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その日のまえに の商品レビュー

4.3

685件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    237

  3. 3つ

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2024/05/07

おすすめ小説って紹介されてたので買った一冊。 死に関する話でした。 死ぬ人はその日までどう過ごすのか、それを見守る人達はどう乗り越えていくのか いろいろ考えさせられました。 どの話も悲壮感がなく前向きなラストで良かった。 最後の3話はその日までの過ごし方が理想的なんじゃ...

おすすめ小説って紹介されてたので買った一冊。 死に関する話でした。 死ぬ人はその日までどう過ごすのか、それを見守る人達はどう乗り越えていくのか いろいろ考えさせられました。 どの話も悲壮感がなく前向きなラストで良かった。 最後の3話はその日までの過ごし方が理想的なんじゃないかと感じた。 連作短編と書いてあったがどうこの短編が繋がるのかと思いながら読んでいたが、見事に最後の3話で繋がったのはスッキリする。 自分もいつか迎える死 いろいろ考えた小説でした。

Posted byブクログ

2024/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感動する本のオススメで選んで読み始めた 短編の小説で何人かの余命宣告をされた人間模様を書いていて、最初は何が感動的なのかなぁーと思いながら読み続けていると最後のタイトルにもなっている『その日のまえに』から一気に今までの登場人物を含めた話展開になっていき、そこからのお話が涙を止める事が出来ない話展開だった 病気で死ぬ事は私には嫌だけど、感謝したい周りの人達に恥ずかしくて伝えられない気持ちを伝える事が出来てから、準備してから亡くなる事ができると思うと、嫌だけど少しだけ、ほんの少しだけ死の恐怖から抜け出せる事が出来るのではないかと思えたお話でした

Posted byブクログ

2024/04/24

亡くなる人と、それに向き合う人の連作短編集 以下、公式のあらすじ --------------------- 僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。...

亡くなる人と、それに向き合う人の連作短編集 以下、公式のあらすじ --------------------- 僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。 --------------------- 収録は6編 ・ひこうき雲 ・朝日のあたる家 ・潮騒 ・ヒア・カムズ・ザ・サン ・その日のまえに ・その日 ・その日のあとで ・ひこうき雲 小学校の頃住んでいた、飛行機の滑走路のある街 小学生の頃に同級生の女の子 渾名ガンリュウが病気で入院し、クラスで作成した寄せ書きと共にお見舞いにいったお話 ・朝日のあたる家 高校教師が朝の日課であるマラソン中に教え子に出会う カメラマンを目指す傍らのコンビニバイトの帰りだという また、たまにコンビニに来る他の教え子が結婚し今のマンションに住んでいるという しかし、その子は過去に万引きで捕まった事があり…… ・潮騒 シュンは癌で余命宣告を受け、小学生の頃に住んでいた海の街を訪れる 当時、海に誘われたが断った後に行方不明になった同級生オカちゃん そんな事故の後、「ひとごろし」となじった石川との会話 ・ヒア・カムズ・ザ・サン 母子家庭の高校生男子 母が最近路上ライブをしているアーティストにご執心 また、母は健康診断の再検査の診断を受ける ・その日のまえに 余命宣告を受けた妻と、結婚当時に住んでいた街を訪れる ・その日 妻の亡くなる日 ・その日のあとで 「その日」から3ヶ月後 前半の4編は「死」を迎えるという共通点はありそうだけど、「朝日のあたる家」は例外だなぁと思いながら読み進めていくと 後半の3編でそれぞれの繋がりが明かされる 「朝日のあたる家」の武口と入江、一緒に暮らしているのだなぁと何だかしんみりする 「ひこうき雲」の委員長も、その経験だあったからこそ、その道を選んだのだなと感慨深い この歳になると、いつ何が起こってもおかしくはない 毎年人間ドックは受けているけれども、それで絶対に病気が見つかるわけでもないしね なので、「もし自分が亡くなるとしたら?」を考えてしまった 以前は、ピンピンコロリが周囲にも迷惑をかけないし、自分も苦しむことがないのでいいかと思っていた でも、人間生きていれば何かとあるわけで、前もって死ぬ準備ができる方がいいのでは?という考えにもなってきた もし私が明確な余命宣告を受けるような病気になったとしたら きっとSNSとかにも情報を公開して、会っておきたい人達には会うだろうし 家の整理や、近しい人や親しい人に形見分けのような事もするだろう そして、幸いなのか不孝なのか両親は未だに健在なので、実家に帰る気がする 残った家族はどうするかとかも考えたりもしたけど、結局はなるようになるし、なるようにしかならないと思って考えるのを辞めた やはり、重松清は過去を振り返る物語が上手いなぁ 郷愁や感傷もあるけど、どうしようもないもどかしさもありつつ それでいて結局は未来に少し希望がある終わり方にするイメージがある もし私が亡くなっても周囲の人達がそれなりに前を向いて生きていってもらえたらなと思う

Posted byブクログ

2024/04/23

長くを共にする人は、特別で何でもないような日常も気付けないだけであって失った・失うときにどれ程、大切ものだったかを感じさせられる。 だからこそ、大事な人との時間に感謝しながら日々生きていきたいと思わされた。 日々に退屈してる人には是非読んで欲しい この人の小説には、温かみがあり...

