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スリーピング・ドール の商品レビュー

3.9

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2009/10/04

ライムシリーズのスピンオフ作品です。ライムが科学捜査の第一人者だとしたら、本書の主人公キャサリン・ダンスはキネシクスの第一人者だ。キネシクスとは、会話や表情、ボディランゲージなどを観察して分析する科学のこと。ダンスのまたの名は『人間嘘発見器』。彼女と対決するのは、”マンソンの息子...

ライムシリーズのスピンオフ作品です。ライムが科学捜査の第一人者だとしたら、本書の主人公キャサリン・ダンスはキネシクスの第一人者だ。キネシクスとは、会話や表情、ボディランゲージなどを観察して分析する科学のこと。ダンスのまたの名は『人間嘘発見器』。彼女と対決するのは、”マンソンの息子”の異名を持つ、他人を操る天才ダニエル・ペル。 ダンスの人間的側面を描くために彼女の家族や恋愛が語られるが、どうも冗長だ。ディーバーお得意のどんでん返しもいつもの切れがない。

Posted byブクログ

2009/10/07

主人公は違えど、やっぱりジェフリーという感じです。 どんでん返しやら、さすがの尋問やら…読み応えたっぷりです! 捜査官としての面だけでなく、普通に母親やってたり、恋をしてみたり…そういう部分があるから飽きずに読めるんだと思います。 それにしても、こういうペルのような犯人は、やはり...

主人公は違えど、やっぱりジェフリーという感じです。 どんでん返しやら、さすがの尋問やら…読み応えたっぷりです! 捜査官としての面だけでなく、普通に母親やってたり、恋をしてみたり…そういう部分があるから飽きずに読めるんだと思います。 それにしても、こういうペルのような犯人は、やはりリンカーン・ライムよりもキャサリン・ダンス向きなのかなぁと思いました。

Posted byブクログ

2011/07/31

キャサリン・ダンスが主人公。良かった。アメリア&ライムもちょっと出番あったし。そして、得意のどんでん返し。はやり期待を裏切りません。カルトっていうか、マインドコントロールでしょうね。私的には、ちょっと過去に痛い想い出があるので、心の動揺がキツイです。うう。でも、なんか、勉強になり...

キャサリン・ダンスが主人公。良かった。アメリア&ライムもちょっと出番あったし。そして、得意のどんでん返し。はやり期待を裏切りません。カルトっていうか、マインドコントロールでしょうね。私的には、ちょっと過去に痛い想い出があるので、心の動揺がキツイです。うう。でも、なんか、勉強になりました。コントロールする方の気持ち、コントロールされる方の気持ち、離れた後の感情とか。ありがとうございます。今年1位かな?

Posted byブクログ

2012/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

8年前の一家惨殺事件の犯人・カルト集団の指導者ダニエル・ペルが脱獄した。捜査の指揮を執ることになったのは、尋問のスペシャリストキャサリン・ダンス捜査官。巧妙に警察を欺き逃走するペルを追い詰めていくが…。リンカーン・ライムシリーズの『ウォッチメイカー』で登場したダンスが主人公のスピンオフストーリー。前半はカリフォルニア州捜査局(以下CBI)の面々やダンス周辺の環境になかなか馴染めず、読むのにちょっと苦労した。途中、ここに鑑識のプロ集団「ライム・チーム」がいたら…と思うこともしばしばあった。捜査網は犯人に迫るものの、寸でのところで逃げられてしまいヤキモキさせられる。後半、○○の家に急行したダンス達にペルの脅威が及び、もはやこれまでというところでダンスの武器(言葉)によって危機回避。ダンスの本領発揮。このとき8年前の事件の真相がダンスの推理によって明らかにされると、冷徹非道にしか見えなかったペルが滑稽に思えてしまうから不思議だ。『スリーピング・ドール』に関しては期待以上のどんでん返し設定はなかった。…少女の証言は確かに新事実ではあったけど。それから○○が射殺されて、一件落着…かと思わせてまだ安心できない裏があるのはいいんだが、なんかこう…ぐぐぐっと惹きつけられるようなディーヴァー得意の引力が今回は味わえなかったのが残念。自分のテンションのせいかも(このところ長編続きだったから?)。最後の○○の死因についての疑問は、続きのための伏線なのか。ちょっと中途半端に尻切れトンボ感を残してしまった。(誤訳か著者のミスか、p412の1行目「リンダ」ではなく「レベッカ」の間違い?)

