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アンのゆりかご の商品レビュー

4.1

33件のお客様レビュー

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2013/08/23

幼いころにお気に入りだった本の大多数が村岡花子訳。語学的に恵まれた裕福な家庭に育ったエリートなのだとばかり思っていたら、地方出身の給費生。とびぬけて優秀な彼女のために弟妹が犠牲を払うというプレッシャーのなかでの成功だったことにまず驚かされた。そして情熱的な恋愛。お孫さんの筆による...

幼いころにお気に入りだった本の大多数が村岡花子訳。語学的に恵まれた裕福な家庭に育ったエリートなのだとばかり思っていたら、地方出身の給費生。とびぬけて優秀な彼女のために弟妹が犠牲を払うというプレッシャーのなかでの成功だったことにまず驚かされた。そして情熱的な恋愛。お孫さんの筆によるこの本は、可愛がってくれたであろうおばあ様の人生をよいこともわるいことも時に冷淡なほど客観的に描いており、そこも感心した。来年の朝ドラの原作とのことなので、ドラマも楽しみだ。

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2013/08/12

口絵に、自分が子どもの頃読んだ少女版の表紙の写真があって懐かしか った。 なるほど、朝ドラの原作になりそうな生涯です。 「赤毛のアン」の誕生秘話とか題名の由来とかなるほど、なるほどだった。 生涯で1回しか海外に出てないのに、美しい英語で周囲を驚かせたとか (もっとも通訳はずっと...

口絵に、自分が子どもの頃読んだ少女版の表紙の写真があって懐かしか った。 なるほど、朝ドラの原作になりそうな生涯です。 「赤毛のアン」の誕生秘話とか題名の由来とかなるほど、なるほどだった。 生涯で1回しか海外に出てないのに、美しい英語で周囲を驚かせたとか (もっとも通訳はずっとされてたそうだけど)、ただただ感心させられます。 いや、感心してないで、お前もがんばれよって? 自分はアラフォーなので、もう人生終わった感があって、あと何ができるんだろうとか思っちゃうけど、10代20代に出会っていたら、人生の師匠として心酔しただろうな。 評価が★3つなのは、自分の年齢が年齢なだけに読んでもそれほどの感動はなかったから。内容は想定内だったし。でも村岡花子さんの人生はスゴイです。だれにでも真似できるような人生ではないし、心持ちもすばらしい。やっぱり明治の女性はすごいよ。若い人には読んでほしいな。

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2011/09/26

才能の開花には多くの偶然も寄与していたことを実感。そして当時女性でもの書きだと、みんな横につながるんだー。というダイナミズムとでも言えるもの。そしてアンの娘リラ、要再読。翼賛体制に組み込まれてる感があったんだけど、今ならどう感じるか。

Posted byブクログ

2011/09/17

赤毛のアンときたら断然村岡花子訳! 作中に児童文学者のそうそうたる名前が連なっていておどろいた とりあえず赤毛のアンシリーズ再読せねば…

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2010/09/16

驚いた。 村岡花子が『赤毛のアン』の原本を受け取ったのは、日本が第二次大戦に突入する直前だという。帰国するカナダ人の婦人宣教師から託され、戦時中ひそかに訳した。いつか平和な日が来たら、日本の少女たちに紹介するために。 英語が禁止され、洋書が焼かれ、きれいなものを愛でることも憚られ...

驚いた。 村岡花子が『赤毛のアン』の原本を受け取ったのは、日本が第二次大戦に突入する直前だという。帰国するカナダ人の婦人宣教師から託され、戦時中ひそかに訳した。いつか平和な日が来たら、日本の少女たちに紹介するために。 英語が禁止され、洋書が焼かれ、きれいなものを愛でることも憚られた時代に、グリン・ゲイブルスの美しい物語は日本語になった。 昔の東洋英和女学校の日常や、明治から大正、昭和と移りゆく女性の意識、ネットワークが垣間見られる。(若き日の宇野千代の、颯爽たるエピソードが楽しい!) 理想を形にしようとするバイタリティ。ある意味、時代の先端を生きた人だったのだと思う。 「非凡に通じる洗練された平凡」 アンの日常を綴った物語を、村岡花子はこう評したという。 久しく読んでいないけれど、今また読み返してみたくなった。

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2009/11/02

赤毛のアン」の翻訳者として有名な村岡花子さんの伝記「アンのゆりかごーー村岡花子の生涯」を読了。 お孫さんの恵理さんの作品である。神戸市内の図書館で予約の多いリストに入っている本で、半世紀前からの愛読者の私としては、必読の書でもある。 一読して最初に感じたことは、(使命)というも...

