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その日のまえに の商品レビュー

4.3

685件のお客様レビュー

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2024/09/04

「死」をテーマにした短編小説で、一見するとばらばらの物語なのだけれど、物語につながりがあっておもしろかった。 あまり本を読んで泣いたことはないのだけれど、涙が出てしまった。 自分が子どもを出産してから、生きることや死ぬことについてよく考えるようになって、このお話を読んでまたさら...

「死」をテーマにした短編小説で、一見するとばらばらの物語なのだけれど、物語につながりがあっておもしろかった。 あまり本を読んで泣いたことはないのだけれど、涙が出てしまった。 自分が子どもを出産してから、生きることや死ぬことについてよく考えるようになって、このお話を読んでまたさらに考えた。今やっておくべきことはなにか、とか、後悔のないように生きるためにはどうすればいいのか、とか、いろいろ。 自分や身近なひとの「その日」はあまり考えたくないけれど、イメージしておくことは大切なんだと思う。

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2024/09/01

大切な人の死について。 わかっていても泣いてしまう。 突然の死ではなく、徐々に病に蝕まれていくその日に向けてどう過ごすか? 色々考えさせられるし号泣した。 その日は予告されることもあるし、突然のこともある。 どちらでも日々を大切に過ごさないといけないと考えました。 素敵な作...

大切な人の死について。 わかっていても泣いてしまう。 突然の死ではなく、徐々に病に蝕まれていくその日に向けてどう過ごすか? 色々考えさせられるし号泣した。 その日は予告されることもあるし、突然のこともある。 どちらでも日々を大切に過ごさないといけないと考えました。 素敵な作品でした

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2024/08/09

死にゆく者とそれを見送る者を題材にした連作短編集。 私は緩和ケア病棟で働いている訳ではないですが、外来で関わる事もあり、物語にどんどん引き込まれて時には涙しました。 色々「死」について考えさせられる作品で、オススメです。

Posted byブクログ

2024/07/21

死だけなく、遺された者がどのように死と向き合うかについてゆっくりと時間をかけて書き綴られた作品。 死と向き合い続けるのは難しく、遺された者も死者を忘れないようにと無意識に自分を縛ってしまう。 妻の手紙の一言は、家族と向き合い続けてきたからこそ遺された家族が前を向けるようにと想...

死だけなく、遺された者がどのように死と向き合うかについてゆっくりと時間をかけて書き綴られた作品。 死と向き合い続けるのは難しく、遺された者も死者を忘れないようにと無意識に自分を縛ってしまう。 妻の手紙の一言は、家族と向き合い続けてきたからこそ遺された家族が前を向けるようにと想いを込めたと思うと涙が止まらなかった。 忘れてはいけない、お前の愛はそれほどだったのかと責められていると感じてしまっていたから、なんだか許しを得たような気持ちになり、心が軽くなった。 思い出も色褪せていい、時間は進んでいくのだから 本当に読んでよかった作品だった

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2024/07/18

命の儚さと大切さを教えてくれる作品。「その日」が事前にわかるからこそ、準備できることもあれば辛くなることもある。本人はもちろんだけど、家族の気持ちになると自然と涙が溢れてくる。読んでいる最中も読んだ後も、家族に対して優しくなれる作品。ストーリーとしても、短編が連続した後、最後の作...

命の儚さと大切さを教えてくれる作品。「その日」が事前にわかるからこそ、準備できることもあれば辛くなることもある。本人はもちろんだけど、家族の気持ちになると自然と涙が溢れてくる。読んでいる最中も読んだ後も、家族に対して優しくなれる作品。ストーリーとしても、短編が連続した後、最後の作品で色々回収され、シンプルに面白い。読んでよかった。

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2024/07/15

「死」を題材とする作品というのは、気軽に書けるものではないと思う。重松さんはこの短編のすべてを体験したわけではないだろうけど、どの短編も心にしみてきた。後半三つの作品は短編達とリンクしていてよかったが、それがなくても充分な良さだった。涙を誘われた

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2024/07/14

死を扱うテーマであるものの、そんな中でも前向きに生きることや日々大切に生きることを学ばせてくれる本です。

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2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすい分かりやすい題材の短編小説だった。 末期がんに罹患した余命いくばくかの人物が死ぬ「その日」の物語。最終話で短編の全ての人物が登場し一つのストーリーになる構成は秀逸。 今までの日常が癌により突然奪われる悔しさ、絶望感、後悔。その後で、どうにも変えられない現実を受け入れるまでの心情描写はリアルで読んでいて苦しさすらあった。 「その日」がいつ訪れるのかは誰もわからない。日常を大切に生きたいと思った。

Posted byブクログ

2024/07/01

Amazonで「泣ける本」で検索して購入。 不意に訪れる家族の死を前にして、いったい何ができるのか…。 大切な人の病気や死で涙を誘おうとするベタなロードラマです。そういったのが苦手でなく、相当涙もろい人であれば泣ける?と思いますよwww

Posted byブクログ

2024/06/20

 本書は、「死」と向き合う7篇の連作短編集です。テーマは重いのですが、人が抱える悲しみや辛さを、大きな優しさと温かさで包み込んでくれ、じんわりと心に染み込んでいくような物語でした。  死にゆく人と残される人それぞれの想い、すでに亡くなっている人との遠い記憶‥。生と死の狭間で揺れ...

 本書は、「死」と向き合う7篇の連作短編集です。テーマは重いのですが、人が抱える悲しみや辛さを、大きな優しさと温かさで包み込んでくれ、じんわりと心に染み込んでいくような物語でした。  死にゆく人と残される人それぞれの想い、すでに亡くなっている人との遠い記憶‥。生と死の狭間で揺れる心情が、繊細に丁寧に描かれます。身近であるがゆえにリアルで、自ずと我が身に置き換え考えざるを得ません。  日々忙しい人も一旦立ち止まり、生きる意味を考える‥そんなきっかけをもらっているようです。  当然ながら、意識しないにせよ、誰もが「その日」に向かって生きています。だけど、これまた当然ながら、「その日」がいつなのかは誰にも分かりません。人は「その日」が分かったら、生き方を変えるのでしょうか? 急に残りの「生」が味気なくなる気もします。逆に、分からないからいいのだとも言えますね。  足掻き、もがき悩むのが人間だと分かっていながら、その弱さをなかなか認めたくないのも人間なんでしょう。「死」はドラマでもミステリーでもなく、日常なんですね。  どんなに命を大切にしても、唐突に失われる理不尽さもあり得ます。だとしたら、「その日」を迎えるまで、いろいろな人・事・物に感謝しながら、素直に、面白おかしく、丁寧に生活したいと思いました(優等生的模範回答?)。

Posted byブクログ