1,800円以上の注文で送料無料

議論の余地しかない の商品レビュー

4.1

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/11/11

森博嗣さんの撮影した写真と、小説の引用をクロスさせた「フォトエッセイ」。自分の好きな言葉、見逃していた言葉が写真と、作者の解説や一言とともに掲載されています。 小説の中で見つける自分の好きな言葉の欠片とはまた違う印象を受けるのが、映像の面白いところです。 引用すると、「引用の引用...

森博嗣さんの撮影した写真と、小説の引用をクロスさせた「フォトエッセイ」。自分の好きな言葉、見逃していた言葉が写真と、作者の解説や一言とともに掲載されています。 小説の中で見つける自分の好きな言葉の欠片とはまた違う印象を受けるのが、映像の面白いところです。 引用すると、「引用の引用」になってしまうので、省略しますが 脚が速いこと、記憶力が優れていることなどは、機械や道具などの手助けによっていくらでも補える中で、人間の真の価値とは「研ぎ澄まされた思考」だけだという『有限と微小のパン』の引用が特にお気に入りです。 自分の思考がすっとまとまる瞬間って気持ちいいよね。

Posted byブクログ

2012/03/05

再読2冊目。この本は作者の著作から文を切り出してコメントと写真を追加した文集。巻末には糸井重里さんのコメントあり。 これは実際に目で見ないと良さはわからないので個人的お気に入り文を一つ引用。 「天才は計算をしても答えを出さない。彼らは計算式そのものを常に持っている。我々は答えしか...

再読2冊目。この本は作者の著作から文を切り出してコメントと写真を追加した文集。巻末には糸井重里さんのコメントあり。 これは実際に目で見ないと良さはわからないので個人的お気に入り文を一つ引用。 「天才は計算をしても答えを出さない。彼らは計算式そのものを常に持っている。我々は答えしか持たない。これが天才と凡人との差です。」 ーなににつけても、反対か賛成か、好きか嫌いか、を決めようとする。どうして決める必要があるのか。反対の時も賛成の時もある。好きなところも嫌いなところもある。ありのままに受け入れることがなぜできないのか。つまりは煩わしいから、決めてしまいたいのである。

Posted byブクログ

2012/01/05

改めて森氏のセンスが好きだと思った。 シンプルにテーマを伝えてくれる感じがすごく好き。 タイトルも大好き。 解説の"森先生は"消費の達人"にかなり納得。定期的に読んで視点を柔軟にしたくなります。

Posted byブクログ

2011/10/05

久しぶりに森博嗣を読むと、頭の中にミントの葉っぱを散らしたような気分になる。 そうそう、こういう気分が味わいたかったんだ。新鮮なんだけど、どこか懐かしい。 そういうわけで、定期的に森博嗣を読まないと、私が私じゃないような。 きっと、すべて、幻想だろうけれど。 森博嗣という人に興味...

久しぶりに森博嗣を読むと、頭の中にミントの葉っぱを散らしたような気分になる。 そうそう、こういう気分が味わいたかったんだ。新鮮なんだけど、どこか懐かしい。 そういうわけで、定期的に森博嗣を読まないと、私が私じゃないような。 きっと、すべて、幻想だろうけれど。 森博嗣という人に興味のないひとには、何の意味もないであろう本著。歴代の小説の中から、格言のようにして一節が抜き出される。そこに付随する、彼自身が撮った写真。つけられるタイトル。短く付け加えられたコメント。それに価値を見いだせないのであれば、この本の意味はなくなってしまうと思う。それでも、いい。 不思議な立ち位置にある本だと思う。

Posted byブクログ

2011/07/18

森博嗣の作品から言葉を集めて写真とタイトルをつけた本作。 なかでも、「『素直に』『慌てるな』『怖がるな』」は、わたしも先生に言われたことのある言葉で、個人的に心に残っています。 この3つはすごく汎用性のある言葉であり、手順なんですよね。 他にも心に残る言葉がたくさん見つかる本です...

森博嗣の作品から言葉を集めて写真とタイトルをつけた本作。 なかでも、「『素直に』『慌てるな』『怖がるな』」は、わたしも先生に言われたことのある言葉で、個人的に心に残っています。 この3つはすごく汎用性のある言葉であり、手順なんですよね。 他にも心に残る言葉がたくさん見つかる本です。

Posted byブクログ

2011/06/24

「正解とは、真実とは、本人が最も納得できる仮説にほかならないのです」(『地球儀のスライス』より)。著者が撮影したスタイリッシュな写真に、小説からの引用とメッセージをクロスさせた、「森ワールド」を立体的に堪能できるフォトエッセィ。なくしてしまった時間と、忘れてしまった気持ちに出会え...

「正解とは、真実とは、本人が最も納得できる仮説にほかならないのです」(『地球儀のスライス』より)。著者が撮影したスタイリッシュな写真に、小説からの引用とメッセージをクロスさせた、「森ワールド」を立体的に堪能できるフォトエッセィ。なくしてしまった時間と、忘れてしまった気持ちに出会える一冊。

Posted byブクログ

2011/06/19

これまでの森作品からの抜粋一言集。 迷いない一言一言が深くて、重くて、単純で、簡潔。 鞄に忍ばせておきたい一冊。

Posted byブクログ

2011/06/01

いくつかの著作から言葉を引っ張り出して写真と一緒に仕上げた本。 最初は森さんの写真を見て何とも思わなかったが、最近は段々ピンときた感じになった。 この人の思考は揺るぎなくて、好き。

Posted byブクログ

2011/03/26

森作品に共通して言えることではあるのだが、とりわけこの作品のタイトルはお気に入り。 意味とか理由とか吹き飛ばす程の語感の良さとひねくれ具合が素晴らしい。

Posted byブクログ

2010/10/07

何度でも読める。 常に些細な言葉の端々を思考していないと、こういう議論には至らないと思う。 下手な哲学書よりも身近な言葉で、頭の奥にあるもやもやを吹っ飛ばされる感じがする。 ページいっぱいに載った写真も、所謂「きれいなもの」とか「珍しいもの」ではなくて「あっ、あれをこう撮ったの...

何度でも読める。 常に些細な言葉の端々を思考していないと、こういう議論には至らないと思う。 下手な哲学書よりも身近な言葉で、頭の奥にあるもやもやを吹っ飛ばされる感じがする。 ページいっぱいに載った写真も、所謂「きれいなもの」とか「珍しいもの」ではなくて「あっ、あれをこう撮ったのか」というなんだか気持ちのいいわけわからなさである。

Posted byブクログ