで、思考の合うサイトからばかり情報を仕入れてしまう。つまり、知らず知らずにある意味偏った情報ばかりを仕入れてしまっている。これってマズイなぁと思った。異なる思考の人との断絶がますます深まってしまう気がする。 それから検索エンジンなんかがどんどん進化して、僕の趣味や傾向を学習していく。最初は、僕の知りたいことを教えてくれていたはずが、どんどん先読みをして、最終的には、『僕の知りたくなること、知るべきことを予想して僕に勧めてくるようになる』。そうなったとき、僕って何だ?検索エンジンって何だ?そのうち、本当に攻殻機動隊みたいな時代が来ちゃうのか? まだまだ理解が足りないので、あと何度か読む必要あり。
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クラウド礼賛本かと思いきやそういう訳でもない。確かに我々はテクノロジーの進化とともに多大なる自由を得たが同時に我々の言動はこれまで以上にコントロールされる方向に向かっていると言える。このことは知っておいた方がいいであろう。
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PASSJアフタースクールのライトニングトークで紹介されていたのと、書店で見かけて面白そうというダブルな理由で購入。途中読み。
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前半はクラウド・コンピューティングに関する本。ちょっとブームが過熱気味なクラウドという言葉ではあるものの、アマゾンEC2やGoogle Docsに高い将来性があるのは確か。ベンチャ・ビジネスにとっては実にやりやすい時代になったなぁ、と思う反面、これがある程度異以上規模の企業にまで...
前半はクラウド・コンピューティングに関する本。ちょっとブームが過熱気味なクラウドという言葉ではあるものの、アマゾンEC2やGoogle Docsに高い将来性があるのは確か。ベンチャ・ビジネスにとっては実にやりやすい時代になったなぁ、と思う反面、これがある程度異以上規模の企業にまで波及するかは未知数かなぁ、といった感じ。ただ、著者ニコラス・カーのスタンスからすると、この本が言いたいことは後半にあるのではないかと。Googleなどが普通に行っているデータマイニングの及ぼす文化的/社会的影響、特にプライバシー面での懸念。最後の宇宙規模での情報処理といったあたりはまあご愛敬ではあるものの、少なくともそこあらのIT/Google/Amazon礼賛本に比べて頭ひとつ抜け出してるとは思う(物理学的な意味での情報科学についてはサイフェ『宇宙を復号する』あたりを参照した方がいいと思う)。問題はITに詳しい人には技術的にはちょっとモノ足りず、ITを知らない人にはちょっと難しいところあたりか。前半部分をうまくようやくして経営層を焚きつけるには役に立ちそうだけどね。
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ネット論。面白い内容ではあるが、題名につられてクラウドコンピューティングの話だと思っているとちょっと肩すかしかも。ネットのユーティリティ化、ということで、電気や鉄道のアナロジーがくどいほど出てくるが、もう少しこれらとの差異が強調されてもよかったかも。現在のネットが持つ諸問題(C&...
ネット論。面白い内容ではあるが、題名につられてクラウドコンピューティングの話だと思っているとちょっと肩すかしかも。ネットのユーティリティ化、ということで、電気や鉄道のアナロジーがくどいほど出てくるが、もう少しこれらとの差異が強調されてもよかったかも。現在のネットが持つ諸問題(C"rowd"sourcingという形で、生産手段を大衆に与え、生産物は与えないYouTubeのような例、同じ意見の持ったもの同士で群れると結論は極端なものに傾きやすいこと、プライバシーのなさ、、、、)はあるが、「我々は、より大きな便宜のために、より大きな支配を受け入れている。クモの巣は我々にぴったりと合っていて、捕まっていても結構快適なのである」という意見には同感。現在は、データを集め、人間に問われたことに応えることしかできないコンピュータは、世界中の知識を内包した後、自ら問いを発し、考えてゆく"iGod"へと進化してゆくのだろうか?■ネットワークがプロセッサと同じくらい速くなったとき、コンピュータは空洞化して、ネットワーク全体に広がるだろう(エリック・シュミット)■ワールドワイドコンピュータが作りだした多様性の文化は、じつは凡庸の文化であることがいずれわかるだろう。何マイルもの広がりがありながら、わずか一インチの深さしかない文化だ
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