ぼくは落ち着きがない の商品レビュー
「図書部」という、各クラスの異端児の安全地帯にもそれなりに色々ある。 少しストーリーが散漫な印象もあるけど、自分の何でもない高校生活が肯定される様な心地良さがあります。
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桜ヶ丘高校、図書部 クラスからはちょっぴり敬遠されるキャラでも、図書部には受け入れられる。 図書部の些細な日常 「皆、誰かに期待なんかしないで、皆、勝手に生きててよ」 司書を辞め作家になった金子先生と図書部員の望美。 喜怒哀楽が激しくいわゆる個性的すぎるけれど、ほんとはそれが魅力の頼子は、自ら不登校になった。 青春、だ。 会話文多めで早く読み終わるかと思いきや、時間がかかった)^o^(
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毎日図書室に通い詰めていた高校時代を思い出す。 僕の高校も、図書室は電子化されておらず、手書きのカードだった。 面倒くさくて図書委員などにはならず、部活にも入らず。あいにく、図書部は存在しなかった。 あれば入っていたかもしれない。 などと、普段あまり思い出すこともない高校時代の...
毎日図書室に通い詰めていた高校時代を思い出す。 僕の高校も、図書室は電子化されておらず、手書きのカードだった。 面倒くさくて図書委員などにはならず、部活にも入らず。あいにく、図書部は存在しなかった。 あれば入っていたかもしれない。 などと、普段あまり思い出すこともない高校時代の図書室界隈の記憶を、ありありと思い出してしまった。
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登場人物たちと同じ年代の頃の自分とはかけ離れている生活だけど、あの頃の気分ってあんなだったな、と思わされた。懐かしいような恥ずかしいような愛おしいような、そんな読後感。
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高校の図書部。図書室の一部をベニヤ板で隔てて作った、せまい部室。文化祭前の慌しさも、部員たちの小さなブームも、高校生活ってほんと大したことない。長嶋有が書く主人公は、さめてる。よく人のことを見てる。能見さんのすべるような貸し出し処理。主人公の目で、図書室や部員たちを見ると楽しい。...
高校の図書部。図書室の一部をベニヤ板で隔てて作った、せまい部室。文化祭前の慌しさも、部員たちの小さなブームも、高校生活ってほんと大したことない。長嶋有が書く主人公は、さめてる。よく人のことを見てる。能見さんのすべるような貸し出し処理。主人公の目で、図書室や部員たちを見ると楽しい。おおきな、かぶ!
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図書部という文化部に体験入部した風に読むとたのしい。 曖昧なかんじでゆるゆるしていく内に、 だんだん部内に馴染んでいくかんじ。 本や漫画や映画の知識に、各部員の動向に、小説内小説に、 物語は始終ふらふら~っと漂います。 いちばん落ち着きがないのは、作者さんのような気がしました。 カバー裏のおまけは、 図書部員の創作のような気がしなくもないです。何となく。 私が図書部なら、仕掛けます。
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高校の図書室で繰り広げられる会話と、ちょっとした事件で一冊ひっぱるという勇気ある一冊。 長嶋有の作品を読んだのは今回が初めて。 文章の好みが別れる人なんだろうなと思いました。 正直読みにくい。 理由は、状況説明が足りない。 描写の連続だから、伏線なりドラマチックな展開がけっこうあ...
高校の図書室で繰り広げられる会話と、ちょっとした事件で一冊ひっぱるという勇気ある一冊。 長嶋有の作品を読んだのは今回が初めて。 文章の好みが別れる人なんだろうなと思いました。 正直読みにくい。 理由は、状況説明が足りない。 描写の連続だから、伏線なりドラマチックな展開がけっこうあっさり見過ごされる描き方になっている。 それと文章の言い回し方も独特ですね。 なので、頭に状況がすんなり入ってくる方は、この本との相性がいいのでしょうが、僕はリズムをつかむのに苦労したな。 一見さらっとした感じに見える文章なんだけど、一文一文に描写だけで情報を詰め込みすぎな気がする。 ところどころ笑えるところもあるのですが、描写のまどろっこしい描き方にイらっときたので2点。
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サラッと読める一冊。図書室・部室の埃っぽく甘ったるい日常。緩慢だが、どこか温かく懐かしい匂いもする。
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図書部の毎日、をつらつらと描く。 別段ものっすごっく大きな事件がおきるわけじゃないけれど、ページをめくるごとに少しずつ図書部の(あるいはその周りの)誰かに何らかの変化が起きている。 主人公、望美がふと考えていることって結構当てはまるよなぁ。 目の前には重圧や責任のない、単純な「今...
図書部の毎日、をつらつらと描く。 別段ものっすごっく大きな事件がおきるわけじゃないけれど、ページをめくるごとに少しずつ図書部の(あるいはその周りの)誰かに何らかの変化が起きている。 主人公、望美がふと考えていることって結構当てはまるよなぁ。 目の前には重圧や責任のない、単純な「今」が広がっているのみだった学生時代がひどく懐かしく思える4.
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