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明治開化 安吾捕物帖 の商品レビュー

3.2

42件のお客様レビュー

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2023/01/23

アニメun-goの原作ということで読んでみました。 以前にも堕落論など安吾作品に触れてきましたが、本作は安吾なりの時代風刺がとても面白く読めました。 また、推理小説としてもおもしろく。とてもフランクに推理を楽しむことができるのも魅力的でした。 ただ、「石の下」に関してはよく理解で...

アニメun-goの原作ということで読んでみました。 以前にも堕落論など安吾作品に触れてきましたが、本作は安吾なりの時代風刺がとても面白く読めました。 また、推理小説としてもおもしろく。とてもフランクに推理を楽しむことができるのも魅力的でした。 ただ、「石の下」に関してはよく理解できなかったのが残念でした… 個人的には「時計館の秘密」が好きな話でした。

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2022/10/18

NHKでドラマ化されたものを見て、坂口安吾が書いたという所にも興味を持ち読んでみました。 お約束のシンプルな構成の話が一話完結で記されていて読みやすい。もともとドラマにしやすい作りだなと思いました。 主要登場人物の語られない部分になんとなく興味を惹かれてるのと、現代人からすると昔...

NHKでドラマ化されたものを見て、坂口安吾が書いたという所にも興味を持ち読んでみました。 お約束のシンプルな構成の話が一話完結で記されていて読みやすい。もともとドラマにしやすい作りだなと思いました。 主要登場人物の語られない部分になんとなく興味を惹かれてるのと、現代人からすると昔の風俗というものが出てきて、興味深く読めると思う。

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2022/02/22

ドラマを見て、原作を読んでみたが、ドラマはあまり原作に忠実ではなかった。1話で一つの事件が解決するので、昔の言葉でも意外と楽しく読めた。最後にお決まりの新十郎さんが解決して完結だが、それほど凝った謎解きではなかったように思う。

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2021/02/07

福士蒼汰のドラマを観て、原作も読んでみたくなり購入したのだけれど文章があまり好みではありませんでした。 でも内容は嫌いではなかったのでなんとか最後まで読み上げた感じ。

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2022/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安吾はミステリ好きだったと聞いていたけど、本当にそうだったんだな、と思いつつ借りてきた本書。 一話目はキャラクターがうじゃうじゃいて、めげそうだったけど、なんとか読み切る。 二話目以降はシンプルな話が多く、ようやく読めるようになった。 探偵物、としての要素は薄く、江戸明治の過渡期に市井の人の間に起こる、けっこうなヒューマンドラマを坂口安吾が書いている、というところが私には楽しみポイントになった。 後半、あまりレギュラーキャラクターが登場しない物語が面白かった。(ああ無情、血を見る真珠、石の下、時計館など) 時計館や覆面屋敷は、江戸川乱歩ぽい設定をドライに短く書いたかんじで面白かった。 日本語なのに時折カタカナで表現される、この時期のなんでもありな表記が大好きだ。 最後に、「ネタバレ設定」にちゃんとチェック入れてアップしたうえで、最悪のネタバレやってもいいですか。 。。。。。 犯人はヤス。

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2021/01/02

福士蒼汰の美男ぶりが魅力のNHKドラマがおもしろく原作も読んでみたくなって読んでみた。本は文体がちょっと合わず、ドラマで45分で解決してもらったほうがいいかな。 読んだのは富士見書房時代小説文庫「明治開花安吾捕物帖」 最初に安吾生の口上があり、皆さんのオヒマの折のお友達に、気...

