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アンのゆりかご の商品レビュー

4.1

33件のお客様レビュー

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2014/07/27

NHKのドラマの元になった話です 海外に行かず素晴らしい語学力の裏側には、本が好きで翻訳が好きで 働く女性を応援して理解してくれたくれる旦那様がいたからだったことがよくわかります これは孫から見た祖母の話ですが 周りの女流作家がまた凄い ドラマに出てくる白蓮は勿論、宇野...

NHKのドラマの元になった話です 海外に行かず素晴らしい語学力の裏側には、本が好きで翻訳が好きで 働く女性を応援して理解してくれたくれる旦那様がいたからだったことがよくわかります これは孫から見た祖母の話ですが 周りの女流作家がまた凄い ドラマに出てくる白蓮は勿論、宇野千代さんから林芙美子、えーと… とにかく聞いたことのある名だたる女流作家ばかり 捨てることを嫌った花子だったからこそあった書物や記録もかなりあったようです 今は本離れの時代と言われますが 本の数十年前には文盲の人は当たり前に居て 小説といえば大人が読む難しい話ばかり 子供から大人まで楽しみながら読める本がなかったなんて 驚きました そんな前の話ではないはずなのに 今や毎月数え切れない本が出版され、消えていきます 勿体無いと思うほどに なのに 読み手はとんどん減っていく 淋しい話ですね 良いものは年代問わず、原文は勿論、時代にあった文書で残していって欲しいと思いました

Posted byブクログ

2014/07/10

ドラマとはかなり違っていてびっくりしたが、東洋英和の当時の時間割りとか、たくさんのその時代を作ってきた人たちとのかかわり合いが書いてあって貴重だった。 そして、翻訳家として知られる村岡花子が、女性の社会進出、そして子供たちの未来について、これだけ尽力を尽くした人なのだなということ...

ドラマとはかなり違っていてびっくりしたが、東洋英和の当時の時間割りとか、たくさんのその時代を作ってきた人たちとのかかわり合いが書いてあって貴重だった。 そして、翻訳家として知られる村岡花子が、女性の社会進出、そして子供たちの未来について、これだけ尽力を尽くした人なのだなということに驚いた。 プリンスエドワード島に最後まで行かれなかったのは、とても残念。 村岡花子と同じ時代に生きた時間が本当に少なかっただけに、この本を書くのは著者も大変だったんだろうなあとも思うが、村岡花子の研究をしたい人には、ぜひ読んでほしい本だと思う。 でも、ドラマとは別のものだと割り切った方が両方楽しめるのかな?とも思った。

Posted byブクログ

2014/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同時代の女性作家さんとの交流が大変興味深い。 結婚に至るまでの経緯がよく分からないが、ドラマではどう描かれるか。 息子さんの死に、不義の恋を貫いた自分たちへの罪を感じる場面がクリスチャンらしい。つらい。

Posted byブクログ

2014/05/31

20140531読了 モンゴメリ作のアンシリーズを翻訳した村岡花子氏の生涯を綴る本。著者はお孫さん。●ご主人とはおしどり夫婦。お互いに宛てた手紙も載っていて、想い合える素敵なパートナーにめぐり会えて同じ時間を過ごせるって幸せだなと思った。●はまりこんで読んでいたアンシリーズがこん...

20140531読了 モンゴメリ作のアンシリーズを翻訳した村岡花子氏の生涯を綴る本。著者はお孫さん。●ご主人とはおしどり夫婦。お互いに宛てた手紙も載っていて、想い合える素敵なパートナーにめぐり会えて同じ時間を過ごせるって幸せだなと思った。●はまりこんで読んでいたアンシリーズがこんなふうにして翻訳されていたのかと思うと感慨深かった。戦後、晩年になって夫が没したのち、アメリカまで旅行しながらプリンス・エドワード島行きの計画を断った気持ち、なんだか分かる気がする。大切な宝物すぎてそっとしておきたいというような、いざ目の前にするのが怖いような思い。

Posted byブクログ

2014/05/19

「赤毛のアン」を初めとする、モンゴメリ作品の翻訳者として知られ、現在NHKで放送中の「花子とアン」のヒロインのモデルである村岡花子さんの生涯をお孫さんが書いたもの。「赤毛のアン」のエピソードを台本に盛り込んでいるため、事実とかけ離れた部分が多々ある連続テレビ小説も、エンターテイメ...

「赤毛のアン」を初めとする、モンゴメリ作品の翻訳者として知られ、現在NHKで放送中の「花子とアン」のヒロインのモデルである村岡花子さんの生涯をお孫さんが書いたもの。「赤毛のアン」のエピソードを台本に盛り込んでいるため、事実とかけ離れた部分が多々ある連続テレビ小説も、エンターテイメントとしては悪くないのだが、こちらも是非一読して欲しいと思う。 子供の時から村岡訳「赤毛のアン」シリーズの全作を本がすりきれるほど何度も読んで来た私としては、日本にいる時に読んだ村岡訳の文体や登場人物の口調がすっかり頭にしみこんでいて、今原書で読むようになっても、どこかでその言葉遣いに脳内で変換してしまう。そんな私にとっては、彼女の生涯を知ることはとても素晴らしい読書体験だった。あらためて村岡さんにありがとう、と言いたい。彼女のアンの時代をよく表しつつも生き生きとしたあの文体があってこそ、私はアンの世界にどっぷりと浸ることができたのだから。

Posted byブクログ

2014/04/20

とても面白かった! ドラマとは違い、5歳で家族で甲府から東京・大森に引っ越しているのね。 そしてこの著者は、花子さんの妹さん・梅子さんの娘さん・みどりさんの娘、なのね。 池上本門寺のあたりも空襲時大変だったんだなあとか、地理がわかるだけに興味深い。ご主人は横浜の人とのことで、大...

