私という運命について の商品レビュー
2009年11月15日読了 1965年頃生まれの女性の主人公の30から40までの仕事、恋愛、結婚をめぐる物語。主人公は、30の時にプロポーズを受けるが、まだ結婚をするほどの決心ができず、そのプロポーズを断ってしまう。その後、33歳の時に結婚をしたいという相手と巡り合うが、その男...
2009年11月15日読了 1965年頃生まれの女性の主人公の30から40までの仕事、恋愛、結婚をめぐる物語。主人公は、30の時にプロポーズを受けるが、まだ結婚をするほどの決心ができず、そのプロポーズを断ってしまう。その後、33歳の時に結婚をしたいという相手と巡り合うが、その男性が起こした事故の際の様子を見て幻滅してしまい、その男性とは別れてしまう。その後、結婚とは縁のない生活をしていたが、昔の男性がガンにかかって、離婚したことを知り、再開を機にその男性と結婚をする。夫のガンの再発も防ぐことができ、子供もうまれて幸せな生活を送れるはずが、その男性が事故で亡くなってしまう。 女性の一生を追っていくというドラマ風のストーリーの割に、社会描写が詳しかったり、妙に説教くさく、理屈じみた文章が多くてその点はいまいちであった。もっとも、この小説の主題は、人の運命とは何か。人生は決断をして生きていくべきなのか、運命を受け入れるべきなのかというところ。物語にでてくるそれぞれの女性が語る運命感は、共感はできないまでも、一つの潔い生き方ではないかと思った。 男性であるうえ、人生は自分で決めて切り開いていくものという価値観の僕には、ストーリーに共感できなかった。女性が読んだり、もうすこし人生に諦念を持つ頃にはもっと内容をわかるのであろうか。 なんにせよ、今自分の周りでは大きな不幸もなく、元気に暮らしていることは本当に幸せなことなんだと思った。
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選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない。未来など何一つ決まってはいない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ。私たちは運命を紡ぎながら生きていく。 子供の発達を研究していて渡したが知ったのは、人間にとって最も大切なのは 愛されることだ、という点ですね。;愛することが...
選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない。未来など何一つ決まってはいない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ。私たちは運命を紡ぎながら生きていく。 子供の発達を研究していて渡したが知ったのは、人間にとって最も大切なのは 愛されることだ、という点ですね。;愛することが重要なのではなくて、愛されることが重要なんだと思います。だから、人と人との関係は、互いに愛し合う関係ではなくて互いに愛され合う県警でないと駄目なんだっていうきがします。
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何度も何度も読み返している一冊。 特に「選ばなかった運命は無く、選べなかった運命も無い」というフレーズには、救われてきた。 この本を読むたびに考えてしまうのが、Kさんという女性のこと。 (当たり前のこと、自分の姿とも重ね合わせてしまうけれど) ソウルメイトなのかと思ってしまう...
何度も何度も読み返している一冊。 特に「選ばなかった運命は無く、選べなかった運命も無い」というフレーズには、救われてきた。 この本を読むたびに考えてしまうのが、Kさんという女性のこと。 (当たり前のこと、自分の姿とも重ね合わせてしまうけれど) ソウルメイトなのかと思ってしまうくらい、共通点が多すぎるKさんと私。 きっと他の人から見たら、少し生き方が不器用で、 「どうしてそんな道を選択してしまうの? もっと自分を大事にすればいいのに...」と 思われてしまうタイプの人間だ。 確かに私たちは、結果的に遠回りする運命を選んでしまっているのかもしれない。 でも思う。 たとえ生まれ変わってやり直したとしても、きっと私たちはまた同じ選択をするのではないか、と。 以前までは、遠回りするばかりでなかなか目的の場所にたどり着けない自分が情けなかった。 だけど、今はそうは思わなくなった。 なぜなら私たちは、今の心に正直に生きているんだろうし、 運命という名の「自分の心」を紡ぎながら生きることができているんだろうから。 その時その時の「自分の心」に従うことが、人生において正しい選択なんだろうと 思うようになったことに起因しているのかな。 とにかく、ストーリーの完成度の高さは圧巻。 実際に起きた出来事(新潟中越地震など)と、フィクションの内容が混在しているけれど、 不自然な点はひとつもない。 ストーリーに矛盾がないので、 一点の曇りもないくらい晴れやかな読後感を得られる大事な一冊。
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結末は若干納得いかなかったのだけれど、物語の軸になる「運命」論に共感できる部分があった。 選ばない未来はない。胸にずしっとくる言葉だった。一つ一つの選択で私の人生は出来ていくんだな、と改めて認識させられた一冊でした。 年月が経過したら、また再読したい。
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09/11/17 説教くさい台詞多すぎ。物語の展開で言いたいことを 盛り込む伊坂幸太郎を少しでも見習ってほしい。 運命への考察は理解できるところもあるが、 いかんせん話の筋が悲劇に偏りすぎるし、 主人公の考え方がどうにも感情移入できない。
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息苦しい。じわじわと絞め殺されているかんじ。 私はこんな運命嫌だ。好きな人からプロポーズされたら、とりあえずうなづこうと思った。
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ドライな人間関係が取り上げられることが多い現代において、 人と人とのつながり、全てが必然であり、運命に逆らう事なく進んだ先に自分のにとって本当に大切な物が自然と解る。 女の一生には様々のリミットがあるが、成るようになる、という自然 ・運命を受け入れる器を持つことの尊さを女性は知る...
ドライな人間関係が取り上げられることが多い現代において、 人と人とのつながり、全てが必然であり、運命に逆らう事なく進んだ先に自分のにとって本当に大切な物が自然と解る。 女の一生には様々のリミットがあるが、成るようになる、という自然 ・運命を受け入れる器を持つことの尊さを女性は知るべき。
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気張ってる時にこそ、詠むには相応しい本なのではないか。 主人公の女性について、20代~40代くらいの幅の事が書かれている。 本当にそういう人生もあるんだなと思えるような内容だった。
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仕事のこととか結婚のこととか年齢的にも考えされられるところはいっぱいあった。結婚=幸せとは思わんけど、出産=幸せってなるほどって思う。でもやっぱり死ぬ結末は少し残念。
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たくさんのことを考えました。 世代が違うので、共感するところと理解できないところはありましたが、 根幹で納得してしまうことも。
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