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美女と竹林 の商品レビュー

3.5

204件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    6

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2013/06/13

竹林に魅せられた登美彦氏が、職場の同僚・鍵屋さんのご実家所有の竹林の手入れを任されることとなり、のこぎり片手に細腕を奮う日々を描いたエッセイ。竹林を任されて以降、登美彦氏は執筆と妄想に忙しくおちおち伐採にも行かれない。しかし竹の生育の凄さときたらまさに破竹の勢い。竹林に行けない事...

竹林に魅せられた登美彦氏が、職場の同僚・鍵屋さんのご実家所有の竹林の手入れを任されることとなり、のこぎり片手に細腕を奮う日々を描いたエッセイ。竹林を任されて以降、登美彦氏は執筆と妄想に忙しくおちおち伐採にも行かれない。しかし竹の生育の凄さときたらまさに破竹の勢い。竹林に行けない事情をあれこれ詭弁を並べ立ててたり、終盤のモリミ・バンブー・カンパニーのくだり、留まるところを知らない妄想が爆走するところがホントに可笑しい。世界はおろか月まで行っちゃうんだもの。伐採後いちいち肉を食べてるのも笑えた。

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2013/06/05

相変わらずの森見ワールド。 エッセイ?なのかエッセイの形をした小説なのか。 何処までがフィクションなのか、いまでもよくわからない。 「小説執筆にかまけて大原へ行けなかったという事実を、もっと厳粛に受け止めなくてはならない。大原も未経験でなにが京都作家か!この野郎!」 と叫んでみ...

相変わらずの森見ワールド。 エッセイ?なのかエッセイの形をした小説なのか。 何処までがフィクションなのか、いまでもよくわからない。 「小説執筆にかまけて大原へ行けなかったという事実を、もっと厳粛に受け止めなくてはならない。大原も未経験でなにが京都作家か!この野郎!」 と叫んでみたり、本上まなみさんへの情熱を切々と綴っていたり、締切次郎に見守られたり、椅子の上で三角座りをしながらキーボードをたたいたり。チラリと見られる登美彦氏の日常も楽しい。 「鍋に入った水に放り込まれて火にかけられた蟹もしくは海老」ってリアルだな。 モチロン、竹への想いもいろんな方向から語られている。 我が家にも異様に竹林を語る人がいて、竹林を眺めながら酒が飲みたいとか、竹林に囲まれた風呂に入りたいとか。 MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)の躍進はウチにも影響がありそう。 それにしても、百閒先生っぽい命名の方々にニヤニヤしている。 鱸(すずき)氏、海苔本氏、綿撫氏などなど。この名前を頭に置いてご本人を見てみたいような。 「見ろ、竹林の夜明けだ」

Posted byブクログ

2013/06/27

森見ファンであると勝手に自負した為に読んだ一冊。内容はくだらない。妄想に行動が追いつかない中2病な状態を言い訳で塗り固め続ける著者にいたく感銘を受けた。くだらなさが売りな反面、流石にやり過ぎた感のある作品。

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2013/04/24

氏の言葉を引用するならオモチロイ! 友人の明石さんと竹を刈りにいく場面で竹林のアイドル、「かぐや姫」を誤って切り、血みどろにしないように話すくだりは笑えた。 氏の想像力豊かさには感服しちゃう。 夢想妄想の作品ではあるがファンなら許せる、と言ったところか・・ 何より、このエッセー...

氏の言葉を引用するならオモチロイ! 友人の明石さんと竹を刈りにいく場面で竹林のアイドル、「かぐや姫」を誤って切り、血みどろにしないように話すくだりは笑えた。 氏の想像力豊かさには感服しちゃう。 夢想妄想の作品ではあるがファンなら許せる、と言ったところか・・ 何より、このエッセー!?を本として世に送り出した光文社の勇気に拍手を送りたい。

Posted byブクログ

2013/03/28

竹林を整備、 いや多角的経営しようとする森見 登美彦先生の虚構エッセイ。 以前に「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」か何かで、 日記のようなものも虚構でかいている人なんだなあと知ったので とても楽しく読めまくり。 森見登美彦愛深まる作品。 わりと、森見ワールド入り口としても入りや...

