白光 の商品レビュー
「連城三紀彦」の長篇ミステリ作品『白光』を読みました。 ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。 -----story------------- ごく普通のありきたりな家庭。 夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。 しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自...
「連城三紀彦」の長篇ミステリ作品『白光』を読みました。 ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。 -----story------------- ごく普通のありきたりな家庭。 夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。 しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。 この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。 殺害動機は家族全員に存在していた。 真犯人はいったい誰なのか? 「連城」ミステリーの最高傑作がここに。 ----------------------- 朝日新聞出版が発行する季刊小説誌『小説トリッパー』の1998年(平成10年)秋季号から2000年(平成12年)冬季号に連載… その後、2002年(平成14年)に単行本化され、その後、文庫化された作品です。 真夏のある日、ありふれた家庭で四歳の少女「直子」が殺され、庭に埋められた… 事件をきっかけに、平凡な家庭の裏側に隠されていたものが次々と明らかになる、、、 「直子」を苦手に思っていた伯母の「聡子」、その夫の「立介」と娘の「佳代」、ボケの始まった舅の「桂造」… 「直子」の母で「聡子」の妹である「幸子」とその夫の「武彦」、そして「幸子」の浮気相手の「平田」、全員に殺害動機はあったのだ…… あの夏、死んだ少女のために― 家族の交錯する思惑と、悪意が招いた「救いなき物語」。 複数の登場人物の独白を利用して多層的に組み上げることで意外な真相を導き出す… という展開の作品でしたね、、、 真相が二転三転するミステリ要素だけでなく、不倫疑惑を軸に進むドロドロの愛憎を描く恋愛小説的な要素、人間のダークな内面を浮かび上がらせる心理描写等々… 「連城三紀彦」らしい作品でした。 ひとつの事件が二つの家族の問題や、それぞれが抱える秘密をあぶり出すのですが… それぞれの感情が噛み合わないところや、いたいけない少女が惨殺されたのに誰も悲しまず、保身に走ったり、事件を冷静に分析したりと、人間の闇の部分、人間が生まれ持った罪深い部分が巧く描かれていたところが印象的でしたね、、、 家庭は安心できる場所、家族は癒しを与えてくれる存在という既成概念が崩される展開だし、悪意が強調されているので好き嫌いが大きく分かれる作品かも… 元祖イヤミスなのかもしれませんね。 以下、主な登場人物です。 「聡子」 主婦。 「立介(りゅうすけ)」 聡子の夫。 「佳代」 聡子の娘。 「桂造」 聡子の舅。 「昭世」 桂造の妻。 「北川幸子」 聡子の妹。 「北川武彦」 幸子の夫。 「北川直子」 幸子の娘。被害者。 「平田直樹」 幸子の浮気相手。大学生。 「山野」 刑事。
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思ったより面白く、イッキ読みしました。 救いよう無さすぎて、お腹いっぱいです笑 各人物の心情を中心に進んでいくので、思い込みをしてしまって惑わされたり、多層構造的になっていて、置いてかれないようにスタミナがいりました。 人間の闇な部分が丸出しになってるし、何より怖いのが、殺されて...
思ったより面白く、イッキ読みしました。 救いよう無さすぎて、お腹いっぱいです笑 各人物の心情を中心に進んでいくので、思い込みをしてしまって惑わされたり、多層構造的になっていて、置いてかれないようにスタミナがいりました。 人間の闇な部分が丸出しになってるし、何より怖いのが、殺されてるのに誰も悲しまない、演技をしているという点。 文体も純文学を読んでいるかのような読み応えでした。
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皆さん言ってますが、何て救いのない話。 幼い子供が殺されてるのに、深い悲しみなどなく互いに疑心暗鬼になりながら保身のことを考えている。 自分が精神的に元気というか丈夫なときに読むことをお勧めします。
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後味がマジで悪い!最高〜 個人的には(内容には関係ないけど)文字が小さいのか文章の間が狭いのかでやや読みにくさを感じたので、目が悪いとつらいかも?
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関係者の独白で、誰が犯人か惑わされる。どれも辻褄が合っている様に思われる。世の中にはもしかしたらこんな複雑な家族も存在するのでは無いかと思わされる。で、結末でやられた〜。
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最初の何行かがまったく頭に入ってこなくて何年か積読状態だったけど、本腰入れて読み始めたら面白いのなんの。なにこの展開?!が何度もあった 聡子にも幸子にも自分と似たところがあって嫌な気持ちになること多数 しかし姉妹っていうのはどこもこんな感じなのかしらね、、、
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まず最初の印象は、太陽が照りつけるメラメラとした密林やじめっとした日本の夏と、それとは裏腹に現場の部屋の中の冷たさと不気味さでした。温度がすごく伝わって来る感じ? 最後まで犯人が誰だか分からない、ミステリーだと感じながら読んでいたのが、大どんでん返しいつ来るのか、物語が終盤から畳み掛けるように進んでいく模様が面白い。 解説の通り、物語の語り手がコロコロと変わることで真実?事実を見つけていく進み方だが、一人称で告白をしている故、誰一人として嘘をついていないのに読み手からすると大どんでん返しが起きているという不思議な感覚を覚えた。 もう一度読めばまた物語の感じ方が変わるのだろうと思えるので少し時間をあけてまた読みたいと思う。
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初作者! この物語に「救い」なんて、ひとかけらもない。 というのが、カバーに書いてある。 また、重そうな…で、既に手元に…^^; ハァ〜、仮面だらけや…仮面夫婦… そんな意地とか、プライドとかで、子供を手にかけるなよ〜! 自分らで、決着つけたらええのに…一番弱いところにいくのが...
初作者! この物語に「救い」なんて、ひとかけらもない。 というのが、カバーに書いてある。 また、重そうな…で、既に手元に…^^; ハァ〜、仮面だらけや…仮面夫婦… そんな意地とか、プライドとかで、子供を手にかけるなよ〜! 自分らで、決着つけたらええのに…一番弱いところにいくのが、何だかなぁ…って思う。 親、姉妹、その旦那と色々な登場人物の内面を語りながら、進んでいくんやけど、子供死んでも、強烈な浮気されても、みんなどこか冷静な… ドス黒い家系というか、家族達… こんなとこに、住んでたら、多分、狂ってまう! あんたらは、人やない!鬼畜や! はぁ〜!ひたすら暗い… で、面白くないかというと面白い… 私もそんなドロドロの裏側を持ってる? ………
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最近は意味がわかりませんでした。 読むにつれて理解が深まる話です。 何回か繰り返し読みたくなる面白い本です。
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今で言う「マウンティング女子」を含めて、登場人物全てがヤバい。 人間の裏の顔が見えてくる。 救われない。
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