福士蒼汰の美男ぶりが魅力のNHKドラマがおもしろく原作も読んでみたくなって読んでみた。本は文体がちょっと合わず、ドラマで45分で解決してもらったほうがいいかな。 読んだのは富士見書房時代小説文庫「明治開花安吾捕物帖」 最初に安吾生の口上があり、皆さんのオヒマの折のお友達に、気楽な気持ちで推理をたのしんで、とある。 「舞踏会殺人事件」 最初に時は明治17,8年ごろとある。新十郎が幕臣の出自であること、洋行帰りの新十郎宅の右隣の住人は道場を開いている泉山虎之助、警視庁の雇いで巡査に剣術を教えるのが商売の一つ。左隣は花廻屋因という戯作者。警視総監は速水星玄で新十郎を頼みの綱としており、古田鹿蔵という老巡査は新十郎に何かあると駆けつけるのが役目。と役回りを説明している。 ドラマでは西郷隆盛が海舟の家に訪ねてくる。西郷は明治10年9月24日に死んでいるのに。しかしドラマでは陸軍大将の西郷さん、というセリフがあったから西郷が留守政府で陸軍大将をしていた明治5年頃に設定しているのか。 でも、小説では維新後の混乱した生活が西南戦争を経て、新しい価値観でなじみかける頃に、その価値観の逆転を幕臣であった勝海舟が、水平な目で事件の感想を言うのがひとつの鍵になっている。がドラマでは10年早い西南戦争前になり時間的視点がずれてしまっているような気がする。 「ああ無情」 「万引家族」 「石の下」 「覆面屋敷」 旧家の跡継ぎをめぐる思惑。 「ロッテナム美人術」 「乞食男爵」 1950年(S25)10月号-1952年(S27)8月号「小説新潮」に「明治開花安吾捕物帖」として20編を連載 1953年(S28)4月、5月、S291月、日本出版共同㈱より出版(1~3巻)※だが「舞踏会殺人事件」「密室大犯罪」は未収録 1971(S41)、「坂口安吾全集」に全20編収録 解説によると、この安吾の開化捕物最大の特徴は、海舟がなげいている開化期の世相を、(この本が書かれた頃の)戦後の状況とかさねあわせて描いていることだという。安吾は「安吾史譚」で、維新後の30年くらいと、今の敗戦後の7年とは甚だ似ている。敗戦後が外国の占領下だから維新と違うというのは当たらない。薩長政府も実質的には占領軍だった、と書いているそうだ。 (『安吾史譚』春歩堂 1955年7月) 1963.1.20初版 図書館 (富士見書房時代小説文庫) ドラマ:NHKBS BS時代劇 2020.12.11~2021.2.5 20:00-20:45

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2020/09/12

明治開化の時代に起こる、奇怪な事件を扱った捕物帖。なんとその事件を推理するのは勝海舟。……しかし、解決はしません(笑)。事件の奇怪さもさながら、ユーモラスな読み口も魅力です。 お気に入りは「万引一家」。金持ちであるはずなのに万引きを堂々と繰り返す母娘の謎から暴かれる、恐るべき事件...

明治開化の時代に起こる、奇怪な事件を扱った捕物帖。なんとその事件を推理するのは勝海舟。……しかし、解決はしません(笑)。事件の奇怪さもさながら、ユーモラスな読み口も魅力です。 お気に入りは「万引一家」。金持ちであるはずなのに万引きを堂々と繰り返す母娘の謎から暴かれる、恐るべき事件の謎。家系にまつわる因縁や過去の事件等気にかかる要素はいっぱいありながら。まーったく真相は見抜けませんでした。マンザラではないと安心できるレベルじゃありませんよ……。 「覆面屋敷」もどっぷりと雰囲気のある物語と、どろどろした人間関係が絡んだ重厚な一作。そして予想外の真相でした。

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2020/05/06

短編集。 テイストがバラエティーに富んでいて、複数の本を読んでいるような異なる読みごたえ。 時代背景が明治ということもあるだろうが、国や法制が固まりきっていない時代だからこその事件が多く監視社会に生きる現代人が読めば「こんな抜け道あるはずないじゃん!」っておもわれるこどが沢山。 ...

短編集。 テイストがバラエティーに富んでいて、複数の本を読んでいるような異なる読みごたえ。 時代背景が明治ということもあるだろうが、国や法制が固まりきっていない時代だからこその事件が多く監視社会に生きる現代人が読めば「こんな抜け道あるはずないじゃん!」っておもわれるこどが沢山。 でも、よく考えればそうなんだ。スマホに情報を吸い上げられることもなく、監視カメラに姿が映ってしまうこともなく、完璧な戸籍とマイナンバーで身元が証明されている時代じゃないんだから。たかが100年。されど100年。 あと100年たったらなにがどう変わってるんだろう?

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2020/03/30

明治開化 安吾捕物帖(角川文庫) 著作者:坂口安吾 角川グループ パブリッシング タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

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2019/04/11

ミステリとしてはちょっと肩透かし感があるし、メインキャラも数人いてしかも個性的なメンツなのに活かしきれてない感じがあるので全体的にちょっと勿体無いかなあという感じ。 でも当時にしては斬新だったのかもしれないけど…。 純文学系の作品や、不連続殺人事件が面白かったので期待値があがって...

ミステリとしてはちょっと肩透かし感があるし、メインキャラも数人いてしかも個性的なメンツなのに活かしきれてない感じがあるので全体的にちょっと勿体無いかなあという感じ。 でも当時にしては斬新だったのかもしれないけど…。 純文学系の作品や、不連続殺人事件が面白かったので期待値があがってたのかもしれない。

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