私という運命について の商品レビュー
亜紀と義理の母親との温泉道中が一番好きな場面ですが、エピソードで印象に残っているのは田中角栄。 ページレイアウトがベタだけどドラマのように展開するので、初見はドキドキした。2回目以降は主人公2人以外の人生も興味を持ってより深く読める。 JUJUの春雪を聴きながら年1回は読みたい本...
亜紀と義理の母親との温泉道中が一番好きな場面ですが、エピソードで印象に残っているのは田中角栄。 ページレイアウトがベタだけどドラマのように展開するので、初見はドキドキした。2回目以降は主人公2人以外の人生も興味を持ってより深く読める。 JUJUの春雪を聴きながら年1回は読みたい本。
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主人公にどっぷりはまって感情移入してしまう私には、ものすごく感動した作品でした。「選ばなかった未来なんかどこにもない」という一説は、「あの時ああしとけば良かった」と思うことが多い自分には、痛かった。 それにしても最後の最後、本当に悲しかった。
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亜紀の29-40歳までが語られる。わたしは27歳だから、これから歩んでいく道なのかなと思いながら読んだ。 女性の10年って、すんごく濃密なんだ。特にこの結婚、出産が絡む年代は。 運命の赤い糸を信じるほどロマンチストではないけど、こういうお話も悪くない。本みたいな綺麗な愛情が本当に...
亜紀の29-40歳までが語られる。わたしは27歳だから、これから歩んでいく道なのかなと思いながら読んだ。 女性の10年って、すんごく濃密なんだ。特にこの結婚、出産が絡む年代は。 運命の赤い糸を信じるほどロマンチストではないけど、こういうお話も悪くない。本みたいな綺麗な愛情が本当にあればな、とは思う。 にしても登場人物みんな手紙書きだかりだし、うまいこと手紙書くよねえ。それも時代?今だったらLINEかメールなのか。手書きの手紙の方が味があるのは間違い無いけど。
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紆余曲折ありながらも女性が自分の運命を受け入れるまでの10年間の話。 表面的には人生の大きなうねり(運命)を時代背景も合わせてテンポ良く描いてみせた、ショート版一代記のような雰囲気だが、ストーリー的にはたった10年で悲劇の連続だし受け入れ難い…
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29歳から40歳という女性の生き方に変化が大きい時の中で亜紀という女性の波乱万丈すぎる。物語の中で社会情勢や事件、災害なども盛り込まれていて年齢的に同じ時代を思い出しながら読んでしまった。元週刊誌記者という著者だということにも納得。哲学的な文章だったり、時系列が分からなくなって読...
29歳から40歳という女性の生き方に変化が大きい時の中で亜紀という女性の波乱万丈すぎる。物語の中で社会情勢や事件、災害なども盛り込まれていて年齢的に同じ時代を思い出しながら読んでしまった。元週刊誌記者という著者だということにも納得。哲学的な文章だったり、時系列が分からなくなって読み返したりも苦ではなかった。亜紀という女性の人生の中で一番濃い10年がこの物語で語られている。それでも40歳以降の人生はまだまだ長いはず。
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とにかく最初から惹き込まれた。 亜紀と自分が重なる部分もあったりして続きが気になってどんどん読み進めた。 最後の章を読んでいる時、ずーっとザワザワしてて、、やっぱりって思って、、涙が止まらなかった。 そうなる気はしてたけど、、そうならないで欲しかった。 でも好きです。 人に薦めたくなる本です。
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人との出会いと別れ、転勤や出世、病気や事故、災害、 身近な人との死別、結婚… 運命に翻弄される女性の29歳から40歳までの物語。 白石一文さんて、女性の心理をすごく上手に描くけど、これって男性も読むのかなー。やっぱり女性の読者が多いのかな? 自分の人生って、運命に左右されている...
