ただマイヨ・ジョーヌのためでなく の商品レビュー
自伝で闘病記録。アメリカ人らしいパワースタイルのライディング(と思われる描写)。誰よりも速く、がむしゃらにペダルを踏みつけ、世界一過酷なバイクレース、ツール・ド・フランスへ走るチャンスを手に入れた瞬間に発覚する癌。そこからの闘病は過酷だ。だけど、癌を克服し、レーサーとして復帰する...
自伝で闘病記録。アメリカ人らしいパワースタイルのライディング(と思われる描写)。誰よりも速く、がむしゃらにペダルを踏みつけ、世界一過酷なバイクレース、ツール・ド・フランスへ走るチャンスを手に入れた瞬間に発覚する癌。そこからの闘病は過酷だ。だけど、癌を克服し、レーサーとして復帰するまでの道のりも過酷だ。そして、それ以上にレースは過酷だ。理解に苦しむような過酷な状況を乗り越えた先にあるのは、希望で勝利だった。
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徒労感。 図書館で目にとまり、昔流行ったな〜と読み始めたものの…何だか違和感。それでも読了。 終わってから調べてガックリ。そうだった。「シークレット・レース」でアームストロング含む、自転車業界のドーピング事件を読んだんだった。
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フランス•リヨンに駐在中、ツール•ド•フランスを追っかける自転車ファンの同僚に薦められて読んだ。 (彼はガソリン車に、Gazolと書かれたディーゼルを満タンにして、車を壊したことで有名になった。フランスでは、ガソリンはEssence と言う。確かに間違いやすい) 本書を読むと、...
フランス•リヨンに駐在中、ツール•ド•フランスを追っかける自転車ファンの同僚に薦められて読んだ。 (彼はガソリン車に、Gazolと書かれたディーゼルを満タンにして、車を壊したことで有名になった。フランスでは、ガソリンはEssence と言う。確かに間違いやすい) 本書を読むと、ツール•ド•フランスが如何に過酷な競技で、自転車競技そのものが如何にマゾヒスティックな競技であるかが分かる。 何せ、3600kmもの距離をアルプスも含めて21日かけて走破するというのだ。 それも、ただ闇雲に体力勝負で走るのではない。 その間、競合サイクリストたちと常に心理戦、駆け引きを行いながら走るのだ。 身体のみならず、精神もすり減る。 アメリカ人のランス•アームストロングは、最も過酷なロード•レースと言われるツール•ド•フランスに七連覇という偉業を成し遂げたサイクリストだ。 ツール•ド•フランスの勝者に与えられる黄色いジャージを、マイヨ•ジョーヌという。 しかし、この本は栄光のマイヨ•ジョーヌ(のことだけを語ったものではない。 作者である偉大なるツール•ド•フランスの覇者は、もっと強大な敵と戦って勝ったのだ。 末期の膀胱癌という強敵と。 そして彼は、「癌は、僕の人生に起こった最良のことだ」と断言するに至るのだ。 なぜ、末期癌をそこまでポジティブに捉えることが出来るのか? 彼は優秀な、パワーのある自転車乗りだった。 自分こそ世界一になるために生まれてきたのだと、自信に満ち溢れた無敵の男だった。 しかし、癌に罹患して彼は変わっていく。 肉体もそして精神も。 癌から復帰して、精神的な苦しみも乗り越える。 そして、誰もが予想もしなかった、3週間という長丁場のツールドフランスに復帰するだけでなく、再び覇者となってしまうのだ。 その後、彼は前人未到のツールドフランス7連覇を達成してみせる。 癌に苦しむ病人の苦しみを自ら体験し、癌に打ち切った彼にとって、ツールドフランスの苦しみなど何でもないばかりか、生きる喜びそのものだったのかもしれない。 何という人間が存在したのか。 人間はどこまで強くなれるのかを示して感動的だ。 本書には書かれてはいないが、その後、彼にドーピングが発覚する。 そして、ツール•ド•フランスのタイトルを全て剥奪され、自転車競技から永久追放されている。
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アームストロング氏が睾丸癌を克服してツール・ド・フランスで優勝した時は嬉しかった。闘病中の描写は読みながら涙さえ出た。本編ではドーピングの事実はないと述べていたのに、実はすべてが嘘だったのだ。後の事件で明らかになるのだが、本当はこのツール・ド・フランス初優勝の時からドーピングはあった。著者自らが書いた自伝に対して信憑性を求めることは難しく、所詮マーケティングの手段の一つに過ぎないのだと改めて感じた。なにが本当で何が嘘なのか信じられなくなる。 以下、本書より抜粋。 「ようやくわかった。近道はないのだ。精神と肉体と品性を確立するには、何年にもわたって自転車に乗り続けなければならない。」
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僕が数少ない尊敬する人物の一人。 ちょっと次元の違う人間離れした人が好き。(将棋の羽生、新撰組の土方等) 色々問題もあるが、人間としてのエネルギーが違う。 こんな人だからこそ病気にも打ち勝つし、競技でも頂点にも立てる。ドーピングですべてが嘘になったというが、この人の生きてきた軌跡...
