1,800円以上の注文で送料無料

インターセックス の商品レビュー

3.7

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/06/26

エンブリオの続編。 エンブリオの時は、えっ、これで終わっていいの?ってぐらい怖かったのですが、無事にここで決着。 インターセックスという、男性でも女性でもない性別に悩まされている人達に注目した話で、それにエンブリオの時の殺人事件の話も入ってきます。 私の考え的には、何...

エンブリオの続編。 エンブリオの時は、えっ、これで終わっていいの?ってぐらい怖かったのですが、無事にここで決着。 インターセックスという、男性でも女性でもない性別に悩まされている人達に注目した話で、それにエンブリオの時の殺人事件の話も入ってきます。 私の考え的には、何億という人間がいるのに、たった2つの性別に分類されるのもどうなの?と思います。 5つの性別の話は、いい話だと思いました。

Posted byブクログ

2015/02/20

面白かった。 知識が圧巻で、それに伴う医療の人倫への考えや病院を舞台にしたドラマ(白い巨塔のようなものではなくて、もっと淡々としているのだが)を堪能した。 ・女性の心臓は男性のよりも小さいです。それなのにすべての薬の量は、男性の心臓を基準にして考えられています。心電図の波形も、...

面白かった。 知識が圧巻で、それに伴う医療の人倫への考えや病院を舞台にしたドラマ(白い巨塔のようなものではなくて、もっと淡々としているのだが)を堪能した。 ・女性の心臓は男性のよりも小さいです。それなのにすべての薬の量は、男性の心臓を基準にして考えられています。心電図の波形も、男性と女性では違うのですが、心電図の教科書は、男性のものを正常とみなして書かれています。思春期までは同じですが、その後は女性のほうが不整脈と頻脈が正常人でも見られるようになります。 …心臓発作の症状も、男女差があります。男性では本当に胸痛でくることが多いのですが、女性では、胃の痛みや発汗、息切れでくるので見逃されやすいのです。 ・性同一性障害に対してもそうでしたが、インターセックスに関しても、自分はそれに無関係だから、偏見ももたないし、干渉もしないという人間が必ず出現します。しかしこの無関係だと切り捨てる態度こそが、既に偏見なのです。

Posted byブクログ

2013/11/21

 前作『モンブリオ』のサンビーチ病院を舞台にお話しは展開される。病院長、岸川の誘いで同病院に勤務医として働くことになった秋野翔子だったが・・・インターセックスという聞きなれない言葉について勉強になった。男性、女性と括ることのできない性別の事をいうらしい。サンビーチ病院に纏わる事件...

 前作『モンブリオ』のサンビーチ病院を舞台にお話しは展開される。病院長、岸川の誘いで同病院に勤務医として働くことになった秋野翔子だったが・・・インターセックスという聞きなれない言葉について勉強になった。男性、女性と括ることのできない性別の事をいうらしい。サンビーチ病院に纏わる事件とインターセックスについて書かれている内容に共通項が見出せず、違和感を感じる。モンブリオの続編的な位置にしたことで焦点がぼやけた感が否めない。

Posted byブクログ

2013/11/02

興味があった内容だったのでこの作者に初挑戦。 読みやすい文章と主人公に好感をもちました。 続きが読んでみたい。

Posted byブクログ

2013/10/11

この人の著作はほとんど読んでいるが、これは初めて。両性具部者の話しは、知っているが、インターセックスと言う言葉は知らなかった。 それにしても、この人は本当に、医学の事を良く調べている。この本は、それプラス、推理的要素もあり、面白かった。

Posted byブクログ

2013/08/29

重い内容ですが読んで良かったです。人としての尊厳を考えさせられました。なぜ人は自分と異質なものを受け入れられないのか インターセックスに限らずそう思うことが日々常にあるので 色々考えさせられました。

Posted byブクログ

2013/04/08

いっきに読了。知識・視野を広がりました。途中展開がよめてしまったのは残念。また唐突すぎる展開もあったので★は少なめに。 しかし読みやすくいろいろと考えさせてくれる本は貴重だと思います。 サンビーチ病院のこれからのストーリができるのを期待。

Posted byブクログ

2012/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「エンブリオ」の続編。 冒頭で実際にあった産婦人科医の医療裁判を基にしたと思われる裁判がある。そこで本作の主人公・翔子と前作主人公・岸川は出会う。 翔子は岸川のサンビーチ病院に勤めることとなり、数年前に起きた不審死の謎を追っていく。 前作よりは面白みが薄れたように感じる。エンタメ性より作者の主張・主義といったものが重要視されているように感じたせいか。

Posted byブクログ

2012/07/29

初の帚木蓬生作品。 バチスタシリーズ同様、現役医師による医療ミステリー。 “生殖と移植では「神の手を持つ名医」と評判の岸川卓也院長が率いる、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院。泌尿婦人科医の秋野翔子は岸川に請われてこの病院に勤務することになった。そこでは性同一性障...

初の帚木蓬生作品。 バチスタシリーズ同様、現役医師による医療ミステリー。 “生殖と移植では「神の手を持つ名医」と評判の岸川卓也院長が率いる、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院。泌尿婦人科医の秋野翔子は岸川に請われてこの病院に勤務することになった。そこでは性同一性障害やインターセックスの患者たちへの性転換手術やさまざまな治療が行われていた。翔子は「人は男女である前に人間だ」と主張し、人知れず悩み、絶望の淵にいた患者達のために奔走する。やがて翔子は、彼女に理解を示す岸川の周辺に不可解な変死が続いていることに気づく…。 神が創り出した少数派の人間たちの魂の叫び、身体と魂の尊厳。医学の錯誤を見据える世界初テーマに挑む、衝撃と感動のサスペンス大作。”-帯より。 【インターセックス(インターセクシュアリティ)】 古くは半陰陽、両性具有と称されたが、外性器の形状や生殖器、染色体が曖昧で男女の一方に分類できない人々。広義に見ると100人に1人の出生頻度で出現する。 インターセックスって、最近関連書籍も増えて、目にする機会は増えてたけど、ここまで医学的に書かれたものは初めて読みました。原因とか分類とか、すごく多様なんですね。 性差医療…全く聞いたことない分野だったけど、興味深く読めました。ミステリー要素はあまり強くないけど読みやすく、読了。 実は『エンブリオ』って作品の続編みたいです。サンビーチ病院の秘密が書かれた前作もぜひ読んでみたい。

Posted byブクログ

2012/07/21

男と女の中間の性、インターセックス。 人を人として接すること。 普通の人と異なる境遇に追い込まれる本人と家族、そして周りの環境の辛さ、それを乗り越える勇気と強さ。 一度は手に取り読むべき価値があると思える本です。 難しい話を学術論だけにせず、ミステリー的なストーリー...

男と女の中間の性、インターセックス。 人を人として接すること。 普通の人と異なる境遇に追い込まれる本人と家族、そして周りの環境の辛さ、それを乗り越える勇気と強さ。 一度は手に取り読むべき価値があると思える本です。 難しい話を学術論だけにせず、ミステリー的なストーリーを絡めることで読者にもイメージしやすくしています。 難しい問題が山ほどありますが、人が意識する単位が地域、日本、世界、地球と大きくなっていく中で、特に日本人が暗に避けてきたことを意識できる訓練にもなると思いました。 良書です。

Posted byブクログ