長くを共にする人は、特別で何でもないような日常も気付けないだけであって失った・失うときにどれ程、大切ものだったかを感じさせられる。 だからこそ、大事な人との時間に感謝しながら日々生きていきたいと思わされた。 日々に退屈してる人には是非読んで欲しい この人の小説には、温かみがあり泣きそうになってしまう。大好きな作家さんです。

Posted byブクログ

2024/04/19

全体的に悲壮感はなく、その日が来るまでどのように過ごすか、生きるかというのがそれぞれの立場や年齢で表現されている。 ヒアカムズザサンの息子は感情剥き出しでなんとかしたいという思いが伝わってきたので良かったが、後の話は淡々とその日が来るのを受け入れていたような気がする。

Posted byブクログ

2024/03/09

変わり映えのない毎日に嫌気がさしていた日に読みました。スタバで読んでたら号泣。家でゆっくり読むことをおすすめします。明日は何をしようかな?健康がいちばん。

Posted byブクログ

2024/03/10

全部人が死にます。 精神が不安定な方は読むのをひかえたほうがいいかもしれません。 「極上の一冊!! これは泣く!!」 の帯も違うキャッチコピーの方がよかったんじゃないかなあ。 多分、私が読むのには若すぎたのかな。 身近な人の死とまだあまり遭遇してないから。

Posted byブクログ

2024/03/02

うむ、ついつい涙腺が緩んでポロリと来ちゃうわけだけど、いや怒涛のように来るもんだからもうお腹いっぱいというかね。しかもそれぞれの話を繋げていたりして芸が細かいんだけど、それがまたこういう泣ける話には合わないというか、ここは不器用に攻めたほうがじんわり来ると感じるタイプだったな自分...

うむ、ついつい涙腺が緩んでポロリと来ちゃうわけだけど、いや怒涛のように来るもんだからもうお腹いっぱいというかね。しかもそれぞれの話を繋げていたりして芸が細かいんだけど、それがまたこういう泣ける話には合わないというか、ここは不器用に攻めたほうがじんわり来ると感じるタイプだったな自分は、と思いました。 にしてもだ、表題作の夫にしても、いやそこまで妻を大事にできるのか、ということの方にビビる。他の人たちも大体ができた人ばかりなもんだから、それがグサッときてしまってこれがまたイマイチのめりこめない理由かもしれぬ。

Posted byブクログ

2024/02/26

病気をきっかけに遺してゆく人と、遺される人たちの切なくも希望に満ちた物語の連作。 予想もできないほどはるか彼方にあった「死」の存在が、ある日突然目の前にやってきた。 その時がきたら、わたしはどんな気持ちになるか想像しながら主人公と物語を進めていった。 「その日」がきたら、悲...

病気をきっかけに遺してゆく人と、遺される人たちの切なくも希望に満ちた物語の連作。 予想もできないほどはるか彼方にあった「死」の存在が、ある日突然目の前にやってきた。 その時がきたら、わたしはどんな気持ちになるか想像しながら主人公と物語を進めていった。 「その日」がきたら、悲しい出来事で終わらせず遺してくれたたくさんの思い出も持ち続けたい。 いつ来るか分からない「その日」を考えるよりも、一緒に過ごせる今を大切にしたい。 読んでよかった、、、

Posted byブクログ

2024/02/23

「その日」がいつ来るのか。 一寸先かも知れないし、10年後かも知れない。 一生来ないと信じて疑わずに過ごす毎日が奇跡のように感じる。 神様は優しくない。遺された側の心の重石の重さ、触れ方、避け方の葛藤が痛々しくて切なくて温かい。 いつのタイミングに読んでも後悔しない作品。ライフス...

「その日」がいつ来るのか。 一寸先かも知れないし、10年後かも知れない。 一生来ないと信じて疑わずに過ごす毎日が奇跡のように感じる。 神様は優しくない。遺された側の心の重石の重さ、触れ方、避け方の葛藤が痛々しくて切なくて温かい。 いつのタイミングに読んでも後悔しない作品。ライフステージが変わったタイミングで読み返す一冊になった。

Posted byブクログ