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ただマイヨ・ジョーヌのためでなく 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2008/06/12 |
| JAN | 9784062760867 |

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ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
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商品レビュー
4.2
64件のお客様レビュー
徒労感。 図書館で目にとまり、昔流行ったな〜と読み始めたものの…何だか違和感。それでも読了。 終わってから調べてガックリ。そうだった。「シークレット・レース」でアームストロング含む、自転車業界のドーピング事件を読んだんだった。
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フランス•リヨンに駐在中、ツール•ド•フランスを追っかける自転車ファンの同僚に薦められて読んだ。 (彼はガソリン車に、Gazolと書かれたディーゼルを満タンにして、車を壊したことで有名になった。フランスでは、ガソリンはEssence と言う。確かに間違いやすい) 本書を読むと、...
フランス•リヨンに駐在中、ツール•ド•フランスを追っかける自転車ファンの同僚に薦められて読んだ。 (彼はガソリン車に、Gazolと書かれたディーゼルを満タンにして、車を壊したことで有名になった。フランスでは、ガソリンはEssence と言う。確かに間違いやすい) 本書を読むと、ツール•ド•フランスが如何に過酷な競技で、自転車競技そのものが如何にマゾヒスティックな競技であるかが分かる。 何せ、3600kmもの距離をアルプスも含めて21日かけて走破するというのだ。 それも、ただ闇雲に体力勝負で走るのではない。 その間、競合サイクリストたちと常に心理戦、駆け引きを行いながら走るのだ。 身体のみならず、精神もすり減る。 アメリカ人のランス•アームストロングは、最も過酷なロード•レースと言われるツール•ド•フランスに七連覇という偉業を成し遂げたサイクリストだ。 ツール•ド•フランスの勝者に与えられる黄色いジャージを、マイヨ•ジョーヌという。 しかし、この本は栄光のマイヨ•ジョーヌ(のことだけを語ったものではない。 作者である偉大なるツール•ド•フランスの覇者は、もっと強大な敵と戦って勝ったのだ。 末期の膀胱癌という強敵と。 そして彼は、「癌は、僕の人生に起こった最良のことだ」と断言するに至るのだ。 なぜ、末期癌をそこまでポジティブに捉えることが出来るのか? 彼は優秀な、パワーのある自転車乗りだった。 自分こそ世界一になるために生まれてきたのだと、自信に満ち溢れた無敵の男だった。 しかし、癌に罹患して彼は変わっていく。 肉体もそして精神も。 癌から復帰して、精神的な苦しみも乗り越える。 そして、誰もが予想もしなかった、3週間という長丁場のツールドフランスに復帰するだけでなく、再び覇者となってしまうのだ。 その後、彼は前人未到のツールドフランス7連覇を達成してみせる。 癌に苦しむ病人の苦しみを自ら体験し、癌に打ち切った彼にとって、ツールドフランスの苦しみなど何でもないばかりか、生きる喜びそのものだったのかもしれない。 何という人間が存在したのか。 人間はどこまで強くなれるのかを示して感動的だ。 本書には書かれてはいないが、その後、彼にドーピングが発覚する。 そして、ツール•ド•フランスのタイトルを全て剥奪され、自転車競技から永久追放されている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アームストロング氏が睾丸癌を克服してツール・ド・フランスで優勝した時は嬉しかった。闘病中の描写は読みながら涙さえ出た。本編ではドーピングの事実はないと述べていたのに、実はすべてが嘘だったのだ。後の事件で明らかになるのだが、本当はこのツール・ド・フランス初優勝の時からドーピングはあった。著者自らが書いた自伝に対して信憑性を求めることは難しく、所詮マーケティングの手段の一つに過ぎないのだと改めて感じた。なにが本当で何が嘘なのか信じられなくなる。 以下、本書より抜粋。 「ようやくわかった。近道はないのだ。精神と肉体と品性を確立するには、何年にもわたって自転車に乗り続けなければならない。」
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