忍びの国 の商品レビュー
忍びの里と織田家の伊勢国を背景に武士と忍びの戦いの史実を元に書かれた歴史小説というものになるのだろうか。 ただ忍びと武士との戦いはかなりの誇張があるが、十分その戦いが目に浮かび楽しめた。 忍びの主人公「無門」の心の動きや妻お国との関係が無門の心の動きなどと繋がっており、忍びの...
忍びの里と織田家の伊勢国を背景に武士と忍びの戦いの史実を元に書かれた歴史小説というものになるのだろうか。 ただ忍びと武士との戦いはかなりの誇張があるが、十分その戦いが目に浮かび楽しめた。 忍びの主人公「無門」の心の動きや妻お国との関係が無門の心の動きなどと繋がっており、忍びのむなしさや冷酷さ、残忍さが常の忍びの世界の中で生きていく下人たちの葛藤や働き、むなしさなど読み進むにつれて引き込まれていく。 のぼうの城とちがう忍びの世界の物語のおもしろさがこの中にはあると思う。
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解説が児玉清さんだった。あの人の本好きは本当に尊敬。さて、作品は悪くはなかったがのぼうの城のほうがそれぞれのキャラクターが魅力的、かも。 11/06/29 20:36 via ついっぷる for iPhone
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「のぼうの城」著者による時代活劇小説。今回は忍びの国、伊賀が舞台。のぼう~での痛快無比な合戦・立会シーンはそのままに、怪しげな忍術が次々に飛び出すという若干のマンガっぽさもここはご愛敬。織田信長、石川五右衛門など歴史上のスター達も脇役出演し、のぼうと同様1ページ目からグイグイと引...
「のぼうの城」著者による時代活劇小説。今回は忍びの国、伊賀が舞台。のぼう~での痛快無比な合戦・立会シーンはそのままに、怪しげな忍術が次々に飛び出すという若干のマンガっぽさもここはご愛敬。織田信長、石川五右衛門など歴史上のスター達も脇役出演し、のぼうと同様1ページ目からグイグイと引きこまれて一気に読ませる。 実際の史実を題材にしており、読後に小説の舞台の地を訪れてみたくなる。
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もっぱら利己的な忍者集団。この設定と描き方はなかなか見事で楽しませてもらえました。明らかに現実離れした能力も、エキサイティングなシーンの演出の為には調度良いのだと勝手に解釈しました。 戦国の合戦で野垂れ死んでいく十把一絡げの兵達が、いつも当然の如く切られ撃たれ命を落とし、なんの...
もっぱら利己的な忍者集団。この設定と描き方はなかなか見事で楽しませてもらえました。明らかに現実離れした能力も、エキサイティングなシーンの演出の為には調度良いのだと勝手に解釈しました。 戦国の合戦で野垂れ死んでいく十把一絡げの兵達が、いつも当然の如く切られ撃たれ命を落とし、なんの救いも無く描かれるのが無情。戦死者数は戦のバロメーターでしかないのがマクロな歴史解釈なのでしょうか。。。
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オススメされて。織田信長の息子の代の伊勢VS伊賀の話。 読み終えたら面白かったけれど、人物関係と勢力関係把握するのが少し大変だった。
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のぼうの城に続く臨場感はハリウッド並みで、忍びの国が巻き起こす騙し合い・心理戦は圧巻でした。 今も昔も人の心模様・生に対する執着心・愛は変わらない、そう思える作品。和田竜さんの作品は人間の心模様を上手く描写していて、戦の臨場感を文字で伝える力は素晴らしいと感動します。
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忍びの無門と織田信雄との戦いを描いた戦記ものである。フィクションでありながらところどころ史実を交えながら話を進める手法は参考になる。伊賀の忍者の日々の生活の根底にあるものつまり金を中心に動くさまがわかりやすく描写されていて大変面白かった。ただ戦記ものは読み進めていくうちに緊迫感が...
忍びの無門と織田信雄との戦いを描いた戦記ものである。フィクションでありながらところどころ史実を交えながら話を進める手法は参考になる。伊賀の忍者の日々の生活の根底にあるものつまり金を中心に動くさまがわかりやすく描写されていて大変面白かった。ただ戦記ものは読み進めていくうちに緊迫感があるが本書はあまり感じてはこなかった。なぜだろう?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
織田信長がいた戦国時代に、信長の次男織田信雄の軍と 伊賀の国の忍びのものたちの闘いがあった 忍者と言われた者達の非常さと、武士魂と 日頃、自分の生活の中で考えも想像もしない世界を 旅している感じで、歴史エンターテイメント小説を 思いっきり楽しみました・・・が やっぱり、和田さんの小説の途中に出てくる解説のような文が 私はあまりいけ好かないかな。。。 それを差し引いてもおもしろかったけど
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織田信長の二男の信雄の北畠家と旧北畠家臣、そして伊賀忍者との 第一次伊賀討伐が中心 伊賀の上忍が自分たちを高く売るため織田に闘いを仕掛けとりあえず勝利し、傲慢になる内容 卓越した一人の忍者に、最終的には依ることが多かった あまり、面白い内容ではない。 一つの理由ではあるかもしれな...
織田信長の二男の信雄の北畠家と旧北畠家臣、そして伊賀忍者との 第一次伊賀討伐が中心 伊賀の上忍が自分たちを高く売るため織田に闘いを仕掛けとりあえず勝利し、傲慢になる内容 卓越した一人の忍者に、最終的には依ることが多かった あまり、面白い内容ではない。 一つの理由ではあるかもしれないが
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忍びの国、伊賀の国に織田信長の次男で養子に出ている北畠信雄が戦をしかける。戦国の世では「武士以下、あるいはそれ以下の者」とされていた伊賀者相手の戦いは優位なものと思われていたが、「銭」を目当てに動く伊賀者は簡単にしとめられる相手ではなかった。武士の「常識」が通じない相手に、信雄方...
忍びの国、伊賀の国に織田信長の次男で養子に出ている北畠信雄が戦をしかける。戦国の世では「武士以下、あるいはそれ以下の者」とされていた伊賀者相手の戦いは優位なものと思われていたが、「銭」を目当てに動く伊賀者は簡単にしとめられる相手ではなかった。武士の「常識」が通じない相手に、信雄方は苦戦を強いられる。そして・・・。
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