初恋 の商品レビュー
原作を読んでから映画を見て、原作の良さが半減してしまったように思えた。 原作の方がリアルを感じられたし、60年代の生まれる前の東京を忠実に再現(わたしの中での想像力)がシンクロしていただけあって、どうしても物足りなさを感じてしまった。 原作を読んでから映画を見るとガッカリパター...
原作を読んでから映画を見て、原作の良さが半減してしまったように思えた。 原作の方がリアルを感じられたし、60年代の生まれる前の東京を忠実に再現(わたしの中での想像力)がシンクロしていただけあって、どうしても物足りなさを感じてしまった。 原作を読んでから映画を見るとガッカリパターンが多いので、これは特に映画→原作の逆パターンをお勧めします。
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一気に読みました。 これがノンフィクションなのか、フィクションなのかは別として、心に残る作品でした。 人に必要とされる事、好きな人に頼られる事、人間なら誰もが抱く感情なのかもしれません。 それが高校生だったらなおさら。実話だったらいいな、と思う作品です。
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謎の小説。 当時の時代背景の中での、ひとつの恋物語であると同時に これが真相としか思えないほどの説得力を持った3億円事件の描写。 作者のプロフィールが非公開。というのも神秘的。 知的好奇心と感情の両方に訴えてくる、ほかにない名作。
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宮崎あおい 推薦 につられて読んでみた。 昭和の大事件 三億円事件をモチーフにした 女子高生みすずの青春の1ページ。 んんんんんんんんんん。 なーんかなんとも締りの悪い感じが。。 初恋 というより 昭和 ? 時代背景の方が恋愛より濃く出ている。 恋愛...
宮崎あおい 推薦 につられて読んでみた。 昭和の大事件 三億円事件をモチーフにした 女子高生みすずの青春の1ページ。 んんんんんんんんんん。 なーんかなんとも締りの悪い感じが。。 初恋 というより 昭和 ? 時代背景の方が恋愛より濃く出ている。 恋愛小説というよりサスペンス。 んんんんんんんんんん。 映画が観たい。
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3億円事件の真相 実行犯は女子高生だった という話。 どことなく、昭和のノスタルジックな、少し懐かしいような感じのする話だった。
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3億円事件の実行犯を名乗る女性が書いた事件の真相。 白バイの警官に扮して現金輸送車から3億円を奪ったのは、なんと現役女子高生だった。 作者と同名の主人公みすずは、新宿のジャズ喫茶に入り浸っていた学生たちと交流をもつうちに、信頼を寄せていた青年からある計画を持ちかけられた。 青年...
3億円事件の実行犯を名乗る女性が書いた事件の真相。 白バイの警官に扮して現金輸送車から3億円を奪ったのは、なんと現役女子高生だった。 作者と同名の主人公みすずは、新宿のジャズ喫茶に入り浸っていた学生たちと交流をもつうちに、信頼を寄せていた青年からある計画を持ちかけられた。 青年に淡い恋心を抱いていたみすずは、彼の力になりたいがために、自分に与えられた任務を忠実に遂行する・・・。 完全犯罪で時効を迎え、未だに真相は謎のままの事件。 この作品の内容が真実かどうかは別として、学生運動や反政府運動が盛んだった当時の若者の空気は伝わってきた。 映画版では宮崎あおいが主人公を演じたようだ。 機会があったら見てみたいと思う。
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本屋でなんとなく買ったんだけどけっこうおもしろかった。文章が洗練されてるわけでもないし、タイトルだってありふれてるし、ほんとに実行犯なんだかどうかは知らないけど、後半になるともうそんなのどうでもよくなります。実際に犯行に及ぶシーンなんかかなりドキドキしながら読んでしまった。 全体...
本屋でなんとなく買ったんだけどけっこうおもしろかった。文章が洗練されてるわけでもないし、タイトルだってありふれてるし、ほんとに実行犯なんだかどうかは知らないけど、後半になるともうそんなのどうでもよくなります。実際に犯行に及ぶシーンなんかかなりドキドキしながら読んでしまった。 全体になんとなく満たされてないかんじが漂っている。登場人物についても、その時代の社会についても。なにか満たされない、それを満たしたい、でもほんとうに満足することなんてできないことは最初からわかってる、そういう諦観みたいなものが全体にありました。それがまた主人公と岸や亮の関係をいい感じに彩ることになるんだけど。
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愛に見放されていた高校時代、みすずが安らげるのは、 新宿の薄暗いジャズ喫茶だけだった。そこには仲間たちがいる。 亮、テツ、タケシ、ヤス、ユカ。そして彼らと少し距離をおく、岸という東大生。 ある日、みすずは岸に計画を打ち明けられる。 権力に、頭脳で勝負したいというのだ―。 三億円事...