とても面白かった! ドラマとは違い、5歳で家族で甲府から東京・大森に引っ越しているのね。 そしてこの著者は、花子さんの妹さん・梅子さんの娘さん・みどりさんの娘、なのね。 池上本門寺のあたりも空襲時大変だったんだなあとか、地理がわかるだけに興味深い。ご主人は横浜の人とのことで、大森と横浜は近いもんね、などと思いながら。 宇野千代やら女性文学者たちがたくさん登場するのも面白い。 『家庭』創刊時の「生活派」宣言(↓)に共感。 ああ、わたしもこういう文学が好きなんだなと。「赤毛のアン」しかり、ローラシリーズしかり。 文学において、わたしは生活に基調を置いたものを愛する。優れた創作から私たちは、生活に対する公平な批判を得られるべき筈である。 作中に生活そのものの鼓動と脈拍を感じ得るところの、有機的な文学を、私は求める。 それゆゑに、畸形的、変態的、性慾文学や醜怪文学を好まない。 私はささやかな此の『家庭』に陣営をかまへて、『生活派』の文学を提唱する。 ------ ただこの著者の方は、ライターとのことだけど、文章が少々… この本にはちゃんと編集者いますか~?とも言いたくなるような。 変ですこういう文章(↓)。 冒頭 もう春だというのに、寒の戻りの肌寒い薄曇りの日だった。 p245 蔵書は灰となる危機を免れた。花子と敬三は、こんなこともあるのだと呆然と感心しながら、身代りになってくれたパイを丁寧に拾い集めた。もし、火が出ていたらどうなっていただろうと思うと、花子は背中に悪寒が走った。 背中に悪寒が走った!? そういう言い方ってありなの? 「背筋が寒くなった」では??

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2014/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 戦争中、命がけで「アン」を翻訳した村岡花子。彼女の孫娘により初めて明かされるその情熱の人生。  赤毛のアンの訳者、村岡花子の生涯――社会主義活動家の父、英和女学院の青春、貧困からの家族離散、子どもと家庭のための書物を提供していくという決意、不倫の恋から略奪婚、愛児の死、やがて訪れる運命の本との出会い、それはカナダ人宣教師から友情の証に贈られたモンゴメリの名作『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』(1908年出版)であった。  肉親だからこそ書けた村岡花子の生涯が熱い!

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2014/02/01

次回朝のTV小説の原案となった「赤毛のアン」の訳者村岡花子さんの本。一人の女性が厳しい家庭環境の中一人長女として学びの機会を得て、紆余曲折ありつつ、自分の生きる道を探し当てる。厳しい先生や無二の親友、訳者になるまでに出会う素晴らしい人々、すべての出会いが、自分のためでなくこれから...

次回朝のTV小説の原案となった「赤毛のアン」の訳者村岡花子さんの本。一人の女性が厳しい家庭環境の中一人長女として学びの機会を得て、紆余曲折ありつつ、自分の生きる道を探し当てる。厳しい先生や無二の親友、訳者になるまでに出会う素晴らしい人々、すべての出会いが、自分のためでなくこれからの女性のために、特にティーンエイジャーのために「赤毛のアン」の訳者となる軌跡となっている。 読みたいと思って今まで手付かずだったのに今日出会ったのもご縁を感じる! ムスメに読ませたい。

Posted byブクログ

2013/10/05

「一生懸命やって勝つことの次にいいことは、一生懸命やって負けること。」(赤毛のアンより) 赤毛のアンの翻訳で有名な、村岡花子さんの生涯。 来年4月からのNHKの連ドラの原作でもあります。ちょっと時代を先取り。 カナダで生まれた名作が日本でも名作とされているのは、ストーリーの素...

「一生懸命やって勝つことの次にいいことは、一生懸命やって負けること。」(赤毛のアンより) 赤毛のアンの翻訳で有名な、村岡花子さんの生涯。 来年4月からのNHKの連ドラの原作でもあります。ちょっと時代を先取り。 カナダで生まれた名作が日本でも名作とされているのは、ストーリーの素晴らしさと翻訳の素晴らしさが相まっているからではないかと思います。 素晴らしい翻訳に必要なのは、英語の力だけでなく、美しい日本語の使い手であること、また外国文化や習慣の知識と理解、情緒的な成熟、そしてなにより文学への愛情の強さ。 キリストの教えに基づく、人はみな平等であるという考えを強く持ち、激変する環境に置かれても、恩師達への尊敬と友情、ご主人や家族への愛情を強く持ち続ける姿は、健気というよりも、女性の持つ美しさ・強さを感じました。 決して恵まれた家庭に産まれたわけではないけれど、与えられた環境の中で強く自分を持ち、吸収し成長していく。明治・大正・昭和と激動の時代を、希望を持って生き抜いた村岡花子さんは、日本のアン・シャーリーだったのだなと思います。 私は赤毛のアンしか読んでないので(笑)再読して、続きも読んでみようと思いました。

Posted byブクログ

2013/09/11

「初めて読むなら、赤毛のアンの本は、村岡花子さんのものにしなさい」と娘に言っている。誰よりも村岡花子さんの訳が一番しっくりくるから。その理由がわかった本。来春ドラマになる。役者さんはあまり好きじゃないんだけど、たぶん、見る!

Posted byブクログ