赤毛のアン」の翻訳者として有名な村岡花子さんの伝記「アンのゆりかごーー村岡花子の生涯」を読了。 お孫さんの恵理さんの作品である。神戸市内の図書館で予約の多いリストに入っている本で、半世紀前からの愛読者の私としては、必読の書でもある。 一読して最初に感じたことは、(使命)というものが存在するのならば、村岡花子さんの生涯は全て「赤毛のアン」を翻訳するためにーー日本の読者にこの本を紹介する使命の為にあったのでは?ということ。 ①父親に連れられミッションスクールの東洋英和女学校に入学したこと。 ②モンゴメリーと同じく家庭の大黒柱となって働かねばならなかったこと。 ③福音印刷の後継者、村岡敬三さんとの出会い、結婚。 ④男児を出産するも、病気のため亡くなってしまう不幸。 ⑤戦時下、翻訳原稿と共に避難していたこと。 村岡花子さんの生涯がアン・シャーリーと、また作者のルーシー・モウド・モンゴメリーと重なる部分が沢山ある、見事なほどに。。。読んで良かったと素直に思えた一冊だった。 それにしても村岡花子さんは、すぐプリンスエドワード島に行ける状況にあったのに、夢が崩れるのが怖い~と結局、一度もかの地に行かれなかったとは。。。

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2011/03/05

赤毛のアンの翻訳で有名な村岡花子。 孫娘でライターの著者が書いた生涯。 戦時中に翻訳を始めていたいきさつから始まり、貧しい暮らしから長女のはな一人だけが東洋英和の給費生として学ぶようになったこと。 カナダ人宣教師が開いた学校とは知りませんでした。 奇しくも、モンゴメリと同世代のカ...

赤毛のアンの翻訳で有名な村岡花子。 孫娘でライターの著者が書いた生涯。 戦時中に翻訳を始めていたいきさつから始まり、貧しい暮らしから長女のはな一人だけが東洋英和の給費生として学ぶようになったこと。 カナダ人宣教師が開いた学校とは知りませんでした。 奇しくも、モンゴメリと同世代のカナダ女性に教育を受けたのですね。 柳原白蓮と友情があったとは意外なつながり。 愛し合って結婚し、婚家にも認められて幸福でしたが、震災で工場が倒壊、長子を疫痢で失い、戦時中にも苦難があったそうです。 70過ぎてのアメリカ旅行で、着物姿で通し、きれいな英語を喋ると驚かれたり。プリンス・エドワード島にはついに行かなかったのですね… 村岡花子は明治26年(1893年)生まれ。昭和43年75歳で没。 著者は1967年生まれ。1991年より姉の美枝とともに「赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」として資料を保存。 2008年6月発行。 2008年は「赤毛のアン」誕生百周年だったのですね!

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2009/10/04

●未読 ・「赤毛のアン」生誕100周年 著書は「アン」翻訳者村岡花子の孫 ・「クウネル」2008.09.01号で紹介 広告p.94  (□ 「赤毛のアン記念館 村岡花子文庫」p.67〜69 http://club.pep.ne.jp/~r.miki/index_j.htm)

Posted byブクログ

2009/10/04

「赤毛のアン」を翻訳し日本に紹介した村岡花子さんの生涯が孫娘によってつづられる。戦時中の日本の教育、文豪たちの様子まで垣間見れてためになった。

Posted byブクログ

2012/11/01

村岡恵理さんの講演を聴いてから読んだので講演のお話をリンクしていて楽しく読んだ。村岡花子さんがアンをあれほど生き生きと訳されたわけがわかるしこの本に対する愛情の背景を知ることができる。さらに激動に時代を生きた女性の一生としてとても興味深く読みました。

Posted byブクログ