Posted byブクログ

2009/10/04

ジェフリー・ディーヴァーの本て読み始めると本当に止まらなくなるのだけど、それだけに時間に制約のある身だと辛い。 そういうわけでチマチマ読み進めていたんだけど、昨日我慢できずに午前5時までかかって読み終えました(笑) 漸くジェフリー・ディヴァーの手法に慣れてきたのか、今回はこれよ...

ジェフリー・ディーヴァーの本て読み始めると本当に止まらなくなるのだけど、それだけに時間に制約のある身だと辛い。 そういうわけでチマチマ読み進めていたんだけど、昨日我慢できずに午前5時までかかって読み終えました(笑) 漸くジェフリー・ディヴァーの手法に慣れてきたのか、今回はこれより前の作品と違って心底驚く犯人の登場、というのはなかったかな。 この人が怪しいな、みたいな人が順当に犯人だったので、ちょっと拍子抜けだったかも。 でも導入部分でどうなっていくのか全くわからないままぐいぐいと引っ張られていく感覚は健在だったし、ミステリ読んでるなぁ(*゚∀゚)=3っていう感じはした。 人間的魅力のあるキャラクターも多数登場していて、そういうところもやっぱり上手い。 日常描写に絡めて人となりをイメージさせたりとか、そういうミステリと関係ないようなトコも丁寧に書かれているのでお気に入りの作家さんなのです。 個人的に科学的根拠に基づいた“嘘を見破る能力”というのも興味深かった。 ちょっと人を見る目が変わりそうかも(笑)

Posted byブクログ

2011/07/16

ライムシリーズの魅力はあのホワイトボードに合ったのではないだろうか。ホワイトボードの中に書き込まれていく事実をライムと一緒ににらみながら一緒に推理していく気分。それが魅力だったのだろうか。このキャサリン・ダンスのキネシクスという尋問技術、それがあまり魅力的に感じない。犯人も最初か...

ライムシリーズの魅力はあのホワイトボードに合ったのではないだろうか。ホワイトボードの中に書き込まれていく事実をライムと一緒ににらみながら一緒に推理していく気分。それが魅力だったのだろうか。このキャサリン・ダンスのキネシクスという尋問技術、それがあまり魅力的に感じない。犯人も最初から殺人など平気な極悪非道なようでいてどうも何か違うなと思う。何がしたいんだこいつは、と気にかかるが、どうにもわからない。ダンスも母親として悩んだり、女性として悩んだりいろいろあるけど、あまりに優秀なのも共感できない。ディーバーらしくどんでん返しはあるのだが、なんとなく予想できたし、今回はちょっといまひとつだったかも。

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2009/10/04

ライムシリーズからのスピンオフ作品。ヒロインは、人間の所作や表情を読み解く「キネシスク」分析のスペシャリスト。何気ない動作の中にも彼女は目を光らせている。このシーンは多々登場するが、嘘を見破るための描写や解説はさほど気にならない。行為そのものが日常的なので、自然と興味を持って読ん...

ライムシリーズからのスピンオフ作品。ヒロインは、人間の所作や表情を読み解く「キネシスク」分析のスペシャリスト。何気ない動作の中にも彼女は目を光らせている。このシーンは多々登場するが、嘘を見破るための描写や解説はさほど気にならない。行為そのものが日常的なので、自然と興味を持って読んでいた。 相変わらずのストーリーテラーぶり。スピーディーな序盤や、頭脳明晰なカルトリーダーなど、読者を型にハメるファクターには事欠かない。先の展開が読めず、かと言って同じポイントを停滞するわけでもなく、一歩ずつ着実に犯人に近づいていくプロセスにページを繰る手が止まらない。ダンスをはじめ、異なるタイプの女性たちが、作中で「成長」していく様に注目するのも面白いだろう。真の「スリーピング・ドール」とは誰なのか? 犯人が複雑な行動をとるたびに謎も増えていく。どの謎に焦点を絞って読むかは読者次第。その答えはシンプルには読ませてくれない。サプライズに慣れてきた私は、その「解答」よりも、「手法」に面白味を感じるようになってきた。連覇があるかどうかわからないが、年末のランキングに食い込んでくるのは確実。もちろん、ライムのカメオ出演もありますよー

