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スリーピング・ドール の商品レビュー

3.9

66件のお客様レビュー

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2012/06/16

リンカーン・ライムシリーズ『ウォッチメーカー』で 登場したキャサリン・ダンスを主人公としたスピンオフ作品。 ダンスは人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。 待ちに待って読んだせいもあり、超面白かった!! 最初からダニエル・ペルという男を追うとわかっているのですが ...

リンカーン・ライムシリーズ『ウォッチメーカー』で 登場したキャサリン・ダンスを主人公としたスピンオフ作品。 ダンスは人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。 待ちに待って読んだせいもあり、超面白かった!! 最初からダニエル・ペルという男を追うとわかっているのですが それでもドキドキは止まらない! ペルも知能犯なのでそこら辺の対決が見もの。 作者お得意のジェットコースター的な流れよりは 畳み掛けるような驚きの連続にすっかり最後までだまされました! ガッツリミステリーを読みたい方はぜひ!!

Posted byブクログ

2012/02/13

キャサリン・ダンス捜査官のシリーズ第一作。仕草や表情を読み解く技術「キネシクス」の専門家である。 ライムシリーズの『ウォッチメーカー』に登場していたキャサリン。物証命のライムシリーズにあって、対人のプロフェッショナルであるキャサリンとその技術は 素晴らしい存在感を放っていた。大い...

キャサリン・ダンス捜査官のシリーズ第一作。仕草や表情を読み解く技術「キネシクス」の専門家である。 ライムシリーズの『ウォッチメーカー』に登場していたキャサリン。物証命のライムシリーズにあって、対人のプロフェッショナルであるキャサリンとその技術は 素晴らしい存在感を放っていた。大いに期待して読んだのだが…。 ライムシリーズに比べ(どうしても比べてしまう)、緊張感やスピード感が薄い。犯人の質が低い。そのためか、この長さをちょっと重たく感じてしまう。 鑑識は証拠の収集・分析・同定をし、その意味を判断する。証拠が故意に残されたものか、過失によって残されたものかについても検討する。いろんなプロセスがあるのだ。対してキネシクスは、ほぼ瞬時に答えが出てしまう。魔法のようにおもしろいところではあるが、逆に1冊持たせるのは難しいのかも。短編向きの探偵か。 とはいえ、ある程度はおもしろい。次回作も読んでみたい。

Posted byブクログ

2012/01/22

 ジェフリー・ディーヴァー著、キャサリン・ダンスシリーズの1作目であるスリーピングドール。ディーヴァーの作品は車椅子に乗った四肢麻痺の患者であり敏腕科学捜査官でもあるリンカーン・ライムが主人公であるシリーズが有名だ。今作はライムシリーズからスピンアウトしたキャラクター、キャサリン...

 ジェフリー・ディーヴァー著、キャサリン・ダンスシリーズの1作目であるスリーピングドール。ディーヴァーの作品は車椅子に乗った四肢麻痺の患者であり敏腕科学捜査官でもあるリンカーン・ライムが主人公であるシリーズが有名だ。今作はライムシリーズからスピンアウトしたキャラクター、キャサリン・ダンスが主人公となる。  キャサリン・ダンスは人間の表情や所作を分析するキネクシス分析の天才だ。ライムが犯罪現場に残された僅かな微細証拠物件をもとに犯人を暴き立てるのに対し、ダンスは犯人や証人の表情や表層動作を分析し事実を導き出していく。中でも尋問者から真実をひねり出すまでの戦略が見物だった。被尋問者の人格のパターンを分類し、それに見合った人格で尋問に挑み事実を導きだしていく。また相手が認識していない事実まで導き出す手法も心理学を基に考えだされたキネクシス分析ならではと感じた。  さて作品の舞台だが、ライムシリーズが東海岸のニューヨークを舞台としていたのに対し、ダンスシリーズの舞台は西海岸のカリフォルニアとなる。サンフランシスコの南に位置するモントレーとサリナスを舞台にして物語が進んでいくことになる。カリフォルニアということで常夏で明るく活発な情景を想像していたが、意外にも寒々しい場所として描かれていた。ディーヴァーはサリナスに架空の刑務所を設けて、そこに収監されているカルト犯罪者であるダニエル・ペルをダンスの相手としてしつらえている。ダンスは起訴されているペルの裁判の尋問を担当することになり、尋問直後にダニエルペルが脱走することになる。物語は、殺人や犯罪を繰り返しながら逃走するペルと共犯者、それを追うダンスと同僚、関係者の追走劇がメインになり、脱走から結末までの1週間の出来事が各章として構成されている。  また本作ではライムシリーズの趣と異なる点としてアメリカ人女性の仕事、家庭、子育て、恋愛、サクセスストーリーを扱っている。これは作中でも登場するアメリカで流行した「SEX AND THE CITY」を意識しているようにも感じられた。  カルト犯罪者であるダニエル・ペルは資産家を惨殺した罪で投獄されていたわけだが、他の犯罪者とは違い自らの手は汚さず身の回りの人間の心理を巧みに利用しコントロールすることで犯罪を達成する。その点でペルとダンスの心理合戦は見物だった。  また冒頭で書いたようにライムシリーズのウォッチメイカーでダンスが初めて登場している。ディーヴァーはこの作品でダンスを試験的に登場させ、評判が良ければダンスシリーズとして発表しようと考えていたらしく、結果として好評を得たダンスシリーズが発表されたという経緯があるようだ。  ディーヴァーの作品らしくどんでん返しが用意されており期待通り楽しむことができた。次作のロードサイドクロスは既に発表されているようなので、こちらも楽しみにしている。

