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スリーピング・ドール
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/10/10 |
JAN | 9784163274706 |
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スリーピング・ドール
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商品レビュー
3.9
66件のお客様レビュー
クローザーって海外ドラマがあって、それがすごく好きで。 今や刑事ドラマってあらゆるパターンがあるが、これはドンパチやカーアクションはそれほどでもなく、証拠を中心に科学捜査がメインでもない。一人の女性捜査官が容疑者のウソを見抜き、自白させる。当然相手も巧妙に嘘を隠そうとするわけだか...
クローザーって海外ドラマがあって、それがすごく好きで。 今や刑事ドラマってあらゆるパターンがあるが、これはドンパチやカーアクションはそれほどでもなく、証拠を中心に科学捜査がメインでもない。一人の女性捜査官が容疑者のウソを見抜き、自白させる。当然相手も巧妙に嘘を隠そうとするわけだから、取調室という狭い空間での会話を中心に駆け引きが行われ自白に至る、というプロセスが見もの。 このドラマのもとになったのが本作である。 著者のリンカーン・ライムのシリーズを読まなくなったのは、”どんでん返しが過ぎる”ので、ちょっとありえない、ファンタジーな感じになってしまうから。 本作も。。。何度も。ぎりぎり許容範囲でした。 どんでん返し好きにはおすすめです。
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キャサリン・ダンスシリーズ。リンカーン・ライムシリーズのスピンオフ。カルトの元リーダーのペルが脱獄し、ダンスが「キネシクス」を活用し追跡する。自らの利益のためなら無関係な人の殺人も厭わないペルは洗脳のスペシャリストで、脱獄したにもかかわらす何故か近場に潜んている。リンカーンシリー...
キャサリン・ダンスシリーズ。リンカーン・ライムシリーズのスピンオフ。カルトの元リーダーのペルが脱獄し、ダンスが「キネシクス」を活用し追跡する。自らの利益のためなら無関係な人の殺人も厭わないペルは洗脳のスペシャリストで、脱獄したにもかかわらす何故か近場に潜んている。リンカーンシリーズとはちがい犯人の心理と行動を分析する捜査方法は他作品の刑事物と似通っているが作者のどんでん返しがこの作品を唯一のものにしていると思う
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☆5つ=面白いという評価をしている人もひじょうに多い作品であることはじゅうぶん承知の上での読後の正直な私の感想。 「もう、ディーヴァーはしばらくいいかな」 2段組みの超大作だが、私にはななめ読みで十分だった。 本書はリンカーン・ライムの「ウォッチメイカー」で初登場した“人...
☆5つ=面白いという評価をしている人もひじょうに多い作品であることはじゅうぶん承知の上での読後の正直な私の感想。 「もう、ディーヴァーはしばらくいいかな」 2段組みの超大作だが、私にはななめ読みで十分だった。 本書はリンカーン・ライムの「ウォッチメイカー」で初登場した“人間嘘発見器、尋問の天才”と異名されるキャサリン・ダンスを主役に据えた初のシリーズものだ。 彼女の武器は、容疑者や証人のボディランゲージや言葉遣いを観察、分析して心理的に真相を暴いていく科学技術=キネシクスである。 「ウォッチメイカー」のときはそれがとても興味深く思えたが、本書ではその伝家の宝刀=キネシクスの見せ場は脇役として登場していた「ウォッチメイカー」と変わりないように思った。 今回は脇役じゃなく主役なんだから、それではとっても物足りない。 それなのにこの本はとにかく長いのだ。 忍耐を必要とするほどに長いのだ。 なぜ長いのか。 事件とは直接関係のないキャサリン・ダンスの私生活の描写が多すぎるから。 おそらく新たな女性主演登場人物ということで、作家であるディーヴァーさんは彼女の家庭環境から職場の人間関係に至るまで念入りにそのキャラクターを造ったんでしょう。 だからって、それ全部を語ってくれなくていいわ~。 この人がギターがうまいとか、正直どうでもいいわ~。 そういう描写がひじょうに多いので、事件そのものに集中できない。 事件自体は「他人をコントロールする天才カルト教主との攻防」という、けっこうおもしろいものなのに。 また、タイトルも失速させる理由の一つだと思う。 タイトルなんだから、それってものすごく重要なものと期待するじゃない。 たしかにそのおかげで真相に近づけるわけだけど、うーん、でもストーリーの中心とは遠すぎると思う。 またディーヴァーさんの代名詞となっている“どんでん返し”についても不満が残る。 今回は残りページの具合から、あ、ラスボス、ほかにいるね、とわかってしまうし、そのラスボスだって、これ、どうなの? 体よく情報を隠されていただけなんじゃないの、それって“ズル”なんじゃないのと思わなくもない。 そもそも“どんでん返し”であっといわせるためには、途中で情報を漏らさず伝えておくべきで、その情報を思わぬ方法で回収されるからこそ“どんでん返しであっと驚く”が成立するわけだから。 操っていたつもりのはずが逆に操られていたという構図はなかなか読ませたので、そこでやめておけばよかったのに…。 ディーヴァーものなんですよ、いいですか、このままでは終わらせませんよ、もういっちょいきますよ、どんでん返し、みたいなのが鼻についてしまった。 マインドコントロールされていた女性たちが、最後に見せる自分を取り戻した姿の描写はよかったし、ほかにも読ませるシーンはなくはないのに、全体的にとっても残念でならない。 なんかバランスというかまとまりが悪いというか。 それにしても、今回「翻訳者ってすごいんだな~」と感心した。 ディーヴァーは池田真紀子さんがずっと訳されていると記憶しているが、そしてあとがきで賛辞を贈られているが、「またこの展開か~」とか思わないんだろうか。 私は文字通り「ページターナー」だったディーヴァーの昔が懐かしい…。
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