人との出会いと別れ、転勤や出世、病気や事故、災害、 身近な人との死別、結婚… 運命に翻弄される女性の29歳から40歳までの物語。 白石一文さんて、女性の心理をすごく上手に描くけど、これって男性も読むのかなー。やっぱり女性の読者が多いのかな? 自分の人生って、運命に左右されているのか?それとも自分で選びとっているのか?ということを考えさせられる物語です。自分で選びとろうと思ってもどうしようもないこともあるし、「これって運命かも!?」と直感的に感じるようなこともある。私はこれまでの自分の人生を、自分の力で選び取ってきたものだとは思わない。 でもただ運命に流されてきただけだとも思わない。 運命というのは、ただぼんやりと出会って受け入れるだけではなく、めぐり会った運命を自分の手で掴み取り、それを自分の手で守り通してこそ自分のものになる、ということなのかな。 とても感動できる物語だったんだけど、もうちょっと違う終り方にしてほしかったので☆4つです…。
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長い。長すぎる。 読んでも読んでも終わらない。 素敵なセリフや言葉がたくさん散りばめられた作品なのにとにかく長い。 主人公が元々過去を振り返りうだうだ言ってる所が多く、 康と結婚する辺りでもう飽き飽き。 そこからはもう中身が見えていて斜め読み。 女の人生をなんだと思ってるんだ?感が否めない… 酷評すぎて申し訳ない。
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長かった。丸一日かかった。読んだこと誰かに言いたいけど、誰かに言うのは深読みされるからまたそのうちだ。 人生として色んな人の考えが会って参考になるところもあった。 運命とは大きな流れのようなものでなかなか抗えるものではない、だからといってただ流されているのも弱すぎる。 流れ方の舵を取る、自分のことは自分で選択したという自信が重要ではないか。 個人としては結婚破棄は絶対許されない、じっくり時間をかけて付き合ってきて 結婚しようという段階で「なんか違う」というのは許されるのか。 自分が恋愛は結婚とつながるという認識だからそう思うのだろうか、つながらないという認識なら問題はない出来事かもしれない どちらにしろそこに大きな認識違いがあるような付き合いはするべきではない。→結婚を前提にお付き合いする。という共通認識の重要性 運命を見たと言うけど結局直感的にふと思っただけで、あたったのを思い出したに過ぎない。 福岡の人は両方共運命って言ったのに結婚しなかったし。 純平のだめなところは事故の後の考え方。法律を破ってまで自分に得をしようとして、それを相手にも共有しようとした。 極限でアドバイスを聞き入れないような姿からは、だめになったときに助けを受け取る人とは思えない。 結果オーライというのはありえない。 自分が死んだら相手には自由に生きて欲しい。あくまでも人はそれぞれの道を歩いている。 一緒に歩いている人は道が近いだけであって、決して同じ道ではない。 その中で限りなく近い道を、長い時間歩くのを結婚と呼ぶのではないか。 なのでずっと一緒に近くを歩けるのが理想だけど、道が別れたあとはまた自分なりの道を歩いて欲しい。 そこまで仕事に人生をかけないと考えるのは自由、それで仕事を回せるのなら。きっとそれだけではいけなくなる時が来るから。 人は仕事に力をかけている「ように見える」人にお願いしたくなるものだから。
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白石先生らしい死生観と愛情って感じの作品でした。 10年に渡る女性の人生物語なんですが、 白石一文らしく、仕事面ではある程度成功していて金銭面も地位もある大人の話です。好きだったはずなのに結婚を拒否した相手と紆余曲折の果て焼け木杭に火をつけて元の鞘に収めたりしてドラマチックな展開...
白石先生らしい死生観と愛情って感じの作品でした。 10年に渡る女性の人生物語なんですが、 白石一文らしく、仕事面ではある程度成功していて金銭面も地位もある大人の話です。好きだったはずなのに結婚を拒否した相手と紆余曲折の果て焼け木杭に火をつけて元の鞘に収めたりしてドラマチックな展開なんだけども、いつもながら力感のない柔らかな文章の所為でスルスルと落ち着いて読んでいられますね。その力感のなさが白石文学といいますかこの先生の特徴で、その緩やかに揺蕩うような文章の中に人を愛するということや愛する人を失うということ愛する人たちを残して死ぬこと、残された側の気持ちなどある種の普遍的な題材をスルッと読まされちゃって考えさせられちゃうのがいいんですよ。先生の作品もう十数冊は読みましたが、この作品も大好きな作品になりました。もっともっと白石文学に浸っていきたいと思います。
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