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2011/12/04

ジェフリー・ディーバーのキャサリン・ダンスシリーズ。物証ではなく 人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析で犯人に迫る。このところ鑑識系ばかり読んでたので結構新鮮だった。でも、人が絡む分どんでん返しの切れは、リンカーン・ライムにはおよばないか。。続編も読んでみよう。

Posted byブクログ

2011/10/07

面白かった。 2段組 540ページ の大作ですが、なかだれすることなく、最後まで一気に読ませる。 脱走した凶悪犯と捜査官の頭脳合戦を基軸に、スピーディーに展開する。登場人物の描写も豊か。

Posted byブクログ

2011/09/18

全身不随の犯罪捜査科学者リンカーン・ライムシリーズからのスピンオフ作品。カリフォルニアの州捜査局所属のキャサリン・ダンスは、キネシクスという相手のしぐさ、動作から表出される潜在的感情を読み取りながら操作する専門家。 一家惨殺事件の犯人で、オカルト的集団のリーダーが、刑務所から逃...

全身不随の犯罪捜査科学者リンカーン・ライムシリーズからのスピンオフ作品。カリフォルニアの州捜査局所属のキャサリン・ダンスは、キネシクスという相手のしぐさ、動作から表出される潜在的感情を読み取りながら操作する専門家。 一家惨殺事件の犯人で、オカルト的集団のリーダーが、刑務所から逃亡。かつての愛人たちは、彼の逃亡とどうかかわつているのかというスピーディーなサスペンスもの。モンテレ―半島という美しい風景の中での緊迫した事件。正直、地図と絵葉書片手に読むと良かったような気がする。

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2011/08/04

人の言葉から嘘や真実を見極める力を持つ主人公、キャサリン。そして、そんな彼女の言葉で操られることを脅威に思う犯人。 他人をコントロールし、自分自身をコントロールしようとする人間。自分の脅威となる人間を排除し、自分の力がすべての範囲に及ぶようコントロールしようとする。 でもそん...

人の言葉から嘘や真実を見極める力を持つ主人公、キャサリン。そして、そんな彼女の言葉で操られることを脅威に思う犯人。 他人をコントロールし、自分自身をコントロールしようとする人間。自分の脅威となる人間を排除し、自分の力がすべての範囲に及ぶようコントロールしようとする。 でもそんなこと1人の人間にできるわけない。 それでも、人間がそういう力を持とうとする気持ちはわかる気がする。

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2011/06/28

リンカーン・ライムシリーズに登場した「歩く嘘発見器」、キャサリン・ダンス捜査官を主人公とするスピンオフ作品。すでに続編にあたる「ロードサイド・クロス」も出ているので、これ自体が新しいシリーズといっていい。いささか尻すぼみの感はあるけれど、久しぶりにディーヴァーならではの「大どんで...

リンカーン・ライムシリーズに登場した「歩く嘘発見器」、キャサリン・ダンス捜査官を主人公とするスピンオフ作品。すでに続編にあたる「ロードサイド・クロス」も出ているので、これ自体が新しいシリーズといっていい。いささか尻すぼみの感はあるけれど、久しぶりにディーヴァーならではの「大どんでん返し」が楽しめる。昨今のリンカーン・ライムシリーズには食傷していたので、なんつうか新鮮な気分で読めます。リンカーン・ライムシリーズには魅力的なキャラクターが揃っているので、スピンオフのネタには事欠かない。個人的には、変装&潜入捜査の達人「カメレオン」ことフレッド・デルレイを主人公にしたハードボイルドを切望するものである。

Posted byブクログ

2011/04/23

キャサリン・ダンスの方の物語でした。 心理戦ってドキドキするけど好き。 そして自分は意外と騙されるタイプかも・・・。いや、大丈夫かな・・・。 騙されてることに気が付くけど、どうしようもなくなってるっていう、ジェニータイプかもなぁ。

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2011/02/19

人間の所作や表情を読み解き、嘘や秘密に気付くキネシクス分析の才を持つ捜査官キャサリン・ダンス。彼女がメインとなるシリーズの第1作。一家惨殺事件の首謀者でカルト教団の指導者ダニエル・ペルが脱獄逃亡。他人の心を操るペルを緻密な分析と飛躍!で追い詰めていくダンス。ハイスピードの展開と幾...

人間の所作や表情を読み解き、嘘や秘密に気付くキネシクス分析の才を持つ捜査官キャサリン・ダンス。彼女がメインとなるシリーズの第1作。一家惨殺事件の首謀者でカルト教団の指導者ダニエル・ペルが脱獄逃亡。他人の心を操るペルを緻密な分析と飛躍!で追い詰めていくダンス。ハイスピードの展開と幾度ものドンデン返しの警官小説。厚さ3センチ、二段組、500ページ超え。読みごたえアリ。読む楽しさアリ。読後感、良好。

Posted byブクログ