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明治開化 安吾捕物帖 の商品レビュー

3.2

42件のお客様レビュー

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2012/10/03

文明開化の明治の世において次々と起こる奇っ怪な事件。それを推理するのは幕末の英傑、勝海舟。事件を解決するのは洋行帰りの紳士探偵、結城新十郎。さらには勝手に首を突っ込んでくる個性豊かな仲間たち。坂口安吾の傑作エンターテイメント。 ( 以上紹介文) 各章事に8割が事件のあらましで残...

文明開化の明治の世において次々と起こる奇っ怪な事件。それを推理するのは幕末の英傑、勝海舟。事件を解決するのは洋行帰りの紳士探偵、結城新十郎。さらには勝手に首を突っ込んでくる個性豊かな仲間たち。坂口安吾の傑作エンターテイメント。 ( 以上紹介文) 各章事に8割が事件のあらましで残り2割で推理やその他のことを述べて。場合によっては探偵達が3ページほどしか出てこない事もある。 それでも面白いし話は進む。 これまで安吾は「白痴」や「堕落論」なんかを読んできたがそれらとは方向性の違うエンターテイメント小説です。

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2012/09/30

アニメ「UNGO」の原作!坂口安吾! 覆面家族がおもしろい。アニメでもこの時代背景でやってくれりゃよかったのにー。

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2013/01/02

坂口安吾というと「白痴」から入ったので、暗くじめじめとした小説を書く人とばかり思っていた。ら、なかなかどうして面白い! むろん殺人事件を取り扱っているので、殺人にいたるまでの人間関係にどろどろした部分はあるのだけれども。 文明開化の時代の裏にある、格差社会の闇や、やりきれない人々...

坂口安吾というと「白痴」から入ったので、暗くじめじめとした小説を書く人とばかり思っていた。ら、なかなかどうして面白い! むろん殺人事件を取り扱っているので、殺人にいたるまでの人間関係にどろどろした部分はあるのだけれども。 文明開化の時代の裏にある、格差社会の闇や、やりきれない人々の思いを描いていて興味深い。

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2012/09/09

恥ずかしながら・・・新潟県民、43歳にして初の坂口安吾です(^_^;) 昨年ノイタミナ枠でアニメ化された「UN-GO」の原案(原作ではなく)って事で読んでみたのですが・・・ 予想はしてましたが、主人公:結城新十郎の名前以外は全くの別世界の話でしたね。 こちらは明治十年台、アニメ...

恥ずかしながら・・・新潟県民、43歳にして初の坂口安吾です(^_^;) 昨年ノイタミナ枠でアニメ化された「UN-GO」の原案(原作ではなく)って事で読んでみたのですが・・・ 予想はしてましたが、主人公:結城新十郎の名前以外は全くの別世界の話でしたね。 こちらは明治十年台、アニメは近未来・・・そこからしてですが(^_^;) そして、何といっても古い文体の作品なので、読みずらいコトこの上ないです!正直チト辛かった・・・ ただ、こちらに勝海舟が登場するのには驚きました。そこは意外性があったと思います。 続編もあるのですが・・・ま、手は出ないかな・・・

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2012/04/18

『堕落論』『白痴』の坂口安吾とはまた別の顔が見れるようなエンタメ・ミステリー短篇集。 コミカルなキャラクター達と分かりやすいストーリーは昭和前期におけるライトノベルといえるような軽さがある。 幼少の頃からのミステリーファンである著者が大衆に向けてその面白さを紹介しようという意気込...