Posted byブクログ

2011/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

楽しみにしていた本書。やはりディーヴァーの面目躍如、どんでん返しの超絶技巧が冴えわたっていた。 読者に対して、何度となく繰り出される軽いジャブ。ダメージこそ少ないが、その度にハッと驚かされた。しかし、そのパンチに気を取られていたら、隠されていた強烈なストレート・パンチを食らうこととなった。またしても二転三転では済まない真相の足元に跪かされ、ノックアウトされた。 本書は、大人気のリンカーン・ライム・シリーズ第7作『ウォッチメイカー』に登場し捜査を助けた、キャサリン・ダンスを主人公にしたスピン・オフ作品。 彼女はカリフォルニア州捜査局捜査官で、人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析のスペシャリスト。脱獄、逃走した、凶悪犯ダニエル・ペルを追う。犯人ペルは他人をマインド・コントロールする天才。天才同士の頭脳戦が展開される逃亡と追跡の極上エンターテインメントである。 この作品の主人公キャサリン・ダンスは、すでに人気を確かなものとしているシリーズの主人公リンカーン・ライムと対照的に描かれている。物的証拠に重点を置くライムに対して、尋問とボディランゲージ分析に重点を置くダンス。微細な証拠品から犯人を追い詰めるライムに対して、犯人の深層心理を読み取り追い詰めるのがダンスである。舞台もライムのニューヨークに対して、ダンスはカリフォルニアだ。キネシクス能力を武器として悪に挑む新たな女性捜査官の登場に拍手を送りたい。 それにしても、ディーヴァー作品にはいつも同じような感想を書いてしまう。どうしても、「どんでん返し」の見事さばかりに眼がいきがちだが、もちろん素晴らしいのはどんでん返しだけではない。登場人物たちの生活背景、心理描写などにもページを費やし、人間ドラマとしての面もしっかりと描き込まれている。それが物語に厚みを与え、ミステリ要素と相まって最高の娯楽作品にしていることは間違いない。 こう書いてくるといいことだらけなのだが、あえて不満な点をあげると、ややどんでん返しテクニックが鼻につくように感じだしたことか。ただそれは、私がリンカーン・ライム・シリーズ7作、短篇集1作、そしてこの『スリーピング・ドール』1作の計9作をあまり間を置かずに一気に読んできたせいかもしれないが……。 ディーヴァー作品はこの『スリーピング・ドール』が初めてという方なら、何の問題もなくディーヴァーのテクニックに翻弄される幸せを得られることだろう。

Posted byブクログ

2009/10/04

ディーヴァー作品はやっぱり面白い。 今回はストーリーもさることながら、主役のキャサリン・ダンスのキャラクターの描写(音楽好き、料理が苦手、iPodを離さない、靴マニア)の細かさと、モントレー郡の土地の美しさがとても印象的だった。 自分も靴マニアなので、その辺のディテイルだけでぐっ...

ディーヴァー作品はやっぱり面白い。 今回はストーリーもさることながら、主役のキャサリン・ダンスのキャラクターの描写(音楽好き、料理が苦手、iPodを離さない、靴マニア)の細かさと、モントレー郡の土地の美しさがとても印象的だった。 自分も靴マニアなので、その辺のディテイルだけでぐっとストーリーに入り込めるのです。

Posted byブクログ

2011/08/03

リンカーン・ライム・シリーズからスピンオフした「キネシクス」分析の専門家、キャサリン・ダンスが主人公の作品。とはいえ「ウォッチメイカー」は未読なのですが・・・。どんでん返しはいつものこと。読んでいて裏切られる快感にひたっていれば楽しい一冊。今回は、ダンスと息子ウェスとの関係に代表...

リンカーン・ライム・シリーズからスピンオフした「キネシクス」分析の専門家、キャサリン・ダンスが主人公の作品。とはいえ「ウォッチメイカー」は未読なのですが・・・。どんでん返しはいつものこと。読んでいて裏切られる快感にひたっていれば楽しい一冊。今回は、ダンスと息子ウェスとの関係に代表されるように、家族について考えさせられる作品でもあります。シリーズ化を希望します。さて、「ウォッチメイカー」を探してこないと。

Posted byブクログ