ただマイヨ・ジョーヌのためでなく の商品レビュー
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アームストロング氏が睾丸癌を克服してツール・ド・フランスで優勝した時は嬉しかった。闘病中の描写は読みながら涙さえ出た。本編ではドーピングの事実はないと述べていたのに、実はすべてが嘘だったのだ。後の事件で明らかになるのだが、本当はこのツール・ド・フランス初優勝の時からドーピングはあった。著者自らが書いた自伝に対して信憑性を求めることは難しく、所詮マーケティングの手段の一つに過ぎないのだと改めて感じた。なにが本当で何が嘘なのか信じられなくなる。 以下、本書より抜粋。 「ようやくわかった。近道はないのだ。精神と肉体と品性を確立するには、何年にもわたって自転車に乗り続けなければならない。」
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僕が数少ない尊敬する人物の一人。 ちょっと次元の違う人間離れした人が好き。(将棋の羽生、新撰組の土方等) 色々問題もあるが、人間としてのエネルギーが違う。 こんな人だからこそ病気にも打ち勝つし、競技でも頂点にも立てる。ドーピングですべてが嘘になったというが、この人の生きてきた軌跡...
僕が数少ない尊敬する人物の一人。 ちょっと次元の違う人間離れした人が好き。(将棋の羽生、新撰組の土方等) 色々問題もあるが、人間としてのエネルギーが違う。 こんな人だからこそ病気にも打ち勝つし、競技でも頂点にも立てる。ドーピングですべてが嘘になったというが、この人の生きてきた軌跡、生きることへの執念は何も変わらない。 本という評価ではなくこの人への評価◎。
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これはまだ、ランス・アームストロングがツール7連覇もしていなければ、彼のドーピングが世間に公にすらなっていない時の話。 この本を読む前に、映画の『疑惑のチャンピオン』を鑑賞しました。その劇中に、この本のサイン会のシーンがあり印象に残っていたので、購入しました。 この本を、彼による「虚構」と揶揄する事も出来ると思います。ですが、彼と彼にまつわる問題を考えた時、一概にそうとも言えないと思いました。特に中盤に置かれている闘病生活は生々しく、想像するのも嫌になる場面ばかりでした。作中でもよく繰り返される、「一選手である前に、一元癌患者」であるというのが彼の根幹にずっとあるのだと思います。 タイトルの『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』 色々な捉え方が出来ると思いますが、彼が何の為に自転車に乗るのか?それは彼も繰り返し唱える、「家族との絆」、「存在の証明」、「癌からの生存者としての役割」かなと思いました。 長くなりましたが、私は真実を知った今でも彼を尊敬しますし、1人の偉大な、歴史に残る選手であると思っています。
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ライターの優秀さが光りまくる作品 構成描写とも文句なしに素晴らしい ランス・アームストロング自身の「偉大さ」は言うまでもなし
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去年引退から復帰したランス・アームストロングの半生記。 日本語のタイトルに若干違和感を覚えるが、内容は面白かった。
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世の中には説明のつかないこと沢山あるよね。勇気をもって闘うこと。あきらめないことの過酷な記録。読んでみてよかった。
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ランス・アームストロングの浮き沈みの多い人生の中でも絶頂期に書かれた自伝である。2000年から2003年は、ちょうどフランスに在住しており、ツール・ド・フランスが、ランス・アームストロングとアメリカンポスタルチームに席巻されており、その熱気を直に感じることが出来たが、まさに彼と彼...
ランス・アームストロングの浮き沈みの多い人生の中でも絶頂期に書かれた自伝である。2000年から2003年は、ちょうどフランスに在住しており、ツール・ド・フランスが、ランス・アームストロングとアメリカンポスタルチームに席巻されており、その熱気を直に感じることが出来たが、まさに彼と彼らの時代であった。その後のドーピングの問題と彼の記録の剥奪は、彼が下った坂道であるが、癌を征服してアスリートとしてトップに返り咲いた彼の事だからいずれ何かの拍子に表舞台に舞い戻ると期待してしまう。そのような不屈さがおそらく、共感を呼んでいるとおもう。生還率数パーセントからのマイヨジョンヌは只事ではないのである。。
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面白い本。この本を出版した時点では…。 この本のあともアームストロングのドラマは続くので、それを知ると残念。
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16 ある意味滑稽な作品。本著内にもドーピングを自ら否定している場面は何カ所もあるが、今となっては恥以外何ものでもない。 癌を克服するまでに嘘はないだろうが、結局、彼が命をかけて挑んだロードレースには多くの嘘があったわけだ。 どういう心持ちで本著を執筆したのか想像しながら読むには...
16 ある意味滑稽な作品。本著内にもドーピングを自ら否定している場面は何カ所もあるが、今となっては恥以外何ものでもない。 癌を克服するまでに嘘はないだろうが、結局、彼が命をかけて挑んだロードレースには多くの嘘があったわけだ。 どういう心持ちで本著を執筆したのか想像しながら読むには趣味が悪いか。
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ランス・アームストロング。 頭がクラクラするくらい凄い人生を歩んでいる人なのですが、 「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」というこの本は、 癌が発見されてからの、その闘病生活を、中心に、その後の復活までが書かれている自伝です。 感想。 「すごい」 これ以上の言葉なんて、到底出てき...
ランス・アームストロング。 頭がクラクラするくらい凄い人生を歩んでいる人なのですが、 「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」というこの本は、 癌が発見されてからの、その闘病生活を、中心に、その後の復活までが書かれている自伝です。 感想。 「すごい」 これ以上の言葉なんて、到底出てきません。 私の読み終えた最後の感想は「ふう〜〜〜疲れた」でした。 しかし、 ランスと言う人が在ることは、 今、ここに在り、そして超一流で在るということは、 やっぱり、そうでない私にも、力にはなっています。 勇気に、指針になっています。 ランスは癌と告白されたとき、 病院の待合室のソファで、自問自答する。 「なんで?自分が??? イヤ、ここにいる人と、自分とになんの差があるんだ、、、」 と言うシーンがあります。 そして、ランスは「いい人」になろうと、躍起になり、そしてそして、病気と闘い、諦めずに闘い、そして勝った。 死を直前にしたとき、人はどの様に生きるか、一つの生き方を示してくれました。 やがては、やってくる死。 隣り合わせのお友達。 死を前にして人は謙虚であらねばならない。 また、生きることに貪欲でなければならない。 さらに人は決して一人では生きていくことは出来ない。 そんなアレコレを考えた一冊です。
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