僕が数少ない尊敬する人物の一人。 ちょっと次元の違う人間離れした人が好き。(将棋の羽生、新撰組の土方等) 色々問題もあるが、人間としてのエネルギーが違う。 こんな人だからこそ病気にも打ち勝つし、競技でも頂点にも立てる。ドーピングですべてが嘘になったというが、この人の生きてきた軌跡、生きることへの執念は何も変わらない。 本という評価ではなくこの人への評価◎。
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これはまだ、ランス・アームストロングがツール7連覇もしていなければ、彼のドーピングが世間に公にすらなっていない時の話。 この本を読む前に、映画の『疑惑のチャンピオン』を鑑賞しました。その劇中に、この本のサイン会のシーンがあり印象に残っていたので、購入しました。 この本を、彼による「虚構」と揶揄する事も出来ると思います。ですが、彼と彼にまつわる問題を考えた時、一概にそうとも言えないと思いました。特に中盤に置かれている闘病生活は生々しく、想像するのも嫌になる場面ばかりでした。作中でもよく繰り返される、「一選手である前に、一元癌患者」であるというのが彼の根幹にずっとあるのだと思います。 タイトルの『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』 色々な捉え方が出来ると思いますが、彼が何の為に自転車に乗るのか?それは彼も繰り返し唱える、「家族との絆」、「存在の証明」、「癌からの生存者としての役割」かなと思いました。 長くなりましたが、私は真実を知った今でも彼を尊敬しますし、1人の偉大な、歴史に残る選手であると思っています。
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ライターの優秀さが光りまくる作品 構成描写とも文句なしに素晴らしい ランス・アームストロング自身の「偉大さ」は言うまでもなし
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去年引退から復帰したランス・アームストロングの半生記。 日本語のタイトルに若干違和感を覚えるが、内容は面白かった。
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世の中には説明のつかないこと沢山あるよね。勇気をもって闘うこと。あきらめないことの過酷な記録。読んでみてよかった。
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ランス・アームストロングの浮き沈みの多い人生の中でも絶頂期に書かれた自伝である。2000年から2003年は、ちょうどフランスに在住しており、ツール・ド・フランスが、ランス・アームストロングとアメリカンポスタルチームに席巻されており、その熱気を直に感じることが出来たが、まさに彼と彼...
ランス・アームストロングの浮き沈みの多い人生の中でも絶頂期に書かれた自伝である。2000年から2003年は、ちょうどフランスに在住しており、ツール・ド・フランスが、ランス・アームストロングとアメリカンポスタルチームに席巻されており、その熱気を直に感じることが出来たが、まさに彼と彼らの時代であった。その後のドーピングの問題と彼の記録の剥奪は、彼が下った坂道であるが、癌を征服してアスリートとしてトップに返り咲いた彼の事だからいずれ何かの拍子に表舞台に舞い戻ると期待してしまう。そのような不屈さがおそらく、共感を呼んでいるとおもう。生還率数パーセントからのマイヨジョンヌは只事ではないのである。。
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