竹林を整備、 いや多角的経営しようとする森見 登美彦先生の虚構エッセイ。 以前に「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」か何かで、 日記のようなものも虚構でかいている人なんだなあと知ったので とても楽しく読めまくり。 森見登美彦愛深まる作品。 わりと、森見ワールド入り口としても入りやすいかも。

Posted byブクログ

2013/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今度はどんな話かと思ったら、森見氏のエッセー?日記(違)でした。 何をテーマに連載するか?で、ただ 「竹林が好き」 の理由で、竹についてのエッセーにしたそうですwww 同じ理由で、文化人類学からの大学院の研究テーマも「竹」にしたそうですが、だからと言って、竹の薀蓄を語れるわけでもなんでもなく、ただ「竹林が好き」なだけだからどうにも・・・だったようですが。 21世紀は竹の時代として、MBC(森見Bambooカンパニー)を興そうと、同僚のご実家の竹林の竹伐採をさせてくれと意気込んだものの、なかなか思うように進まず・・・と言ったところで。 ちなみに、タイトルの美女と竹林は、竹林でかぐや姫発見→結婚という目論みがあっての、というか、森見氏にとって、竹林=美女の等価交換という考えがあってのことだそうですなんのこっちゃ。 あまりのアホくささ(失敬。褒めてます)に、頬は緩むわ声出して笑うわなので、電車での読書には向かないと思います。 ちなみに、読み進めていくうちに、酒池肉林に音的に似てるから、美女竹林と言い出すんじゃないかと気が気じゃなかったのですが、そんな邪推は私の頭の中だけでした。チッ。

Posted byブクログ

2013/01/30

森見さんのエッセイはじめて読みました。大体竹林についてですが、もっと森見さんの生活書いてあったらうれしかった!なんかすっごい独特の生活してるか、逆にめっちゃ普通の生活してるかだと思うんですよねー

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2013/11/27

森見登美彦さんののエッセイというか、彼が執筆活動を学生時代からはじめ卒業後のアルバイトをしながら出世作を書くあたりに書かれた連載をまとめた作品。友人宅が所有している竹林を整備するということを描いただけなのだか、タイトルに美女とあるように既にあり得ない夢想のテーマを掲げ、友人と取り...

森見登美彦さんののエッセイというか、彼が執筆活動を学生時代からはじめ卒業後のアルバイトをしながら出世作を書くあたりに書かれた連載をまとめた作品。友人宅が所有している竹林を整備するということを描いただけなのだか、タイトルに美女とあるように既にあり得ない夢想のテーマを掲げ、友人と取り組んだ竹林整備のおばかなお話です。ほぼノンフィクションであるはずなのだが、森見登美彦氏独特の夢想が縦横無尽に駆使されるので、ただの竹林整備の話で終わるはずがない。こんな話を連載した雑誌の編集長も偉いし、つきあった編集の人間も偉い。森見登美彦付きの編集者は竹林整備に付きあわされるんですから、編集者稼業というものは楽ではなさそうです。そんなエッセイというか、ふざけた読み物ですが、森見ファンであれば楽しめます。

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2013/01/24

なんて言えばいいんだろ? 妄想エッセイ・・・かな。 本当の部分と虚実が入り混じってる感じ。 やっぱりもりみー。 楽しませてもらいました。 特に笑えたのが、 同じ様な作風の作家万丈目氏に対するくだり(鴨川ホルモーの作者) 殴ってやった…とか、かなり意識しすぎwww...

なんて言えばいいんだろ? 妄想エッセイ・・・かな。 本当の部分と虚実が入り混じってる感じ。 やっぱりもりみー。 楽しませてもらいました。 特に笑えたのが、 同じ様な作風の作家万丈目氏に対するくだり(鴨川ホルモーの作者) 殴ってやった…とか、かなり意識しすぎwww 笑いあり、涙あり(?)のエッセイでした。

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2013/01/20

私の大好きな森見登美彦氏が雑誌で掲載していた、妄想エッセイ! 本人が作中で表現して曰く、「ありていに言えば、私が竹を刈りつつ、竹林にまつわる想い出のあれこれを書いてゆくという、エッセイと言うのも後ろめたい、じつは嘘八百を織り交ぜたヘンテコな文章」。 私、この人の文章の書き方・言葉...

私の大好きな森見登美彦氏が雑誌で掲載していた、妄想エッセイ! 本人が作中で表現して曰く、「ありていに言えば、私が竹を刈りつつ、竹林にまつわる想い出のあれこれを書いてゆくという、エッセイと言うのも後ろめたい、じつは嘘八百を織り交ぜたヘンテコな文章」。 私、この人の文章の書き方・言葉づかいが大好きで、電車の中でニヤニヤしちゃったー。 本当にバカだなぁ、変態だなぁと思ったり、思わなかったり(もちろん良い意味です、心から褒めています!) “合わない人には合わないけど、ハマる人はハマる”作家さんとは、やはりかくあるべきかな。 最近何故か生と死がテーマの重たい小説ばっかりだったので、とてもいい息抜きになった。 机上の竹林、会社に欲しい★ -- 諸君。どうやら未来は薔薇色らしいぞ! 美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。 竹林の拝借に成功した作家は、将来の多角的経営を夢見る。 しかし。美女はどこだ? 虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。

Posted byブクログ