忍びの国 の商品レビュー
出版社 / 著者からの内容紹介 俺たちは、何も信じちゃいない。『のぼうの城』で大ブレイク、超弩級新鋭の第二作! 人間離れした技ばかりが、忍びの術ではない。親兄弟すら欺き、ひたすら出し抜くこと。でなければ、生き残れぬ。戦国大名不在の国、伊賀国に織田軍一万余が攻め込んだ。「その腕、...
出版社 / 著者からの内容紹介 俺たちは、何も信じちゃいない。『のぼうの城』で大ブレイク、超弩級新鋭の第二作! 人間離れした技ばかりが、忍びの術ではない。親兄弟すら欺き、ひたすら出し抜くこと。でなければ、生き残れぬ。戦国大名不在の国、伊賀国に織田軍一万余が攻め込んだ。「その腕、絶人の域」と言われる忍びの無門は想い女のお国を連れて敵前逃亡をはかるが……。歴史時代小説の枠を超えた面白さと圧倒的な感動に包まれる傑作長篇。 2009.1
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「のぼうの城」を読んだ後も思ったけど、和田さんの小説って少年漫画っぽい。ライトノベルとかなんかその辺り。これもやっぱり脚本を意識して書いてる事に起因してるのかな。分かんないけど、内容・話の展開・落ち・人物像、どれを取っても「ジャンプ」とか「マガジン」で連載してそうな話な印象を受け...
「のぼうの城」を読んだ後も思ったけど、和田さんの小説って少年漫画っぽい。ライトノベルとかなんかその辺り。これもやっぱり脚本を意識して書いてる事に起因してるのかな。分かんないけど、内容・話の展開・落ち・人物像、どれを取っても「ジャンプ」とか「マガジン」で連載してそうな話な印象を受けた。にしても、キャラ立たせるのがもの凄く上手い作家さんですね。そう言うのってもの凄く強い気がする。悪い役も可愛いと思わせるのはすごい手腕だ。本当に感心する。台詞回しがいちいち可愛いというか、なんというか。あと、すごく映像にし易い話(手法とかそう言う意味じゃなくイメージにし易い)感じでこの人の話は映画とかにしたら監督とかにもよるけど、絶対面白くなると思う。 ただ、前作同様に時代小説とはほぼ言えない感じ。今度は和田さんの先の読めない現代話とかファンタジーものが凄く読みたい。
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前作『のぼうの城』にはまって、手にとってみた作品。 前作に引けをとらず、面白い。 こちらも、読みやすさと爽快なテンポは変わらずでした。 武士と忍者の、思考や立場の対比が見事でした。
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華やかではないのに目が離せない。 ひとであるのにひとでなしとはこれいかに、ということがよっくわかる物語。 合戦の描写にはひたすらのめりこみ、ひととひととのやりとりは屈託がありすぎるのが逆に面白い。 こんな時代に生まれたくはないけれど、心惹かれるのは否めないなあ。
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読書完了日2008年11月17日。☆は3.5。可もなく不可もなく。どうやら多賀は、時代物でエンターテイメント性の高いものを受け付ける器が小さいようだ。
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のぼうの城の作者の第二弾。 読みやすいです! テンポが良くて時代小説なんだと思うのですが、硬くない! とっても私向き。 主人公は当然、忍者です。 主人公のお姫様にべたぼれな姿が魅力です。 忍者も普通な人の一面もあるんだな、と、ちょっとほっとします。 最後泣いてしまいました。
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鎌倉幕府滅亡以降戦国時代まで、伊賀国には240年以上守護が不在状態で、小領主が乱立して、それらの仲が悪かった。領主がいないという土地柄から、地侍はおのおの好き勝手に行動し、自己の目先の利益のみを追及するという独自の価値観が広がり、忍びとしての戦闘技術が高められていた。忍びとしての...
鎌倉幕府滅亡以降戦国時代まで、伊賀国には240年以上守護が不在状態で、小領主が乱立して、それらの仲が悪かった。領主がいないという土地柄から、地侍はおのおの好き勝手に行動し、自己の目先の利益のみを追及するという独自の価値観が広がり、忍びとしての戦闘技術が高められていた。忍びとしての能力の高さから織田信長を恐れさせた伊賀国と、信長の次男である信雄が治める伊勢国との戦いを描いた小説。伊賀忍者の術や策略、独自の価値観に翻弄されながら、激突することになった二国の結末はいかに!?主人公伊賀国最強の忍、無門など登場人物が個性豊かで物語を盛り上げます。(2008.10.4)
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ベストセラー「のぼうの城」の著者による待望の2作目とのことで、読んでみました。 伊賀の忍者を主人公とし、乱世の複雑な人間模様・心理描写をうまく描いたエンターテイメント小説だと思います。 ただ、帯に書かれていた「史実に基づく壮大なドラマ、われらの時代の歴史小説」というのは少々オーバ...
ベストセラー「のぼうの城」の著者による待望の2作目とのことで、読んでみました。 伊賀の忍者を主人公とし、乱世の複雑な人間模様・心理描写をうまく描いたエンターテイメント小説だと思います。 ただ、帯に書かれていた「史実に基づく壮大なドラマ、われらの時代の歴史小説」というのは少々オーバーではないでしょうか。随所に、文献史料の記述があり、「時代小説ですよ、これ」と醸し出してあるようですが、その箇所に出くわすたびに、違和感を持つ。また普通に話してるかと思ったら、急に文語調になったり、と、スピード感を持って書いているかと思うと、突然ブレーキがかかるのも気になる。 エンターテイメント小説としては☆4つだと思いますが、このような違和感を差し引いて、☆3つ。
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「のぼうの城」がすごくおもしおかったので、引き続き和田竜著書をよんだ。この話は伊賀忍者の話。昔、司馬遼太郎著「梟の城」という小説を読んだときに、伊賀の里が信長に滅ぼされたという部分があったが、その話の前が主題。主人公の無門は伊賀の忍者の中でも凄腕で下人、妻のお国をすごく愛している...
「のぼうの城」がすごくおもしおかったので、引き続き和田竜著書をよんだ。この話は伊賀忍者の話。昔、司馬遼太郎著「梟の城」という小説を読んだときに、伊賀の里が信長に滅ぼされたという部分があったが、その話の前が主題。主人公の無門は伊賀の忍者の中でも凄腕で下人、妻のお国をすごく愛している。そんな彼の生き方とは別に、伊賀の貴族(ここではそう表現します)の十二評定衆が、伊賀脱落者をうまくだまして織田信雄に伊賀を攻めされる。その丸山合戦がなかなか痛快。その後織田軍が攻め込んでくるが、無門のとった行動でまたもや逆転といった展開である。圧巻は無門と日置大膳との戦い。読んでいながらに息が詰まる。しかし、この本の本質は、個人の欲望に生きる伊賀忍者がいくら集ってたとえ一時勝つことがあっても、最後には大事なものを失うということを描いている。相変わらず和田竜のもつ現場調査がすごくて、その土地を知らない私が、なんとなく頭に様子を描きながら読める文章がすごい。またまた伊賀の喰代の里にいってみたくなった。
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やっぱり忍者の話のが好きだ。 後に残るものはないけど、すっきり読後感。 エンターテイメント小説ですな。
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