好き好き大好き超愛してる。 の商品レビュー
「love love love you i love you!」 愛は形もなくて見えない。 神と一緒だね。
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愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちには皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えて欲しい。____________ 冒頭から読者に対して真正面から愛を語る。そのあまりにもドスレートな表現に、読み始めて早々に思わずうんざりしてしまったが、読了後なぜ作者はそのような...
愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちには皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えて欲しい。____________ 冒頭から読者に対して真正面から愛を語る。そのあまりにもドスレートな表現に、読み始めて早々に思わずうんざりしてしまったが、読了後なぜ作者はそのようなことをいわなければならなかったのかがわかって、感動のあまり震えた。 セカチューとか読んで感動してる、あまりにも純粋な、もっといえば無知な人々にたいするワクチンとしての効能を意識して、しかも破綻することなく、SF、エンターティメントの要素をふんだんに盛り込んだ上で成立させている、稀に見る素晴らしい作品であることは間違いない。 愛するということは、愛し過ぎるということと、きっと同義。だからこそ「Love Love Love you , I Love you]なんだろう。
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恋愛小説ってなんか白けてしまってあんまり楽しめないんですが、この作品はメタフィクショナルな側面もあって面白かったです。まさに昨今の「メタ化」された関係を描いた恋愛小説に対する回答と言える内容ではないでしょうか。あと舞城王太郎の書く喧嘩シーンはなんかリアルで笑えます。英題の「Lov...
恋愛小説ってなんか白けてしまってあんまり楽しめないんですが、この作品はメタフィクショナルな側面もあって面白かったです。まさに昨今の「メタ化」された関係を描いた恋愛小説に対する回答と言える内容ではないでしょうか。あと舞城王太郎の書く喧嘩シーンはなんかリアルで笑えます。英題の「Love Love Love You, I Love You!」がリズムも良くてなんか好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「死はこんなふうに始まるんだ、と僕と柿緒は知る。」 一気に読んでしまった。タイトルに圧倒されていたら、溢れる感情の大波に飲まれていたら、何時の間にか爽やかな浜辺に打ち上げられていた。おっ、これはすごいぞじわじわ快感がやってきた。
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初めて舞城作品を読んだ。恋愛と小説についての物語、というのは、恋愛にまつわるあれやこれやの大切でくだらないモノゴトや感情と、それをささやかに織り込んだ小説が描かれている、ということらしい。
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作者の力量は感じ取れる内容の奥行き、愛を伝える様々な人達、欠落しているようで、ただただ純粋に相手を思い足掻く様、読んでいて心に伝えようとするものは感じ取れたが、いや、肌に合わないというものだった。しかし面白い、作者があの手この手でキャラをまさぐっていくのは悲哀にすら感じれた
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「愛は祈りだ」 冒頭のこの言葉がきっと全てなんだろう。 最初に見たときは正直なんて綺麗事かと思った。でもそれは、私が本当の愛ってものを知らないからなのかもしれない。 自分ではどうする事も出来ない事態に直面し、大切な人のことをただ只管思う時。そんな時に体の底からこみ上げるありとあ...
「愛は祈りだ」 冒頭のこの言葉がきっと全てなんだろう。 最初に見たときは正直なんて綺麗事かと思った。でもそれは、私が本当の愛ってものを知らないからなのかもしれない。 自分ではどうする事も出来ない事態に直面し、大切な人のことをただ只管思う時。そんな時に体の底からこみ上げるありとあらゆる感情や衝動、それこそが愛なんだろう。そしてその衝動を両手を重ねて鎮めようとするその姿は、祈り以外の何物でもない。 今日本には一体どれだけの祈りが溢れているのだろう。 一日でも早く、その祈りが未来を望む祈りにならんことを。
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相当癖がある。 SFのような話が途中入ってきたりと、振り回される感じがしたが、話の主軸は同じ。ただ舞台が違うだけ、とも感じた。 それ程量はないので、癖があるけど普通に読み終えることができるだろう。
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友人推薦(?) 死が近づいたヒロインの描写が印象的。 他の文章で見る「目が死んでいる」のような表現はこのような状態を表すのかと納得。
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「世界の中心で愛を叫ぶ」をパロったらしい、舞城王太郎の異色作。恋人を病気で失った小説家の日常と作品内の虚構が交互しながら進んでいきますが、「言葉」という存在をメタ的に見る視点は一貫しています。あまりに明け透けなタイトルに怯むことなく、沢山の人に読んでもらいたい一冊です。傑作。
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