愛に見放されていた高校時代、みすずが安らげるのは、 新宿の薄暗いジャズ喫茶だけだった。そこには仲間たちがいる。 亮、テツ、タケシ、ヤス、ユカ。そして彼らと少し距離をおく、岸という東大生。 ある日、みすずは岸に計画を打ち明けられる。 権力に、頭脳で勝負したいというのだ―。 三億円事件には少女の命がけの想いが刻み込まれていた。 世紀を超えて読み継がれる、恋愛小説。
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ずうっとずうっと、しとしとと雨、もしくは曇りが続いているような。 「初恋」という題名なのに、華やかな色が見えるのはほんの一瞬で、それ以外は静かな、灰色がかった、 ひんやりした印象の小説です。 学生運動で日本が揺れ、東大紛争が起きた1968年の、12月10日。 東芝府中工場従業員...
ずうっとずうっと、しとしとと雨、もしくは曇りが続いているような。 「初恋」という題名なのに、華やかな色が見えるのはほんの一瞬で、それ以外は静かな、灰色がかった、 ひんやりした印象の小説です。 学生運動で日本が揺れ、東大紛争が起きた1968年の、12月10日。 東芝府中工場従業員のボーナス3億円を乗せた現金輸送車が、白バイに乗った偽装警官に止められ、車ごと奪われた。 たくさんの遺留品があり、警察は前代未聞の捜査網を敷いて捜査をしたにもかかわらず、犯人は捕まらないまま時効を迎えた。 この、実行犯である白バイの警官が実は女子高生だった、という設定の小説です。 作者の一人称で物語は語られています。 母と兄に捨てられて、親戚の下で虐げられて育った主人公「みすず」。 彼女は高校生になり、新宿のジャズ喫茶で出会った「不良」たちと仲間になります。 その中で異彩を放っていた東大生の岸に誘われて、現金輸送車を襲う計画にみすずは加わります。 「お前にしか頼めない」と、人生で初めて必要とされたことをきっかけに。 (この、「必要とされたから恋に落ちる」っていうのなんとなく分かる気がするんだよね。それが恋なのかどうかはともかくとして…必要とされたから相手を必要とするっていうの、あると思う) …で、三億円事件は物語の中盤で起きてしまいます。 この物語のメインは別に三億円事件ではないんです。 その後は、想いあっているのにうまく気持ちを伝えられないまま、少しずつ離れていく岸とみすずの姿が描かれています。 この、二人の気持ちがかみ合わない会話がものすごくもどかしくて、切ない。 「あああもーーなんでみすず気づかないんだここで!!」 「てゆーか岸気づけ!!」 と読んでるこっちが地団太踏みたくなってきます…笑 一度ラストまで読んでしまってから読み直すと、なおさら。 宮崎あおいちゃん主演で映画化されていますが、この映画を観てみたいなぁ。 ただ、個人的に岸が相当ツボなので (こういう頭がよくて、クールで上から目線に見えるけど実は熱いものを持ってる、みたいな感じ好みなのです…笑)、 岸のイメージを崩されたくないなぁとも思ったり…複雑…笑 で、この話は実話なのか? つまり、この話は三億円事件の実行犯が書いた自伝なのか?ですが。 わたしは個人的には、「全くのフィクション」もしくは「実話を色づけた小説」だと思ってます。 説得力があるようにも思えるのですが、すべてが実話というには、あまりにもいろいろなことのつじつまが合いすぎなんです。 あえて言うと、特に、岸がみすずに近づいた理由がかなり脚色じみている印象。 他の内容は、あながち嘘でもないように読めるんだけど… 「三億円事件」の実行の部分は、リアリティを感じさせられます。個人的には。 あとは、みすずと岸の最後がちょっと切な過ぎるので、実話であってほしくないという思いも。 みすず、年齢を逆算すると、私の母親とほぼ同年齢なんですよね。 そんな女性が、この小説を書くとき(2000年ごろ、小説のもろもろのエピソードを考えると少なくとも1990年代半ばごろ)まで 切ない思いをずっと抱えていたというのが、あまりにも苦しすぎる気がするのです。
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「のどぼとけ 切って恋の血 見せようか ひとりがっての 君の背中に」 これが、この本の全てを表してる気がする。 最後に感じる喪失感は、どうしようもない。
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