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ただマイヨ・ジョーヌのためでなく の商品レビュー

4.2

61件のお客様レビュー

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2011/02/08

人間の精神力ってすごいね。 アメリカでは有名な自転車スプリンターであるランス・アームストロングの自叙伝。 何がすげーってこの人の精神力。 アスリートの絶頂期に癌を発症し、長い間闘病生活を経験。 見事克服し、その後0からスプリンターとして再び挑戦することを決意。 そして、世界一厳し...

人間の精神力ってすごいね。 アメリカでは有名な自転車スプリンターであるランス・アームストロングの自叙伝。 何がすげーってこの人の精神力。 アスリートの絶頂期に癌を発症し、長い間闘病生活を経験。 見事克服し、その後0からスプリンターとして再び挑戦することを決意。 そして、世界一厳しいツール・ド・フランスで見事復活優勝。 その後前人未到の7連覇。 超人と言われる人の精神力に触れると、何でも乗り越えていけそうな気がする。

Posted byブクログ

2011/02/07

精巣腫瘍から奇跡の復活を遂げ、ツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げた類稀なるロードレース選手であるランス・アームストロングの自伝。単なるロードレーサーの自伝というよりは、むしろ闘病記といった趣が強く、発病当時の絶望や、化学療法の地獄の苦しみ、寛解時の虚脱感などが、非常に...

精巣腫瘍から奇跡の復活を遂げ、ツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げた類稀なるロードレース選手であるランス・アームストロングの自伝。単なるロードレーサーの自伝というよりは、むしろ闘病記といった趣が強く、発病当時の絶望や、化学療法の地獄の苦しみ、寛解時の虚脱感などが、非常に生々しく表現されている。最悪の予後を宣告されながらも、癌を克服し、ついにはロードレース界の頂点に上り詰めただけに、彼の言葉には生についての深い哲学がある。

Posted byブクログ

2011/01/19

薬物やコンタドールとの確執などランスにいろいろ思うところはあるが、そんなこととはまったく関係なく、闘病記でも感動話でも成功譚でもない、ただがむしゃらな若者の話とその周りの人の話として、いやおもしろかった。みんな読むといいよ。

Posted byブクログ

2011/01/09

本を読み終えて振り返ると、ぐむむと唸ってしまった。 英題はIt's not about the bike. 確かに自転車の競技者としての彼の物語ではない。かといって、癌を患った人の手記とも少し違う。

Posted byブクログ

2010/11/19

自転車ロードレースの選手としてまさにこれから、という時に、睾丸癌が見つかり、肺、脳にも転移していた。そこからの闘病、そしてレースに復帰するまでをその本人が書いたもの。 かなり有名なレーサーですが、失礼ながら私は知らなくて、むしろ近藤史恵さんの『サクリファイス』、その続編『エデン』...

自転車ロードレースの選手としてまさにこれから、という時に、睾丸癌が見つかり、肺、脳にも転移していた。そこからの闘病、そしてレースに復帰するまでをその本人が書いたもの。 かなり有名なレーサーですが、失礼ながら私は知らなくて、むしろ近藤史恵さんの『サクリファイス』、その続編『エデン』を読んで「自転車ロードレースって意外と面白そう」「ツール・ド・フランスの1位の選手が着るジャージはマイヨ・ジョーヌという」という記憶が残っていて、手に取りました。 癌との戦い、そして復帰するための戦い。その時何を考えていたのかが、いいことも悪いことも、カッコつけることなく(少なくともそう見える)書かれていて、すごく真実味がある。印象的だったのは「ツール・ド・フランスでの優勝よりも癌を選ぶ」という言葉。それほどまでの経験を読めるというのは、とても価値あることだったと思うのです。

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2010/10/24

これはまだランスがツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げる前の出来事。まだ荒削りながらも有望なレーサーだったランスを襲った肺や脳にまで転移していた睾丸癌。辛く苦しい闘病生活は彼に人間としての大きな変化をもたらした。わずか1年で彼は奇跡のカムバックを果たす。以前より7kgも...

これはまだランスがツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げる前の出来事。まだ荒削りながらも有望なレーサーだったランスを襲った肺や脳にまで転移していた睾丸癌。辛く苦しい闘病生活は彼に人間としての大きな変化をもたらした。わずか1年で彼は奇跡のカムバックを果たす。以前より7kgも体重が落ちたことが彼を山岳での強さをもたらし、ツール・ド・フランスに勝つために必要なオールラウンダーとして蘇る。その後、ツールでの戦い方を一変させた彼は無敵の7連覇を遂げるのだが、彼の中では自転車競技はあくまでも2番目。人生でいちばん大切なのは癌と戦う中で得た、生きることの素晴らしさだという。原題が「It's not about bike」というのも頷ける。もっとも邦題「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」のほうがロマンチックでいいタイトルだなぁと思うけれど。

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2010/10/20

人生のバイブルリスト追加決定の一冊。 この本が教えてくれるのは忍耐と信頼の大切さ。それもどんな教本よりもたしかに深く。

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2010/12/24

この本を読んで、ランス・アームストロングという人間に完全に魅了された。 ランスは自転車選手として一番油がのってきたときに睾丸ガンと診断され、過酷な闘病生活を乗り越え、その後前人未到のツール・ド・フランス七連覇を達成する。 彼は、自分を飾らずにその時思ったことをそのまま書き記し...

この本を読んで、ランス・アームストロングという人間に完全に魅了された。 ランスは自転車選手として一番油がのってきたときに睾丸ガンと診断され、過酷な闘病生活を乗り越え、その後前人未到のツール・ド・フランス七連覇を達成する。 彼は、自分を飾らずにその時思ったことをそのまま書き記しており、彼の心境の変化などが直に伝わってくる。 本当にこのような人間がいるのかと驚き、そして憧れを覚えた。何回も読みたくなる本。

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2010/06/12

人間としての自己を問い http://silentsheep.net/book/its-not-about-the-bike.html

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2020/01/07

 この本は、book pick orchestraの「文庫本画廊」っていうワークショップに参加する際に「表紙の真ん中に絵柄のある本を持ってきて」と言われ、持ってくために購入した本でした。はじめてだったなぁ~本屋で表紙を確認して、「買おう、買えない」を判断して買ったのは。それだけで...

 この本は、book pick orchestraの「文庫本画廊」っていうワークショップに参加する際に「表紙の真ん中に絵柄のある本を持ってきて」と言われ、持ってくために購入した本でした。はじめてだったなぁ~本屋で表紙を確認して、「買おう、買えない」を判断して買ったのは。それだけでも、すごく新鮮な経験になりました(結果的に選んだ本は今の自分の興味をストレートに反映したものになったけども)。そして、今俺んちにはそのワークショップで作成した、この本の写真部分だけが覗ける画になってる作品が飾られています。なんか、すっごい愛着のある本です。  はじめに読み始めたとき、自分はランス・アームストロングって「自転車界でめちゃくちゃ強い人」ってイメージしか持ってなかったんで、そういう人のいわゆる努力・友情・勝利みたいな本なのかと思って読み始めた。でも、すぐにそれは間違いだったことがわかりました。この本は闘病生活やランスが人生で経験してきた弱い部分、普通なら隠したい部分がそのまま書かれている。勝つこと、そして賞賛を浴びることの裏にあるもの。でも、それをさらけ出すことができてしまう強さも、彼の強さの一端となっている気がしました。  「闘病生活を経て何が変わったか?」--この質問は正しくない。正しくは「何か変わらなかったものがあるか?」だ。完全には正しくないと思うけども、自分の中で一番印象に残ってる一節はこれでした。様々な経験を通して、人はどんどん変わってくものだ。変わるほうが当然だし、経験から得たことを常に活かしているなら、変わらない方がおかしい。死に直面した人に対してなら、なおさらだということを、一番表現している部分だと思いました。  よく、死のふちからよみがえるような経験をした人が「自分は一度死んでいる」というのは、ある意味本当のことなんだろう。そして、そんな彼がマイヨ・ジョーヌを着ることには特別の意味がある。それは、彼が頑張っている姿を見て勇気をもらえる闘病生活を送っている人がたくさんいるってことだ。自分と同じ目にあった人が、健常者を超えるパフォーマンスを見せていること。こんなに、勇気をもらえることってなかったんだと思います。  自分が頑張る姿を見せることで、頑張れる誰かがいる。そう思うなら、自分が頑張る理由は自分のためだけじゃなくなりますね。弱くてもいい。勝てない日々が続くこともある。でも、負けないこと。折れないこと。前を向いてチャレンジし続けること。そういう姿勢が、結局は自分を次につなげていくんだと思います。  そういった意味では、世界一になることって、ただ世界一になるってこと以上に意味のあることなんだなと思いました。オリンピックだって、ワールドカップだって、ビジネスの世界でだっていい。本気で頑張る人、夢を持って取り組んでる人が増えることで、それを応援してる自分たちも頑張らなきゃって思える相乗効果が出るような取り組み方ができるようになることは、その人を一つ大きく成長させることになるのかなって思います。一度でいいから、ツール・ド・フランス生で見てみたいな。

Posted byブクログ