天使のナイフ の商品レビュー

薬丸岳【著】

2009/12/16

江戸川乱歩賞なので基本的には面白いけど
なんか、ちょっと、人間関係が複雑過ぎ？

こんなことってあるんだろーかって考えると
リアルさには欠けるのかも。

作者がすごい力入れて勉強（？）して考えてる、
というのはわかるけど・・・

2009/12/14

評判の高い乱歩賞受賞作。
たしかに凄く安定感のある文章と、
よく出来た構成で、頭の数ページを読んだだけで
一気に惹き付けられます。その後もミステリとしての
高いクオリティを持ちながら、少年犯罪の持つ
ナーバスな部分を、両側から描く事を経て、
筆者の主張をブレることなく声高に伝えきっています。
曖昧にぼやかして読者に委ねるような逃げがない。
尚かつ、作品として高い完成度。
ラストの急展開はしっかりミステリの醍醐味に浸れます。
乱歩賞受賞に相応しい会心作。

2009/11/18

少年法について考えさせられる本だった。
最初の方は辛くて、主人公がかわいそう過ぎて涙が出た。

ストーリー重視ですぐに読めたが、もう少しだけ各キャラクターの心情を掘り下げて書いて欲しかった気もします。。。
親になるっていうのは難しいですね。

2009/10/24

　新人の作品を読むときにはある程度粗が目立つことも覚悟して読むのだけれど、これにはなかなか驚いた。
　下調べも十分に行った上で、その調べた内容を過剰に取り込むこともなく、美しい流れで書かれたミステリー。王道の「良作」という感じ。
　おそらく売れ筋はこれよりももう少しライトなものということになるのだろうけれど（それが悪いとはいわないけれどさ）、今後もこういった作品を二、三年に一回は出して欲しい。ミステリーファンの楽しみのために。なんて。

2009/10/13

１日で読了。［最後にどんでんがえしが！］と煽っているが、途中で展開が読めてしまった。贖罪・少年犯罪・被害者と加害者家族というテーマを扱っていて、その辺りの下調べは十分しているんだろうが、いかんせん人間が書けていないと思う。え？それでいいの？って位、立ち止まるポイントが少ない。事件は起こすけど、心の闇は書けてないみたいな。もっと掘り下げろよ！と思ってしまう。作者にとってこれがデビュー作らしいので仕方ないか？
似たようなテーマなら、東野圭吾の［手紙］の方がおもしろいし読み応えがあったかな。

2009/10/07

久々の大ヒット！（私の中で笑）
江戸川乱歩賞受賞は納得です！
テーマは少年法。重いテーマだけど、そんなに重さは感じなかった。
展開が早くて、一気読みしちゃいます。
この人は、他に性犯罪や心神喪失者の犯罪をテーマにしたものとか書いてるらしい。
読んでみたいな。

2009/12/19

面白かった。乱歩賞、って感じ。扱う内容がヘビーなんだけど、ちゃんとエンターテイメントに仕立て上げられている。

2017/12/17

生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou17601.html

2009/10/04

生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作

2009/10/04

感情が主人公に入り込んでしまった。
おもしろかった。
人を裁くための法と未成年凶悪犯を守るための法と、
考えさせられた一冊。