『堕落論』『白痴』の坂口安吾とはまた別の顔が見れるようなエンタメ・ミステリー短篇集。 コミカルなキャラクター達と分かりやすいストーリーは昭和前期におけるライトノベルといえるような軽さがある。 幼少の頃からのミステリーファンである著者が大衆に向けてその面白さを紹介しようという意気込みが伝わるようで、まだ日本でミステリーというジャンルが隆盛する以前に書かれた時代背景を彷彿させる。

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2012/04/17

この文庫には「安吾捕物帖」シリーズが全部はいっていない…なんでだ、それが非常に残念。このキャラクタ達はどうなるのでしょうか? アニメ見てからのほうが面白かったかも…。

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2012/03/29

“捕物帖のことですから決して厳密な推理小説ではありませんが、捕物帖としては特に推理に重点をおき、一応第二段に推理のタネはそろえておきますから、お慰みに、推理しながら読んでいただいたら退屈しのぎになるかも知れません。作者はそんなツモリで捕物帖をかいているのです。第三段の海舟が心眼を...

“捕物帖のことですから決して厳密な推理小説ではありませんが、捕物帖としては特に推理に重点をおき、一応第二段に推理のタネはそろえておきますから、お慰みに、推理しながら読んでいただいたら退屈しのぎになるかも知れません。作者はそんなツモリで捕物帖をかいているのです。第三段の海舟が心眼を用いるところで本をふせて一服しながら推理することに願います。海舟は毎々七分通り失敗することになっていますが、今までの探偵小説では、偉い探偵の相棒にトンマな探偵が現れて大マチガイの推理をはたらかせてあんまりバカすぎたようです。よんでいる方でも、自分の推理が当たらないと、トンマな探偵氏と同じようなトンマに見えて自分がイヤになるのが通例ですが、海舟という明治きっての大頭脳が失敗するのですから、この捕物帖の読者は推理が狂っても、オレもマンザラでないなと一安心していただけるでしょう。そこでメデタシ、メデタシ、というのが、この捕物帖です。”[P.5] アニメ「UN-GO」を見た影響で。 “今日は、彼の他にもう一人妙なヤジウマが早朝から詰めかけている。お梨江である。朝の新聞で紳士探偵出馬の記事を読んだから、私も探偵の心眼を働かして犯人を捕まえてあげましょうというので、馬にまたがって早朝から乗りこんでいる。新十郎の書斎へ詰めかけて、 「あなた、お馬にお乗りにならないの」 「乗りますけれども、馬を持っておりません」 「じゃア、人形町のような遠いところへ、どんなもので、いらッしゃるの?」 「歩いて参ります」 「アラ、大変。私、お馬を持ってきてあげるわ」 「ところが、連れがありますので、ぼくだけというわけに参りません」 「存じております。気どり屋の通人さんに、礼儀知らずの剣術使いでしょう」 「ほかに古田さんという巡査がおります」 「じゃア、四頭ね」 と言ったと思うと、馬にのって駈け去る。やがて馬丁と四頭の馬をひきしたがえて、戻ってきて、庭木へ一頭ずつつないでしまった。”[P.93]

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2012/03/06

◎フジテレビ系ノイタミナでアニメ化になった、『UN-GO』の原作本。 ◎この作者の名前は知っていたが、アニメ化になったと聞いて、ようやく安吾作品に手を出してみたのがきっかけ。時代は明治ということもあって、独特の言葉の言い回し、時代背景が特徴。 ◎配線探偵、新十郎の推理とその周...

◎フジテレビ系ノイタミナでアニメ化になった、『UN-GO』の原作本。 ◎この作者の名前は知っていたが、アニメ化になったと聞いて、ようやく安吾作品に手を出してみたのがきっかけ。時代は明治ということもあって、独特の言葉の言い回し、時代背景が特徴。 ◎配線探偵、新十郎の推理とその周りで起きてゆく事件展開に期待。

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2012/02/26

坂口安吾が書きたかったお話なんだと感じた。「安吾捕物」とタイトルしているだけあるなと。内容は明治にかけてのシニカルな社会風刺、勝海舟を盲信する人、でも海舟の決めるところで決めず、人情とは…とか言い出しちゃうコミカルさが軽妙で楽しかった。短編なので読みやすい。

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2012/02/25

2月25日読了。図書館。 昭和25年10月~27年8月に連載のうちのほぼ前半の8篇。海舟の迷推理を毎回拝聴に行く虎之介はなんか憎めなくてかわいい。

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